

クシャミと言っても、チーがくしゃみをしていた訳ではありません。
勿論、私がするのですが、それを聞いていたチーは、いつも不思議な行動をとりました。
それは音に対する敏感な反応と言うのでしょうか。
鳥ならかすかな音に反応するのはあたりまえでしょう。
でもあの子のクシャミに対する反応は特別でした。
何処かで"ハクション"とでも言おうものなら、慌てて飛んできて
私の口元を抑えている手にとまりました。
急に目の前に現れるのですからびっくりです。
本人だってこんな安定の悪い所にやっとの思いでとまっているのです。
いったい何が良くてやっていたのでしょか。
私たちはそんなチーの様子を見て又わざとくしゃみをしてみせましたが、こればかりはどういうわけか、
ひっかかりませんでした。
くしゃみと同じようにもう一つ、面白い反応を示すことがありました。
それは、寒い時に「ああ、寒い。」と手を顔の前で擦る動作がありますね。
それをすると何故か急に興奮してヒリヒリ言い出し、この垂直な手の甲に慌ててとまって来ました。
くしゃみの手より、もっともっと不自然なとまり方です。
なぜそうまでして、ここにとまらなくてはいけなかったのか、天国のチーに尋ねてみたいです。



他に、伸び伸びと背伸びをすると、慌てて伸びをしている手の一番上のとまって来たのも同じような、
反応だったのかと思います。
しかし、手を回したり動かし始めると、興奮して身を乗り出し鳴き叫びました。
これは、嫌だったんじゃないかな、と思うのです。
「やめてよ。」って叫んでいたのでしょう。