

朝、アピールが成功して、やっと出る事が出来ました。
そこで、日によってはとても水浴びがしたい気持ちの時があります。
そんな時は、洗面所までついて来て、水道の蛇口をひねっている手元までどんどん降りてきました。
両手で水をためてやると嬉しそうな甘えた声を出して、朝風呂に入ったものです。
水浴びは、毎日したいものではないようでした。
それも極端な位にしたい時とそうでない時の差がありました。
1996年当時、ソバージュと言う髪型が流行り、私も髪を伸ばしていましたが、
綺麗なウエーブを出すために毎日霧吹きで、髪を湿らせていました。
すると、とても水浴びのしたいチーはその霧吹きに近寄ってきて、
羽をプルプルさせて"私にも掛けて"とせがみました。
ところがそうでない日は、霧吹きを見ただけで嫌な顔をして固まり、シュッとする前から顔をプル、
プルっとさせて待っているのでした。
と言うのも、チーにはとても嫌な、苦手な事があったのです。
それは、目に水が入る事でした。
そのせいか、あの子の水浴びの仕方は、ちょっと変でした。
チーは湯のみにとまって水を飲むのが日課になっていましたが、水浴びがしたいのか、
そうでないかは水の飲み方でもわかりまいた。
水浴びがしたくない時は、ただとまって飲んでいるだけですが、
したい時はあの小さい器の中に入ろうと溺れてしまいそうなのに必死でした。
そういう姿を見ると慌てて"チーのプール"を用意したものです。
プールと言っても、ただのプラスチックの弁当箱を代用しただけのものですが、
ちゃんとした物を買ってやっても入ろうとせず、彼女はそれでないといけませんでした。
そんな、こだわりのあるプールですが、なかなかドボンと入る勇気があれません。
目が、目がと言う感じでしょうか。
こんな時はレタスの葉っぱを一枚水につけてやります。
するとレタスを浮き輪変わりに、やっと決心がついて、そろーと水の中に入るのでした。
その姿と言ったら、まったく様になっていないのです。
羽を膨らして浴びる体勢にはなっているのですが、ただ足を犬掻きのようにかいているだけで、
(それも片足づつ)まったく羽は動かさないのです。
本人は、それでもしたつもりで、満足げでしたが、見ている方がものたりません。
そこで、プールに指を突っ込み水を浸けてはシャワーのように背中にたらしてやりました。
当然、手につく水の量などは知れていますから、何度も何度もプールに指を突っ込む事になりますが、
その度にペケぺケと怒るのでした。
「ほっといてよー。」と、言うところでしょうか。




