インターネットの注意点とマナー・賢い利用方法
2016年5月
6日
更新
1. 個人情報入力は、SSL暗号化(カギマーク)表示と、https:で始まるサイトのみが基本!
  通常のホームページのURL(アドレス)は、【http://】で始まりますが、SSL(暗号化)されたサイトでは、【https://】と、【s】が付いて始まり、更に、ホームページ画面の上端や下端にカギマークが付いています。通常サイトに個人情報を入力すると、通信回線の途中でも、個人情報が第三者に閲覧される可能性がありますが、暗号化されていると、通常解読不可能なので、個人情報は保護されます。従って、住所、氏名、電話番号などの情報は勿論、クレジットカード情報などを入力される際は、必ず【https://】から始まるサイトであるか確認してから入力しましょう!
  決して、【http://】で始まる通常サイト画面で、個人情報を入力してはいけません。

2. メールアドレス入力は、メールアドレスが表示されているブログや掲示板等では決して行わない。
 ブログや掲示板(BBS)など、多くの人が書き込み投稿できるサイトがありますが、それらのサイトのメールアドレスにポインターを重ねた際、メールアドレスが表示されているサイトは、先ず(NG)として排除対象となり、更に、当該サイトが表示されている状態で、【表示】→【ソースを表示】をクリックして、当該サイトのソースにて、メールアドレスが暗号化されずに、そのまま表示されているか否か確認します。暗号化されていれば問題なく、メールアドレスの投稿も可能ですが、暗号化されていない場合には、メールアドレス収集ロボットの格好の餌食となり、そのメールアドレスは収集され、後日、そのアドレス宛に、スパムメール(売り込みや出会い系など)の迷惑メールが、多数届くことになります。一度収集されたアドレスは、メールアドレスを変更しない限り、スパムメールから逃れることは出来ません。要注意です。
 スパムメールの具体的対策方法は、【27. 迷惑メール防止、パソコン・データのセキュリティ対策】を!

3. インターネットにアクセスしてホームページを閲覧するだけでも、相当の情報が流失!
 皆さんは、グーグルやヤフーなどの検索エンジンにキーワードを入力し、表示されたサイトのタイトルなどをクリックして、ホームページを順次閲覧されていると思います。ホームページのサーバーには、アクセスログ(IPアドレスとタイムスタンプ)が保存されます。このIPアドレス解析によって、都道府県・市町村名、大都市の区名までが容易に特定されます。更に、下記4の「プロバイダ責任制限法第4条1項」に該当する場合、権利侵害を根拠に、発信者を特定するための発信者情報開示請求を行い、発信者の住所・氏名の特定がなされます。
 また、一般にホームページ・サーバには、アクセス解析のソフトが組み込まれていて、グーグルやヤフーでのキーワード入力画面は勿論、ご利用されているパソコンの種類(OS)やディスプレイの解像度、閲覧ブラウザ(インターネットエクスプローラーやサファリの種類及びバージョン)、利用接続回線(ASAHIネットやOCN)の特定、官公庁や企業からアクセスの場合は、官公庁の詳細(総務省や防衛庁など)や企業名(ドメイン)、アクセスされた時刻、ダウンロードされた個別ファイル毎の具体情報など、個人氏名や住所、電話番号以外の、様々な情報が、相手方(アクセスしたサーバー)に渡っています。官公庁などで勤務時間に不適切なキーワード入力でネットサーフィンを行っている実態も、バレバレの状態となっています。
 皆様も、その点を把握された上で、ネットサーフィンを! ちなみに、検索エンジンのキャッシュにアクセスした場合も、同様にアクセス情報が相手方に渡ります。
 Windowsご利用の場合、セキュリティソフトも必須となります。自分が感染するのみでなく、周囲をも巻き込んだ被害発生となり、広範囲に影響を及ぼします。おすすめセキュリティソフトは、【ESET インターネット セキュリティ】です。参考:メーカー公式サイト

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4. 誹謗中傷、プライバーシー侵害に要注意!
 個人のプライバシーや誹謗中傷をインターネットで公開することは、憲法第十一条【基本的人権の享有と性質】、第十三条【個人の尊重、生命・自由・幸福追求の権利の尊重】や名誉毀損(刑法第230条)に違反することになり、損害賠償(民法第710条)や現状回復(民法第723条)義務を負います。
 匿名性が高いインターネットの世界では、誹謗中傷やプライバシー侵害が横行していますが、通称・プロバイダー責任制限法【特定電気通信役務提供者の損害賠償責任の制限及び発信者情報の開示に関する法律】第4条1項に基づき、発信者情報の開示請求が可能であり、損害賠償請求も可能となっています。即ち、「分らないだろう!」と考えた安易な行動が、重い責任を追求される結果となります。
 プライバシーとは、一般的に知られたく無い情報を指し、一般個人の場合、住所、氏名、電話番号、家族構成、病歴、職歴、収入、資産状況など、様々な情報があります。公人(政治家や会社代表者)または、私人の違いにより、公開出来る範囲も異なり、社会的要求(ニュース)によっても異なります。
 文章や写真などを公表するということは、自ずと責任を伴うものであって、時と場合によって刑事責任や民事責任を追求されることもあるということを認識した上で、節度ある意見表明をしましょう!

5. 著作権侵害は、損害賠償請求だけでなく刑事罰(警察による摘発)も!
 著作権は、思想感情などにより創作された著作物(著作権法第10条)に発生し、作品の出来不出来に関係なく、また、子供の作品であっても創作された時点で、作者に自動的に付与される権利です。インターネット送信や出版権、複製権などの【著作財産権】と、公表権、氏名表示権、同一性保持権などの【著作者人格権】などがあります。
 インターネットの世界では、写真や文章の無断転載などの著作権(著作権法第23条・公衆送信権等)侵害が多発していますが、匿名サイトであっても、発信者の特定につながって損害賠償請求されます。プロバイダー責任制限法による発信者情報開示請求は元より、違法発信者は、高額な損害賠償責任を負い、故意に著作権侵害を行った場合、刑事告訴され、警察による捜査対象と成り摘発、送検されています。詳細は、【著作権について】をご参照下さい。

6. ホームページでの買い物(ショッピング)やサービス申込は、特定商取引法に基づく表示を要確認!
 ホームページにて、買い物やサービスの申込を行う場合、そのサイトに分り易く【特定商取引に関する法律に基づく表示】が、なされていることが最低条件となります。法律で詳細表示が決められていますので、それらが行われていないサイトは、既に法律違反を犯しており、そのサイトへの注文や個人情報入力、お問合せなどは、避けなければなりません。また、1.のSSL入力サイトも必須条件となります。

7. プロバイダー責任制限法に基づく発信者情報開示請求
 通称名・プロバイダー責任制限法【特定電気通信役務提供者の損害賠償責任の制限及び発信者情報の開示に関する法律】に基づいて、サイト運営者や管理者を相手方として、総務省令に基づく資料(印鑑証明書、免許書のコピー、違法を示す証拠などの添付)、書式によって、発信者情報の開示請求を行います。プロバイダー責任制限法第4条(損害賠償責任の制限)1項1号「当該関係役務提供者が当該特定電気通信による情報の流通によって他人の権利が侵害されていることを知っていたとき。」、同2号「当該関係役務提供者が、当該特定電気通信による情報の流通を知っていた場合であって、当該特定電気通信による情報の流通によって他人の権利が侵害されていることを知ることができたと認めるに足りる相当の理由があるとき。」は、プロバイダー自身も、損害賠償責任を負い、適法な情報開示請求を行った以降、正当な理由なく開示請求を拒絶した場合にも、損害賠償責任を負います。この法律は、大手のプロバイダーから、一般サイト管理者まで幅広く適用されますが、まだまだ法律を知らない人が多数ですが、法律を知らないからと免除されることはなく、また、正当な理由なく発信者情報開示を拒絶した場合、民事訴訟法第5条の特別裁判籍による訴えが可能となり、同1項の支払義務地や、同9項の不法行為発生地(損害発生地)にも管轄が認められます。訴訟現場では、総務省(普通裁判籍管轄適用)と異なり、多くの特別裁判籍が認められています。特別裁判籍による裁判例。特別裁判籍を争った裁判例
 参照:発信者情報開示請求書式・解説 ⇒
    開示理由書 ⇒
    証拠説明書 ⇒

8. 無料ホームページは、携帯からアクセスすると、出会い系CMなどが多数掲載されている。
 ブログや掲示板・ホームページ等、無料レンタルサーバーは、CMが自動掲載されるシステムで、CM料金収入がサーバー運営社に入る仕組みで成り立っています。パソコンからアクセスすると、自動車や保険などの商品CMが掲載されています。しかし、同じサイトに携帯電話からアクセスすると、出会い系サイトCMが掲載されていました。それらの出会い系サイトCMリンクを通過しなければ、本文コンテンツにたどり着けない仕組みとなっていました。誤ってクリックされるように巧妙な罠が構築されています。
 昨今社会問題化している、出会い系サイトやアダルトサイトなど、無料レンタルサーバー、ホームページ、掲示板、ブログ等をご利用の皆様、携帯からアクセスしてCM内容を確認されることをお勧めします。
 無料レンタルサーバーは、管理上の制約があり、出会い系サイトやアダルトサイトなどからのトラックバック、コメント入力に対して、必ずしも防ぎ切れない実情があります。これらの問題点を理解認識され、出来ましたら有料・趣味のサイトに移り変えると宜しいと思います。ドメイン名変更に伴う注意点

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