氷点下41.2℃が幌加内の最低気温 |
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北海道新聞1992年(平成4年)3月11日(水曜日)読者の声・掲載 |
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自由業 縄田 頼信(札幌市西区・33歳) 先日ある雑誌で、日本の最低気温は氷点下44.9℃、場所は空知管内幌加内町との記事を目にし、私が知っている気温と異なるのでクレームを申し出たところ、 幌加内町での冊子類にも同様の温度が記録されている旨、編集者から答えがありました。そこで私は、早速、調べてみました。 札幌管区気象台(お天気相談所)や北大農学部付属演習林(幌加内町母子里)の協力をいただいた結果、日本の最低気温の正しい観測記録は次の通りです。 1978年2月17日、北大農学部付属演習林(幌加内町母子里)で、デジタル表示の温度(氷点下44.8℃)が観測され、かつ、水銀柱(ガラス管)の目視温度(氷点下41.2℃)が観測されました。気象庁では水銀柱(ガラス管)の目視記録を公認する方式を取っており、誤差を生ずる可能性のあるデジタル表示の観測記録は認定されていません。 すなわち、氷点下44.8℃でなく、氷点下41.2℃が公式に記録されているわけで、氷点下44.9℃は観測されていない誤った数値でした。これとは別に、1931年1月 27日、上川管内美深町で氷点下41.5℃が観測されており、この数値が日本の最低気温として気象庁の公式観測記録にあります。 |
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解説 |
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日本最低気温記録は、観測所(委託職員記録)として-41.5℃(美深)、 気象台(公務員記録)として-41℃(1902年・明治35年・旭川)、 戦後の日本最低気温記録-41.2℃(母子里)があります。 札幌の観測最低気温記録-28.5℃=1929年2月1日(気象庁/過去の気象データ検索) |
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2004年10月15日 縄田頼信 2012年2月7日・・・札幌の観測最低気温記録追記 |
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