Χmasの表記 間違い注意して

        北海道新聞1996年(平成8年)12月14日(土曜日)読者の声・掲載
 写真家 縄田 頼信(札幌市西区・38歳)
 クリスマス商戦を迎え、テレビ、新聞、雑誌、チラシや店頭広告に至るまで、誤った「X'mas」の表記を用いた広告を多く見かけます。クリスマス(Christmas)とは、キリストの祭りで、「クリス(Χ=キリストの意のギリシャ語"ΧΡΙΣΤΟΣ(フリストス)"の頭文字)英語の"X"ではない」はキリストを意味し、「マス」は祭りを意味します。
 したがって、の後ろに省略の意味でアポストロフィ(’)を付けると、クリスクリスマスと誤った表現となります。誤りである旨を明記している辞典もあります。正しくは、【Christmas】ですが、【Χmas】が省略した書き方となるのです。
 マスコミや広告関係者は一般大衆に間違いを広める恐れもあることを考えて、もし誤った表記をしていたら改めてほしいと思います。
 解説
 テレビ報道やデパート広告、ホテルやWEBサイト、果ては英語学校のCMまで、実に誤って使われている例が多い。気が付いた範囲でその都度、関係者に注意を促した結果、正しい表記よりも間違い表記が多い不正常な状態は、徐々に減少している。このサイトを見たかたも、先ず辞書を引いて、正しい表記の取得に努められるよう切望する次第である。
 「誤りを正すのに躊躇するなかれ」、「聞くは一時の恥、聞かぬは一生の恥」。
 【X'mas】【X'MAS】【XMAS】= NG   【Χmas】= OK
 ギリシャ文字【Χ】のHTML言語は、【Χ】ソース表記となる。英語の【X】ではない。

 ちなみに、キリスト教徒の人に対して「クリスマスおめでとう」の意味で、米国では「Merry Christmas」、英国では「Happy Christmas」が多く用いられている。また、南半球では、ホワイトクリスマスならず、真夏のクリスマスが行われていて、ニュージーランドでは、海岸線沿いに樹木「ポフツカワ」の真っ赤な花々が咲き乱れ、華やかなクリスマスを迎える。
 2004年11月2日 写真家 縄田賴信
 2008年11月24日 HTML言語表示追記
 2014年12月24日 地域によるクリスマス表記事情などを追記
 

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