◆◆黄道十二星座ナレーター原稿◆◆

これから星座占いに使われている、12の星座を紹介します。

それではまず、方角のご案内をします。
こちら側が南、
みなさんの後ろ側が北、
左側が東、
右側が西となっています。

それでは、12星座を探す旅に出かけてみましょう。

今見えている星空は春の星空です。春の星空といえばご存知の方も多いでしょう、ここにある七つの星たちが北斗七星です。
よく北極星を探すために使う星として有名ですね。

まず、1つ目に紹介するのは「しし座」です。
しし座にはつなげるとハテナマークを逆さにしたような形の星が見えます。
これを「ししの大鎌(おおがま)」と呼び、ししの頭あたりの星たちです。
とても目立つ星の並びなので、簡単に見つけることができますね。
そしてししの大鎌のここにある星はレグルス、小さな王という意味です。

★【星座絵「しし」】

昔、ペルシャでレグルスはロイヤル・スターと呼ばれ、春の夜空の支配者だといわれていました。



さて2つ目に、「おとめ座」をみてみましょう。
この明るい星はスピカといい、おとめ座の星です。
この星の周りの星々をつなげると横たわった乙女の姿が浮びあがります。

★【星座絵「おとめ」】

スピカはその美しさから、日本では真珠星(しんじゅぼし)と呼ばれていました。
スピカは「稲穂の先のようにとがったもの」という意味だそうです。
可愛らしい名前とはイメージが違いますね。



3つめは、「てんびん座」をみてみましょう。
「コの字型」をした星座があります。
そして、ここにあるこの星、人によっては肉眼で見ると、緑色に見えると言われていますが、残念ながら写真では白く写ってしまいます。
春になったら是非たしかめてくださいね。

★【星座絵「てんびん」】

神話ではこの天秤は神様が人の善悪を量るために使うと言われています。
次の星座を紹介するために季節を春から夏に進めてみましょう。



変わるまで少し時間がかかります。

(日時変更をする)

今皆さんが見ているのは夏の星空です。七夕で有名な織姫と彦星を見ることができます。

12星座4つめは、「さそり座」です。
ここにあるS字のような星たちが毒をもった生き物、さそりの姿です。
そしてこの明るい星は、アンタレスと呼ばれています。
プラネタリウムだと白色(はくしょく)ですが、本当は赤色(あかいろ)の星です。

★【星座絵「さそり」】

アンタレスは「アンチ・アレス」つまり「火星に対抗する者」という意味です。
火星が近づいた時に対抗するように並んで光るのでそう呼ばれました。



5つめは、「いて座」をみてみましょう。
ここにひしゃくのような星の並びがあります。
この星たちを南斗六星と言い、いて座の一部です。

★【星座絵「いて」】

ギリシャ神話に登場する、下半身が馬である人間、ケイローン。
神様に弓の使い方や狩りの技術を教えてもらい、神話の英雄達を助けた人物だと言われています。



次は秋の星空を見てみましょう。

(日時変更)

秋の星空は明るい星が少なく、星座を探すのが少し難しくなります。
しかし、天頂に四角い形をしたペガスス座があるので、この四角形を目印にすれば他の星座も見つけやすくなります。
ペガスス座を使って探していきましょう。

6つめは「やぎ座」です。
ペガススの四角い胴体から、
西の方に馬の頭があります。
それをずっと伸ばしていくと、
ここにいびつな逆三角形がみつかります。
上半身がやぎ、下半身は魚の姿をしたやぎ座です。

★【星座絵「やぎ」】

なぜこんな姿になってしまったのかというと、
上半身は人間、下半身がやぎの姿をした神様が、突如現れた怪物に驚き、川の中に逃げるために、あわてて変身したからだと言われています。



7つめは「みずがめ座」を探してみましょう。
やぎ座とペガスス座の間に、小さな四つの星があります。
この星の並びは三ツ矢と呼ばれていて、みずがめ座の目印です。
みずがめ座は、ギリシャ神話の美少年ガニメデスの姿になっています。

★【星座絵「みずがめ」】

このみずがめは、神様たちの宴会でお酒を注ぐためのビンだと言われています。
ちなみにこのみずがめ座の水は、エリダヌス座という川の星座に流されているとも言われています。



8つめは、「うお座」をみてみましょう。
ペガスス座の下に小さな楕円型の星たちがあり、魚の姿をあらわしています。

★【星座絵「うお」】

さきほどの、やぎ座の神話にも登場した怪物が川の近くに現れ、そこにいた神様の親子が魚の姿となって川に逃げました。
はぐれてしまわないようにリボンでお互いを結んだ二人の姿が星座になったと言われています。



9つ目はおひつじ座をみてみましょう。
ペガスス座から少し東を見ると、このような形の星のならびがあります。
おひつじ座は金色の毛を持つ羊の姿です。

★【星座絵「おひつじ」】

この羊が金色の毛を持つ理由は、神様の使いだからです。
ある二人の王の子供達が生け贄に捧げられそうになったとき、ギリシャ神話の大神ゼウスが、二人を助けるために遣わせた羊が星座になったと言われています。



それでは残り三つの星座を見つけるために次は冬の星空を見ていきましょう。

(日時変更)

冬は空気がすみ、明るい星が多いので星座を探しやすい季節です。
冬の星座といえばここにあるオリオン座です。
とても見つけやすい星座ですね。
それでは最後の三つの星座を探してみましょう。

10個目におうし座をみてみましょう。
オリオン座から西の方に「Vの形」をした星の並びが見つかります。
ヒアデス星団といい、おうし座の頭に当たる星たちです。
昔、日本ではこの形から釣り鐘(つりがね)星(ぼし)と呼ばれていて、つるされた鐘の形だと思われていました。



【星座絵「おうし」】

おうし座は、大神ゼウスが一目惚れした女性に近づくために、変身した姿だといわれています。



11個目にふたご座をみてみましょう。
ここに二つの星が仲良く並んでいます。
一等星であるこの星をポルックス、そのとなりにある星をカストルと言います。

★【星座絵「ふたご」】

このふたつの星の名前は、ギリシャ神話に登場する、兄は人間、弟は神である、ふたごの兄弟の名前でもあります。
ふたご座は12月に「ふたご座流星群」という流星群かみられることでも有名ですね。



十二星座めぐり、最後のかに座を紹介しましょう。
ふたご座の東側、このあたりに
暗くて見えづらいですが、つぶつぶとしたたくさんの星のかたまりがあります。
これをプレセペ星団と言います。
双眼鏡でも見ることができるので、ぜひ探してみて下さいね。
このプレセペ星団を中心に暗い星たちがこのような形に並んでいます。

★【星座絵「かに」】

これがかに座です。
このカニは勇者ヘラクレスと戦った化けガニが天に昇った姿だと言われています。



以上で12星座を探す旅は終わりです。
自分の星座を見つけることはできましたか。
東京で全ての星座を見ることは難しいですが、今日のことを思い出して夜空を見上げて下さいね。

それでは終わりたいと思います。
まぶしいのでご注意ください。
本日はプラネタリウムにお越しいただきましてありがとうございました。



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