.KOM@ 5th Anniversary Part.1 -歌詞編-

(2005.02掲載)

今年、活動5周年を迎える.KOM@について、満5周年を迎える11月まで、
毎月テーマを変えて、今までの活動について振り返る。

今回は、その第1回として、歌詞にスポットを当てて見ていきたい。

■今回は、5周年企画ということで、特に「歌詞」について、いろいろと聞いていきたいと思います。よろしくお願いします。

 よろしく

■さて、.KOM@の歌詞と言えば、何と言っても『DOGUMA』でのモチーフ作品ですね?

 そもそも、.KOM@が現在のような活動をする以前、つまり7年前の『梅ジュース(「梅」の原曲)』が出来たときに、その『モチーフ』という考え方が生まれたんだ。あの頃、『何か曲を作ろう!』という話になったときに、なんか改まって『恋愛』とか『友情』とかの歌詞を書き上げていくのって照れるじゃないですか。曲がどんな感じなのか、ということも決まっていなかったし。そしたら、ちょうど曲作りをしているときに、当時僕達の間で話題になっていた『梅ジュース』のモチーフになった現代社会の先生の言動の話をしていて、「それなら、この気持ちを歌詞にすればいいんじゃない?」ということで、あの歌詞(『梅』とほとんど同じ)になったんだ。

■その後は?

 『梅ジュース』のあとに作った『long』は、松本氏の知人が失恋したときの心情を歌ったというのは有名な話。あれも、言い方を変えれば、松本氏がその知人からいろいろと気持ちを聞いて、その知人をモチーフにして作ったといえるよね。そして、この『long』が、ある程度完成度の高い楽曲として作り上げることが出来たのを見て、松本氏が直々に大島氏に恋愛をテーマにした歌詞を発注した。そこで生まれたのが『春の風に…』であり、作詞家・大島氏の誕生でもあるんだ。

■そうした背景を受けて、2000年秋に『DOGUMA』の制作に取りかかる訳ですが、この時には歌詞について、テーマというか、コンセプトなどはあったのですか??

 この『DOGUMA』の制作については、2000年9月の学園祭の時に決まった話なんだけど、その時点で、『梅ジュース』のような高校の先生達をモチーフにした楽曲を作ろうということが決まったんだ。やはり、楽曲が出来たときに、その曲を、モチーフになった先生を知っている人が聞くと面白いし、印象的じゃない?。それに、あの時点では、歌詞についてじっくり考える余裕もなかったし…・。とりあえず、先生をモチーフにすれば、歌詞のネタはすぐに集まるし。

■それにしても、キャラクターの多い先生が揃っていたんですね?

 そうだよね。『DOGUMA』収録曲13曲中、先生がモチーフになったのが7曲で、9人もの先生が選ばれてるからな。

■そんな『DOGUMA』の中でも、マジメ系はありますよね

 『DOGUMA』の中の名曲といえば、先程上げた『long』・『春の風に…』もいいけど、『そんな君で…』の歌詞の内容もいいよね。この曲は、元々、松本氏が中学生の頃に学園祭で披露するために作った曲なんだけど、応援ソングっぽい歌詞に人気が高い。

■この頃の楽曲は、歌詞と曲はどちらが先行して作られたのですか?

 ほとんどが歌詞先行だったと思うよ。松本氏が作詞した曲は微妙だけど、大島氏が作詞した曲は、大島氏の歌詞を受け取ってから、松本氏が曲を書いていたから。

■この中で印象的なフレーズなどはありますか?

 う〜ん、難しいな。心に残るというのは、やはり『そんな君で…』のサビはいいよね。

泣きたいときは誰でもあるさ すべてがうまくいくわけ無いから
そんな時こそ笑い飛ばせる そんな君でいて欲しい

 あとは、違う意味で『イッケータッキーハッシー』のエンディングは面白いよね。

イッケータッキーハッシー ハッシーは関係ない

 この歌詞は、誰だったか忘れたけど、誰かのパクリなんだよね、「〜は関係ない」っていうのが。まあそんなところかな。

■そして、8ヶ月間の活動休止を経て、2001年7月にアルバムレコーディングを開始する訳ですが、この時点で、アルバムのコンセプトはあったのですか?。

 『Allegory』に関しては、3人が再開した時点で、曲のコンセプトを決めて、それに合わせて作っていこうということだったんだ。で、いろいろと話し合いをした結果、『干支』というテーマが生まれたんだ。

■どうして干支だったんですか?

 深い意味はないんだけど、何らかの集まりでアルバム曲数の12曲ぐらいの集まりがよかったんだ。だから、12星座でも良かったんだけど、星座だと想像のつかないものがほとんどだから、干支だとみんな知っているし、想像しやすいから、干支にしただけのこと。

■この「干支」というコンセプトは価値がありましたか?

 う〜ん、やりやすかったとも言えるし、やりにくかったとも言えるかもね。例えば、『GiveBack!!』なんて猪そのままだけど、『in progress』みたいにわかりにくいものもあった。でも、このコンセプトを打ち出すことで、歌詞の中に裏の意味を与えることができるようになってきたんだ。例えば、『MICE』なんていい例だと思うよ。何も考えないで読むと、ただネズミの視点で不平・不満を書いているように思うけど、それを人間に置き換えると、逆境に立たされた人間の叫びのようにも思えてくるんだ。『Allegory』には、そういう曲がいくつもある。『Allegory』は、.KOM@の作品の中でも、最も歌詞がクローズアップされる作品ではあるよね。

■『Allegory』の中で、印象的な歌詞はありますか?

 印象的といえば、『Maybe』は結構深いよね。このセリフという訳ではないけど、曲調にしては重いよ。あとは、大島氏作詞のものが意味深なものが多い。『Empty』なんて重〜いやつもあれば、『Instinct』のようなやつもあるし…。まぁ『SuperOne』は完璧だったけど。

■そして、このあと1st sg.をリリースした1年後、2nd sg.『勿忘草』がリリースされた訳なのですが、この『勿忘草』はまたすごい歌詞ですね?

 この曲は、うまく歌詞と曲がマッチしたといえるだろうね。歌詞は、『DOGUMA』の『long』のモチーフになった松本氏の知人が書いたんだけど、見事だよ。あまりにも歌詞が良いから、曲やアレンジが失敗しちゃいけないという変なプレッシャーもあったぐらい。そして2曲目の『隣のおばちゃん』も衝撃的だよね。でも、すごい内容のおばちゃんなんだけど、曲があまりにも格好良くおばちゃんの原チャが表現されているから、歌詞もマッチするんだよね。何年経っても、この2曲のタッグに匹敵するシングルは、そう現れないんじゃないかな?

■これ以降の3rd・4th・5th sg.は楽曲制作時期とリリース順がバラバラですが、このあたりの楽曲はどうですか?

 『Virus』は、とにかくサビの早口をどう攻略するかがポイントだったんだ。勢いを消すようなセリフじゃダメだから。『my song』は、そのままshingo君の初作詞に曲を当てはめた感じ。『きらり』は、『DOGUMA』の頃に『十字架天使』というタイトルで作られていた曲の復刻版。だから、雰囲気は『DOGUMA』の『Last Adventure』テイストが入ってる。『その砌に…』は、.KOM@では初めての誕生日ソング。この曲は、松本氏が.KOM@の活動とは別に、知人の誕生日祝いに作った曲を改めて作り直している。『Shadow』は、曲の雰囲気や歌詞の内容が、あとの『Hetakusong 2』に収録される『Stealman』に似ている。

■歌詞という点に置いてはどのように考えますか?

 まぁ、shingo君が書いた歌詞もあるんだけど、この頃は、テーマもあんまり無かったし…。ただ、この頃から、歌詞と作曲の手順が逆転して、曲が出来てから、その上に歌詞を当てはめるのが普通になってきた。だから、曲の印象から連想して生まれた歌詞というのがよく分かるよね。

■そして、このあと、『Hetakusongシリーズ』が立ち上がって3作リリースされた訳ですが、ここで新曲として収録された曲について教えて頂けますか?

 『Hetakusong 1』に収録された『nyoronyoro』は、よく分からない。続く『Hetakusong 2』に収録された『Stealman』は、先程も行ったとおり、『Shadow』とリンクしている。あと、この曲は初めて全部英語歌詞に挑戦した曲。ただ、サビはあまりの早口でうまく歌うには技術がいる。『Hetakusong 3』では、5曲が新曲だったけど、このあたりは通常のセレクト。歌詞の内容としては、あんまり堅苦しくなくっていいと思うよ。

■先程話に出た「Stealman」ですが、楽曲制作段階から「Stealman」という言葉が出ていたそうですね?

 辞書を引いてもらえれば分かると思うんだけど、『Stealman』なんて単語は無いんだよ、本当は。ただ、僕らの楽曲のイメージとして、『泥棒』というのが決まっていた。それに、この曲の手本になった曲とかの影響もあって、『〜〜マン』にしたかったんだ。で、『盗む』は『Steal』だから、『Stealman』になったんだ。まあ、正直に言えば、『泥棒』って英単語を知らなかったといのもあるんだけど…。

■この『Stealman』のように、楽曲を作る時点で、歌詞やタイトルのイメージが出来ているものって多いのですか?

 最近じゃ、めったにないよ。基本的に、.KOM@って歌詞はあとだから。

■さて、最後になりますが、.KOM@の楽曲は40曲披露されている訳ですが、.KOM@にとって歌詞とは何ですか?

 後からついてくるものじゃないかな。あと、僕達が伝えたいこと。やっぱり、プロのメジャーな人でない限り、名前だけは楽曲を聞いてくれない。曲や歌詞のインパクトも大切になってくる。そういう意味でも、僕達は、あえて「おちゃらけ」という部分を大切に残しているんだ。

■今回はどうもありがとうございました。