2nd SelfCover Album ”Hetakusong-2”

(2004.05掲載)

4月28日にリリースされた、松本氏のソロ・プロジェクト第2弾
2nd Self Cover Album 「Hetakusong-2」についてトーク形式で解説しています。

■それでは、この度リリースされた、ソロ・プロジェクト第2弾 2nd Self Cover Album 「Hetakusong-2(以後"HS-2"と略)」についてお聞きしていきたいと思います。よろしくお願いします。

 よろしく

■さて、前作『Hetakusong-1』から4ヶ月経過しての『Hetakusong-2』のリリース。前作は全くと言っていいほど、表向きにされない状態でのリリースでしたが、何か意味はあったのですか?

 別に深い意味は無かったんですけどね(笑)。『Hetakusong-1』の時は、「とりあえず出してみようか?」という感じでしかなかった。でも、リリースしてみたら、意外に好評だったから、ソロ・プロジェクトとしてシリーズ化していこうということで、今作から全面にプロモーションをさせてもらっています。

■そもそも、セルフ・カバーをしたいという思いがあったのですか?

 それはありましたね。皆さんご存じの通り、1st Album 『DOGUMA』なんて、今から聞けるようなレベルじゃないし、2nd Album 『Allegory』も音楽的にもレコーディング的にも妥協したところがあった。だから、『DOGUMA』の曲については、『Allegory』制作の段階から、『いつか、再レコーディングしたい』という話をしていたね。

■それだけ、『DOGUMA』の楽曲に思い入れがあるということですね。

 そりゃそうだよ。他人から見れば、「意味不明な歌詞のどこがいいんだ!」と思われるかも知れないけど、僕達にとっては音楽の原点であり、あそこから.KOM@がスタートした。今から考えれば、よくあんな状態でアルバムが1枚できたと思うよ。

■さて、今作も全9曲のうち、8曲が再レコーディング曲。これは、どのように選曲されたのですか?

 実は、『Hetakusong-1(以後"HS1"と略)』の時は、「とにかく再レコーディングをやりたい曲」ということでやった。だから、『梅パクリ』にはじまって、『Egotism』・『Takitakito』・『in progress』・『そんな君で…』・『イッケータッキーハッシー』・『隣のおばちゃん』と、本当にヘビーな曲ばかりをやってしまった。今回は、アルバムとしてのバランスを考えながら選曲していったんだけど、どうしても『HS-1』の反動で、『HS-2』ではポップス調の曲が増えちゃったよね。それに、『HS-1』が『DOGUMA』よりの選曲だったから、『HS-2』は『Allegory』よりの選曲に、という考えもあったし。

■実際、レコーディングが始まったのは、いつ頃からですか?

 ほとんどが、今年に入ってから。『HS-1』の曲は、現在のレコーディング方法がスタートした、2002年の年末ぐらいから、.KOM@と並行してちょこちょこやっていた。『HS-2』は、『HS-1』をリリースした後の選曲・アレンジ・レコーディングだったから、割と最近のことだよ。

■再アレンジということなので、新曲を作る時よりも楽でしたか?

 いや、これが「再アレンジ」というのは、違う意味で大変なんだよ。新曲は、元々の固定観念が無いから、何でもアリ。だけど、再アレンジする曲は、その前の原曲が作りあげた曲のイメージや雰囲気があるので、それを壊さずにアレンジするというのは、なかなか難しいんだよ。

■時間的にはどうなんですか?

 レコーディングの時間?。それは、新曲もアレンジも、ほとんど一緒だよ。まぁ、アレンジの場合は、歌詞もメロディもハモりもきちっと決まっているから、歌レコは簡単だけどね。

■では、収録曲について、いくつか聞いていきたいんですけど、まずオープニングのM-1 『GiveBack!!』。原曲よりも、スリリングで勢いのあるアレンジになってますね。

 ギター・バッキングそのものは、大きくは変わってないと思うんだけど、いたるところでテクニカルなフレーズを挿入したんだ。それに、何カ所か、フレーズをシンコペーションにして、スリリングさも確保した。楽曲としては、『Hetakusong-1』の方で選んでも良かったかなぁ〜とも思うね。

■ですが、M-1から一転して、M-2 『Maybe』では一気にポップス調になりますが…

 この曲は、2曲目というポジションは決まっていて、それからアレンジを開始した。だから、M-1からM-2のギャップ…とか、そういうことは全く狙ってない。これは、この曲に限ったことじゃないけど、今回の作品は、あくまでそれぞれの曲の個性を最大限に引き出すことをポイントにしている。だから、『Maybe』は、このピアノが中心のアレンジがピッタリだと感じたんだ。

■バックに聞こえるカッティング・ギターもいいですね。

 実は、あれは打ち込みなんです。元々、「ギターは少なめでいいんじゃない?」ということで、サビのバッキングとリード・ギターしかレコーディングしてなかったんだ。そこに、Ke-Kunが上手く打ち込みをつけてくれた。良かったんじゃないかな。

■M-3 『Stealman』は新曲ですが、.KOM@としてのリリースの予定は?

 ラジオでも話しているけど、この曲は.KOM@の曲としてリリースするつもりだったんだけど、どうも難しすぎたみたいで…。まぁ、今後のリリースは、Shingoくんの頑張り次第ということで…。

■M-5 『Instinct』のコーラスは絶妙ですね

 まぁ分かると思いますけど、あのコーラス隊は打ち込みです。それに、インスト曲以外で、ドラムとベースもデジタルチックな音色を使用したのは、今回が初めてかも知れませんね。

■M-6 『A Day』は、見事に仕上げましたね

 この曲は、今作の中では一番神経を使った曲だったように思います。『ソフトさとハードさのギャップがすべて』といった感じの曲ですからね。ギター・打ち込み・ボーカル、すべてが難しく、難易度が高い曲。それだけに、曲の完成に対する達成感は高いですね。

■そして、名曲『SuperOne』復活ですが…

 僕達の中では、そんなに名曲という雰囲気でも無いんだけど……まぁ1st Singleのタイトル曲だし、イイ曲だからな。この曲の場合、原曲の完成度が高いから、それ以上のものを作るということに、プレッシャーがありました。結局、無難なところに仕上がったんですけどね。

■『Allegory』のおちゃらけソングが、みごとに『Hetakusong-2』のスパイスになったと言える『be forced to do...』は?

 確かにね。今回は、あんまり深く考えないでやったんだけど、それが逆にすごい格好良くなっちゃって、レコーディングしてた僕達がビックリしたよ。

■最後は、『やってらんね〜』ですね

 実は、『やってらんね〜』は『MICE』と同様に、以前から再レコーディングを続けていた曲なんだ。まだ、『Allegory』をリリースしたばかりの頃から、『やってらんね〜 -21st Century Version-(未発表)』とか、やってましたから。もちろん、今回のレコーディングにあたって、アレンジは1からやり直しました。また、歌詞については、21世紀バージョンの方を採用しようかなぁ〜という意見もありましたが、「再アレンジ」としての意図を高めるために、原曲の歌詞でやりました。それにしても、今回のレコーディングで、改めて、この曲のクオリティの高さを感じた。これが『DOGUMA』時代の曲ですからね。

■そして、また今回もラジオ番組がボーナストラックで収録されましたが、これは何か意図するものがあるんですか?

 特にはないよ。まぁ、前作同様、全9曲で40分かからないぐらいだから、CD-Rの容量残りの40分ぐらいがもったいない。じゃあ、僕達のしゃべりでも入れようよ、ということで始めたんだ。前作は、M-9の後に間があって、しばらく待つか早送りしないと聞けなかったんだけど、今回はあえて10曲目という扱いにして聞きやすいようにした。しかも、時間は容量ギリギリまで伸ばしたし。

■あの会話はアドリブなんですか?

 ほとんどアドリブだよ。一様、こういう感じで…というあらすじはあるけど…。それ以外は、その時の成り行きでしゃべっている。

■このラジオでは、未公開曲が2曲入っていますが…

 『Virus -Acoustic Version-』『オマエノイエノマエニ』ですね。この2曲も、今回のラジオに収録するためにレコーディングしました。

■『Virus』のアコースティック・バージョンというのは、どういう成り行きで?

 これは、1年前ぐらいから、ずっと「『Virus』のアコギ版がやりたいなぁ〜」という話があって、レコーディングの合間などに練習したんだ。で、最近、ちょうどエレアコも手に入ったので、「やってみる?」ってことでやったら格好良かったんで、ラジオに入れてみました。

■ラジオで流す方が気が楽だと?

 要するにそういうことだよね。CDの収録曲という形にしてしまうと、あまり度の過ぎたことはできないし、できることも限られてしまうじゃない?。一様、『.KOM@』のサウンドとしての枠もあるし。その点、ラジオ番組の中だったら、「こんなんできました!」みたいな気楽にいけると思うんだよね。その分、新しい挑戦もできるし、そこから生まれてくるサウンドもあると思うし。『オマエノイエノマエニ』も、初めてメイン・ボーカルにエフェクトをかけたんだけど、いい感じだったから、今後、使っていく可能性はあるし。

■ということは、CD化されることはないのでしょうか?

 無いと思うよ。特に、『Virus』のアコースティック版なんて…。

■最後に次回作について教えて下さい

 実は、すでに『Hetakusong-3』のレコーディングはスタートしていて、新曲を含めて一通りのラインナップとアレンジは決定して、あとは詰めのレコーディングといった感じ。ただ、リリースに関しては、すぐにはしないかも。でも、いずれリリースはできると思います。

■現時点ではどう言った感じに仕上がっていますか?

 今の予定では、全9曲中4曲がリバイバルで、5曲が新曲。かなりハードなものになってますよ。

■それは楽しみですね。一方で、.KOM@としての活動の方は?

 この春から夏にかけては、しばらくオフにしていたんだけど、そろそろ次回作のレコーディングに入っていく予定です。秋頃に出せればいいかなぁ〜という感じですね。

■どうも、ありがとうございました。