5th Maxi Single ”ぼくは…”

(2004.03掲載)

3月3日にリリースされたNew Single「ぼくは…」についてトーク形式で解説しています。

■それでは、この度リリースされた、2004年第1弾、通算5枚目となるマキシ・シングル『ぼくは…』についてお聞きしていきたいと思います。よろしくお願いします。

 よろしく

■さて、前作『MICE』から3ヶ月ちょっとという、以前と比べるとインターバルが短いリリースですが、今作のリリースについてはいつ頃決まったのでしょうか?

 始めに言っておきますが、僕達にとっては3ヶ月とか4ヶ月というインターバルは長いです。本来は『月1枚』くらいのペースが理想なのですが、なかなかボーカル・レコーディングできなくて…。

 で、『いつ頃決まったのか?』という質問ですが、5th Singleのリリースそのものは、2002年の夏には決まっていました。2002年夏の『勿忘草』をリリースした後、本当はアルバム制作に入る予定だったのですが、音的な問題と知名度のアップを考えて、シングルを3枚リリースするという方針が決まったのです。本当は、このシングルも約1年前の2002年の年末にはリリースするつもりでしたが、『Virus』や『MICE』が遅れた結果、ここまで延期になってしまいました。

■また、前作と2作続けて、リバイバル曲が1st Beatになりましたが…

 これも、当初の予定では、5th Singleが『MICE』の予定でした。しかし、4th Single用に作っていた曲が所要でボツになった結果、『MICE』が4th Singleに前倒しになった。で、『MICE』のリバイバルがいい感じだったので、次もリバイバルで行こうという話になってました。

M-1 ぼくは…

■リバイバルを行うにあたり、どうして『ぼくは…』になったのでしょうか?

 これは、ボーカルのShingo君からのリクエストですね。彼が、『そろそろバラードが歌いたい』って言うので、『それなら一つ、ボーカルの腕試しを…』ということで、『ぼくは…』にしました。

■『ぼくは…』はボーカル泣かせの曲ですよね?

 そうだね。この曲は、1番はピアノとボーカルのみだから、ちょっとした所も気になってしまう。ノリでいけた『Virus』や『MICE』とは180度違うね。

■いつになく、shingo君への指導があったそうですが…

 今までの曲は、とりあえずノリが良くて、キーがOKなら良かったんだけど、バラードとなると、歌い方やニュアンス・オケとのマッチングもあるから、細かい所まで注意しました。それに、僕達にとっては思い入れのある曲でもありますし…。でも、よく歌い上げてくれたと思います。

■『思い入れのある曲』というお言葉もありましたが、原曲を知らない方のためにも、説明をいただけますか?

 そうかぁ〜、あの頃とリスナーも変わってきているからね。この『ぼくは…』という曲は、元々は、2nd Album 『Allegory』のボーナストラックに収録する予定で作った曲なんだ。皆さんご存じの通り、『Allegory』は干支をモチーフにしてあるけど、この『ぼくは…』は猫というポジションの曲。『猫なんて干支じゃないじゃん!!』と思うかもしれないけど、なんども『ネズミに騙されて競争の日にちを間違えた』とかっていう話があるでしょ。で、『猫』だから、曲の最初と終わりに猫の声が入っている訳です。

 で、この曲は、その通り、ボーナストラック用に作ったんだけど、僕達が思っていた以上にいい曲になっちゃんたんだ。だから、『将来、Singleに入れよう!』っていう話をしていたら、ちょうど『Allegory』に1曲、ボーカル・レコが間に合わなかった曲(SuperOne)があったから、一緒にシングルにすることになって、1st Singleの2曲目に『ぼくは…』は収録されることになったんだ。

■詳しい説明、ありがとうございます。今回の『ぼくは…』なんですが、一様、原曲ベースで作ったのですか?

 一様、原曲をベースに作りましたが、ドラム・ベースは部分的に修正を行い、ピアノに関しては、一から打ち込みをし直しました。また、ピアノの音は、今回はHyper Canvasという新しいソフトシンセを使用して、音のクオリティも高めました。

■ギターはわりとシンプルですが…

 そうですね。ギターに関しては、いろいろと考えたのですが、結局アルペジオ風に落ち着きました。元々、この曲はギターが全面に出てくるような曲ではないですからね。

M-2 Shadow

■さて、続く2曲目の『Shadow』ですが、この曲は結構以前の曲だそうですね?

 元々は、約2年前の2002年初春に、松本氏がソロ・ワークスの時に作っていた曲の中の1つでした。つまり、『Virus』と同じ時期です。ただ、その時は、あまりパッとしなかったので、レコはしませんでした。それを、ちょっとアレンジし直して、やってみようということになったのは、だいたい、1年半ぐらい前の曲ですかね。『Virus』のレコをMTRでやって、『MTRはイマイチだなぁ〜』ということで、PC方式でのレコーディングを試した1曲目でしたね。

■最近のロックテイストの曲の中では、ギターのシャリシャリ感がありますね。

 あれは、ZO-3ギターを使用したからですね。ZO-3ギターとは、フェルナンデスのアンプ内蔵の小さいギターなのですが、松本氏はキティーちゃんのZO-3ギター(右図→)を、作曲用や持ち出し用のギターとして利用しています。で、『Shadow』のレコーディングは、市内某所で行ったため、持っていくのに小さい方がよく、またレコーディング自体もデモのつもりだったので、ZO-3ギターでレコを行いました。ただ、それが以外に良かったので、再レコーディングは行わず、その時の音のままにしたので、ああいう今までとは少し違った音になっている訳です。ちなみに、このZO-3ギターですが、最近でも、たま〜にレコーディングで使用することがあります。といっても、メインはEpiphone Japanaの黒のレスポールを使用していますが…。

■今までの曲とはちょっと違う感じの曲ですね

 どちらかというと、『暗』というイメージのある曲だよね。それこそ、『Shadow(影)』だし…。ただ、それだと、メリハリさが無くなってしまうから、ところどころで、間を作ることで、なんとかしたという曲だね。

M-3 カセット!?

■そして、3曲目の『カセット!?』ですが…

 ちょっと、スゴイことになっちゃったよね。本当は、こんなつもりじゃなかったんだけど…。ボーカル・レコをやってて、気づいたらこんなんになっちゃった。

■曲の元はどこからなんですか?

 この曲は、まず2002年の夏に松本氏とshingoくんが、『カセット』という曲を作ろうという話をしていたんだ。ただ、しばらくは案だけのものだったんだけど、昨年の春に松本氏が曲をつけた。その時点では、今回松本氏が歌っている歌詞だったんだけど、いざshingoくんとのボーカル・レコがスタートしたら暴走しちゃったんだよ。まぁ、元々歌詞もちゃんと決まったものではなかったんだけど…。

■曲としては、ノリのいい、カッコイイ曲ですよね?

 今考えると、すごいもったいないことをしてしまったという感じだよね。あのリフもよかったのに…。まぁ、今後、どうなるか分からないけど、タイトル・歌詞を直して、やり直す可能性はあるかもしれないね。

M-4 Modoki-2

■そして、4曲目の『Modoki-2』ですが、かなりハイ・レベルなギター・インストですね

 この曲は、本当に苦労しました。特にAメロは、オケ作りに関しては、今までで一番悩んだんじゃないかな?。まず、ギターを弾く松本氏も打ち込みを行うKe氏も、拍子がとれない状態で、始めは4拍子かどうかも分からないくらいでした。テンポは速いし、シンコペーションが随所になるし、リフを解明していくのは大変でした。

■実際、どれくらいかかったのですか?

 確か4時間ぐらいだったかな?。お昼から初めて、気が付いたら外が暗くなってたからね。.KOM@って、新曲の打ち込みからギター・レコまでやっても、通常2時間、長くても3時間あればできるから、異色の曲ではあるよね。しかも、ギター・インストなのに…。

■なんでも、参考にした曲があったそうですが…

 ここでは、明かせませんが、松本氏の中にはなにやらあったようです。とはいっても、耳コピをした訳でもないし、オリジナリティを随所に加えてますから。まぁ、確かにその点が、タイトルの『Modoki』の由縁でもあるんですけどね。

■今後も、このようなギター・インストはやっていくのですか?

 そりゃあ、やっていきたいよね。松本氏にとっても、ギター・テクニックが問われるし、Ke氏にとっても、打ち込みテクが問われる。1つの挑戦みたいなものだからね。

■さて、今回のシングルに関して、総括していただけますか?

 今作は、楽曲的にもバラエティに富んでいて、今までのCDを聞いてきたリスナーの方々にとっても、.KOM@の新境地を聞くことができるんじゃないかなぁ〜と思います。まぁ、次への反省点は多々ありますけどね。

■次回作の予定は?

 .KOM@としては、あっと驚く1枚を春〜初夏頃には出せるかと思います。それより、松本氏のSolo Projectである、セルフ・カバーアルバム『Hetakusong-2』が近々リリースできると思います。

■どうも、ありがとうございました。