ワレモコウ(自然公園の花と樹)


       われまたくれなゐなりと ひそやかに       高浜虚子     
 
 ワレモコウはヨーロッパからシベリヤ、中国までのユーラシア

大陸、日本、サハリンなどに広く分布、自生します。

 日本では古くから秋の名花として多くの詩歌や文学作品に登場

し、源氏物語にも 

  ‟おとろえゆく藤袴 ものげなきわれもこう などは……”(匂兵部卿 七 ) 

と匂宮がその香りにこだわっている様子が描かれています。

 ワレモコウ属はバラ科ですが、花弁はなく、がく片・葯・柱頭

は暗紫色から赤紫色となり、これが花の色となっています。
                                    (参考:花のつくり  
 名前の由来については 茎葉の香気を「吾木香」なりと主張して

いることなど諸説ありますが、定説はないようです。 
     バラ科 ワレモコウ属
案内図はこちら
花言葉 もの思い
花 期 9月中旬~10月中旬
関連サイト金沢自然公園
次   へ
トップページへ