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吾も亦紅なりと ひそやかに 高浜虚子
ワレモコウはヨーロッパからシベリヤ、中国までのユーラシア
大陸、日本、サハリンなどに広く分布、自生します。
日本では古くから秋の名花として多くの詩歌や文学作品に登場
し、源氏物語にも
‟おとろえゆく藤袴 ものげなきわれもこう などは……”(匂兵部卿 七 )
と匂宮がその香りにこだわっている様子が描かれています。
ワレモコウ属はバラ科ですが、花弁はなく、がく片・葯・柱頭
は暗紫色から赤紫色となり、これが花の色となっています。
(参考:花のつくり)
名前の由来については 茎葉の香気を「吾木香」なりと主張して
いることなど諸説ありますが、定説はないようです。
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バラ科 ワレモコウ属 |
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