能 見 堂 址 周 辺

 能見堂は寛文年間(1661〜73)に地頭の久世大和守広之が再興した擲筆山地蔵院のことである。その歴史は古く、平安時代藤原道長が開いたとも伝えられているが、文明18年(1486年)には廃絶して無かったと記録にある。元禄時代明の亡命僧心越禅師がこの地より八景を配して詩を読んだのが金沢八景の始まりといはれており、現在では「金澤八景根元地」の碑が残っている。
 当時は海岸線が近くまでせまっており景勝の地として多くの観光客などで賑わっていたようである。 現在ではハイキングコースとして親しまれているが、その昔絵師巨勢金岡があまりにも美しい景色に筆をすてたという「筆捨て松」の姿も見ることができません。  
 
あ し
 
京浜急行金沢文庫駅下車
 徒歩約5分で「六国峠ハイキングコース入口」に到着、更に15分程度山道を登ると能見堂址がある。
 標識に従って下っていくと「谷津関ケ谷不動尊」が見え、更に下ると「不動池」に至る。
          谷津関ケ谷不動尊

 昔から村人の信仰篤いお不動さまであり境内の滝不動は谷津川の水源地となっている。
 毎年1月には町内の有志の手により初不動祭が厳かに行われている。

               不動池

 能見堂緑地では数少ない小さな静かな池で、かわせみ、あおじなどの鳥たちの訪れもあるという。
 周辺の森にはりすの姿も見える。

 

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