モ モの園芸種(出典及び画像:朝日百科・植物の世界 ほか)
 

 日本では江戸時代、とくに元禄以降になると、園芸熱の高まりに伴って、モモの栽培も盛んになりました
が、その後も園芸品種の改良が進み、多くの品種が作られ、現在ではハナモモの園芸品種は次の4群にまと
められています。

  @立性品種群・・・・・ほとんどの枝が直上し、花は一重が多く、花色にはも桃、白やそれらの染め分けがあ
                   り、〔源 平〕〔寒 白〕〔矢 口〕などがあります。

  A枝垂れ品種群・・・・・文字通り枝が枝垂れ、花色は桃、白、赤などで一重と八重があります。
                     〔源平枝垂れ〕〔寒白枝垂れ〕は立性品種群の枝が垂れた園芸品種です。

  B矮性品種群・・・・・〔寿星桃〕〔カラモモ〕または〔アメンドウ〕ともいわれ、高さは1メートルほど
                   で、枝の節間が短く、花は一回り小さく、一重と八重があり、花色は桃、赤、白です。

  C一才物品種群・・・・・〔一才桃〕とよばれるものは種を播いて1〜2年で開花します。花は桃色で一重
                    もありますが、多くは八重咲きで、木の寿命は短く10年ほどです。
  
矢 口 雛祭りのときの切り花用に最も多く利用される ハナモモの立性品種。大輪八重咲きの桃色花
源 平 立性で一株に白花と赤花の両方がつくのでこの名が ある。八重咲きで江戸時代からあったといわれる
寿星花 高さ1メートルほどにしかならず、手入れをあ まりしなくても樹形がよく保てるハナモモの品 種。鉢植えや小庭園によく利用されている

羽衣枝垂れ 枝垂れ性のハナモモの中でもとくに強く枝垂れ る。花は桃色の八重咲きで上品な感じを与える

トップページへ