神 社 建 築 の 種 類


屋根の種類と入り口(主なもの)



 神明造(しんめいづくり)・・・・切妻造、平入りで弥生時代の穀倉としての高床建築と類似する。伊勢神宮の本殿の様式である。

 住吉造(すみよしづくり)・・・・切妻造、妻入りで内部が内陣と外陣に分かれている。大阪市住吉大社本殿が代表的建築。

 大社造(たいしゃづくり)・・・・高床、切妻造、妻入りで入口は妻の右側にある。内部は四つに分かれ、神座はいちばん奥にある。

 春日造(かすがづくり)・・・・切妻造、妻入りで正面の階段上に社殿と同じ幅の階隠(はしかくし、ひさしのこと)の屋根をつけているのが特色。奈良春日大社の様式。

 流造(ながれづくり)・・・・神明造りから発達したもので、屋根は前のほうが長くのびて、向拝(正面のひさし)をおおい、母屋の屋根と向拝の屋根が一連のなだらかな曲線を描くようにつくってあるのが特色。代表的なのが京都の賀茂御祖神社本殿であるが日本の神社の約7割は流造であるといわれる。

 八幡造(はちまんづくり)・・・・後殿に軒を接して前殿をつくり、合いの間で連結している。宇佐神宮本殿の様式。

 
日吉造(ひえづくり)・・・・切妻造の正面左右にひさしをつけている。日吉大社が代表的建築である。

 権現造(ごんげんづくり)・・・・本殿の前に拝殿を置き、石の間という別棟でエ字形に連ねたもの。京都の北野神社、日光の東照宮や金沢区の瀬戸神社がその例である。

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