イ ヌ マ キ(称名寺)


 雨上がりの称名寺庭園の釈迦堂のそばにはイヌマキが一塔の石仏にやさしい影をおとしています。
 
 石仏には「文化十三年丙子年季秋造立乃石橋店中」と刻まれていますが、石橋氏は北條一族滅亡後の鎌倉公方の崩壊によって衰退した称名寺の復興に財政的援助を行った江戸時代の豪商(米問屋)です。 
 称名寺の庭園はそのご幾多の変遷を経ながら、現在鎌倉時代の
浄土式庭園として訪れる人を楽しませてくれています。
 ●横浜市指定名木 樹齢400年、幹周2.1メートル

 ●称名寺へのあし  京浜急行「金沢文庫」駅下車 徒歩12分
 シーサイドライン「海の公園南口」または「海の公園柴口」駅から徒歩10分。

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 イヌマキ(犬槙)

 房総半島以西の海岸付近に暖地に生え、南西諸島、台湾、中国南部にまで分布する。高さ20メートルになる。
 常緑高木で樹皮は灰白色で浅い縦溝があり薄くはがれる。
 材はシロアリに強いので建築材に適している。 
 千葉県の県木でもある。
 (
朝日百科・植物の世界、抄)