安土・桃山文化


 信長・秀吉の時代(織豊政権時代)の文化を安土桃山文花といいます。
 この文化の特徴は安土城や大阪城の天守閣や 内部の障壁画などの黄金に彩られた豪華さと風流おどりなどの庶民的な明るさです。
 そこには戦いを勝ちぬいた武将たちの豪壮で感じが満ちあふれており、また信長や秀吉に協力した豪商たちや商業の発達にともなって力を貯えてきた町衆たちの活躍が感じられます。

 それは仏教の影響がうすれて公家や僧侶が作った貴族的・仏教的な文化が庶民的・現世的な文化への変革が見られ桃山ルネサンスともいわれます。

 ポルトガル人やスペイン人が伝えた南蛮文化は医学や天文学などに大きな影響を与え、キリスト教普及のために活字印刷機も伝えられました。

 絵画では狩野永徳らによる狩野派が活躍し海北友松・長谷川等伯らによる水墨画も発達し町絵師たちによる「洛中洛外図」などの風俗画で庶民の世界も絵の題材になってきました。

 茶道もますます盛んになり、千利休は「佗び茶」という簡素な茶の湯を完成しました。

 出雲の巫女だったといわれる阿国が歌舞伎踊りを演じたのもこの頃です。



唐獅子図屏風(狩野永徳画・部分・宮内庁蔵)



阿国歌舞伎図屏風(兵庫県芦屋・個人蔵)

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