安 保 闘 争


 
 安保反対、岸内閣退陣を要求するデモが連日
続きましたが、1960(昭和35)年6月15日には国
会議事堂の南通用門付近で全学連のデモ隊と
警官隊が激しく衝突して東京大学の樺 美智子
さん(22歳)が亡くなりました。家族の希望で解
剖を行なった医師は「眼にひどいうっ血があっ
た、これは首を強くしめつけられたため、ひど
いすい臓の出血は上から踏みつけられたもの」
と述べ警官隊の暴行によるものであることを
示唆しています。
 この事件は騒然とした当時の雰囲気の中で全
国民に強い衝撃を与え、深い悲しみをもたらし
ました。

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樺 美智子さんの遺影を持って東京虎の門付近をデモ行進する人々
(旺文社・図説;日本の歴史)