『第二次健やかいきいき甲府プラン』について


 2010(平成22)年度から2014(平成26)年度までの甲府市の福祉行政の基本・根本となる計画である『第二次健やかいきいき甲府プラン』についての質疑です。
 この『第二次健やかいきい甲府プラン』が必要な方は、山田厚事務所にご連絡ください。

甲府市議会    民生文教委員会記録  

2010年10月18日(月) 


山田厚のおもな意見と質問内容
・膨大な計画の作成ではあるが、予算がかかる具体的な計画目標については数値が控えめであること
・その一方で、アルコールやたばこ対策など社会的(地域・企業・家庭など)な目標数値は、大きく前に踏み込んでおり目標数値が高い過ぎる観があり、目標倒れになる可能性がある
・ボランティア頼みの事業もあり、全体として予算的な裏づけが乏しいものの行政のはたすべき目標としてみていく必要がある。

全体計画と地域福祉推進計画について

 

○清水(保)委員長 はい、山田委員。

○山田委員 

 総合計画で、前のときの計画と、今度の計画でまず変わったところというと、一番最初の都市像とか、基本目標が一定程度、全面的に文言が変わっているわけですけれども、例えば前回で言うと都市像は「人と自然にやさしさあふれるまち 甲府」、基本目標は「思いやりと希望に満ちたまちをつくる」と。これが「人がつどい 心がかよう 笑顔があふれるまち・甲府」と、「お互いに支え合い 健やかに暮らせるまち」と、こう随分違うわけですね。この辺の経緯というのは、何か議論がされたということでしょうか。

○清水(保)委員長 亀田課長。

○亀田総務課長 基本的には、前回の計画は新甲府市総合計画の基本目標をもとに策定したものでありまして、今回の第2次の計画は、先ほど申しましたように、第5次甲府市総合計画の基本構想をもとに策定したものであります。そういう意味で、両方とも行政が中心となって決めた総合計画に沿った計画でありますので、議論は十分にし尽くしましたし、両方の計画におきましては継承している計画と確認しているところでございます。

○清水(保)委員長 山田委員。

○山田委員 別に、目標だから、スローガンだから、掛け声だからという、あまりこだわる必要もないと思うんですけれども、今度の計画で、こういう意味でこの言葉を入れたとか、そういう何か議論みたいなものはあったのでしょうか。なければないでもいいんですけれども。

○清水(保)委員長 亀田課長。

○亀田総務課長 そういう詳しい議論はございませんでしたが、第1次、第2次におきましても共通のプランとしまして「共に生き 共に支え合う いきいきとした『わ』のまちづくり」、これは共通の大目標として掲げておりますので、そういう意味では議論をするまでもなく市民の福祉のためにまい進していく計画と考えているところでございます。

○清水(保)委員長 山田委員。

○山田委員 特に統計を見てはっきりちゃんと比べなきゃわからないんだけど、やはり高齢社会がかなり勢いよく進んでいるし、一人世帯がかなり増えているという傾向があると思いますね。これは今後かなり、福祉計画をつくる上でポイントになるかと。それからもう1つは、児童人口が前の計画で立てた目標より少ないんじゃないかなと。この辺のところがやはりポイントになって、計画を立てる必要があると、そういうふうにお考えになっているということでよろしいわけですね。

○清水(保)委員長 亀田課長。

○亀田総務課長 そのとおりでございます。

○清水(保)委員長 山田委員。

○山田委員 ですから、児童の数がもうかなり少なくなっている。少子化対策を今後するということと同時に、高齢化社会、特に一人世帯の対応というものが今後かなり重要になってくると、その意味でこの計画があるのかなというふうに承りました。

 それで、先ほどポイントで今回言われました「いきいきサロン」と「ボランティアによる介護支援」と「救急時における医療情報の提供」というのがポイントになってきているわけですけれども、このアンケートによると、今見たばかりですから、正確には分析もまだしていないですけれども、なかなかこちらの福祉推進計画を見ますと、現状ではなかなかボランティア活動に参加していないという方が50%以上いるとか、なかなかボランティア活動に関して見て時間的ゆとりがない、都合がつかないという家庭の一人一人の方がおられると思いますが、この辺のところをどういうふうにクリアしていくか、それがボランティアの方々の力による介護支援ということになるかと思いますが、その辺はどのようにお考えになっているのでしょうか。

○清水(保)委員長 亀田課長。

○亀田総務課長 3,000件の地域福祉推進計画のアンケートをした中で最も多かったのが、各種福祉サービスやボランティアに関する情報提供の充実を図ってほしいということが主にアンケートに多かったところでございます。地域福祉推進計画におきましては、広報誌、社協におけるアンケート、あるいはホームページ等を通じて、そういう情報は常に発信していくという考えでございます。

○清水(保)委員長 山田委員。

○山田委員 ボランティアというのも結構きつくなっているんですよね。例えば私どもの自治会を見ましても、有価物の収集はもうたくさんだとか、それから河川清掃に出てくる方々も高齢化が進行する地域ではなかなか出て来られなくなっている傾向や何かがあるわけです。その意味で、この重要な介護にボランティアの方々の力をかりて頑張っていこうと、趣旨はいいわけですけれども、その辺のところをどのようにしていくかということにならないと、高齢者が高齢者を介護するという老々介護という言葉も社会的になっていますし、今では認々介護、認知症系の人が認知症を介護するみたいな、そういう傾向もあるというふうに言われていますから、この辺のところを一定程度、例えば情報の共有化なり、ボランティアの方を育てるということも書いてありますから、いいのですが、しっかりやっていかないと、目標倒れに終わるのではないかと思いますが、その辺は改めてお聞きしたいと思います。

○清水(保)委員長 亀田課長。

○亀田総務課長 委員さんのおっしゃることは大変重要なことだと思っております。そこで、地域福祉推進計画におきましては、社協と合体で小地域ネットワーク活動を推進しまして、自治会活動、民生委員、本市と三位一体となりまして、そういう障害者の方、困っている方を助け合うシステムづくりを今社協が中心になって進めているところでございます。そういう意味では、十分これからそういう方々にもこたえられていくんじゃないかと確信をしているところでございます。

○清水(保)委員長 山田委員。

○山田委員 あと、救急時の医療情報の提供、これも障害福祉のほうでも随分頑張っていただいて、いろいろな取り組みもされているというふうに聞いております。特に一人暮らしの高齢者、それから障害者、いわば障害に関して、災害に関しての要支援という方々ですけれども、この辺のところをポイントに置いているのかなと、置く必要があるんじゃないかなと。一律全部救急時における医療情報の提供と言ってもかなり限界があると思うので、この辺の高齢者とか、一人暮らしの方、障害をお持ちの方、特に重点的にこういう計画を対象として傾斜をかける必要があると思いますけれども、その辺はどのようにお考えになっていますか。計画としては。

○清水(保)委員長 柳澤自立支援室長。

○柳澤自立支援室長 今の委員の御質問でございますけれども、現在、災害時の要援護者の支援ということで、甲府市におきましては高齢者、あるいは障害者、あるいはそれに準ずる方につきまして、登録をしていただいて、その登録をされた方につきましては優先的に支援をしているという状況でございます。現在、560名ほどが全体で登録をされておりますけれども、なかなかやはり登録が少ないというような状況でございます。

 そうしたことから、今年度におきましてなお一層の支援という形の中で救急情報セットですか、こちらのほうを重点的要援護者に登録された方に配布をしたという経過がございます。こちらの情報セットにつきましては、やはり配布をしたことによりまして若干登録も実は伸びているというような状況がございます。今後もやはり甲府市といたしましては災害時の要援護者、国の定義がございますけれども、それをより絞った形で重点的に災害時に支援が必要な方を登録の推進をする中で支援を進めていきたいというふうに考えております。

○清水(保)委員長 山田委員。

○山田委員 その重要な登録ということになっているんですけれども、数値目標ではその登録数というものを目標に掲げられておられるわけですか。何か、見た感じではないような気がするんですけれども。

○清水(保)委員長 柳澤室長。

○柳澤自立支援室長 数値目標はございません。ただ、対象者が1万2,000名ほどございます。ただ、その中でやはり家族と一緒に暮らしている方、あるいは施設へ入っている方、そういう方がかなりのパーセンテージを占めているのかなというふうには考えていると同時に、やはり今現在プライバシーという問題が非常に大きく問題になっていると見えまして、民生児童委員さんなどの協力を得る中で登録の推進を図っているところでございますけれども、やはりプライバシーという壁がなかなか大きくなっておりまして、本人から申し出をする、甲府市につきましては手上げ同意方式という方式を持っております。御本人の意思、それから御本人の同意、この2つをセットにいたしまして登録をしていただいているという形でございますので、やはり本人の登録をして支援をいただきたいという意思を、やはり尊重する中で進めているものでございますので、やはり他人に知られたくない、そういうような部分が非常に多くなっているのかなというふうに思っております。

○清水(保)委員長 山田委員。

○山田委員 最後にお願いですけれども、ぜひ計画年度中に、ここには目標数値は書いていなくてもその登録数をふやす取り組みをしていただきたい。あとはボランティアの方々の登録数というのも団体を見ますと、こんなに重点的に言われている割には控え目な数値なわけで、ぜひこの数値をクリアできるように頑張っていただきたいと思います。

 以上で終わります。

 甲府市保険計画の概要について

○清水(保)委員長 山田委員。

○山田委員 全体的に、前の計画と比べて今度の計画というのはそれぞれ大切な目標数字をつくっておられるんですけれども、前回の計画に比べて今度の計画のほうが目標数字が控え目なんですね。減らしますとか、未満とか、そういう言葉がかなり多いということになるわけですが、これはもうちょっと頑張る必要があるかなということと同時に、甲府市の行政として保健計画を立てること自体は間違いではないし、いいことだと思うのだけれども、社会的な問題も結構あるんです。例えばアルコールの問題だとか、そういうものに対する漠然とした計画数値ということじゃなくて、どのような手だてで働きかけていくのかと、かなりまた難しい問題になってくるんじゃないかと思いますけれども、その辺はどのようにお考えですか。

○清水(保)委員長 早川課長。

○早川健康衛生課長 私どもは、この甲府市保健計画、これは基本的な計画ということでございまして、この中にさまざまな施策、事業を盛ってございます。例えばアルコールというふうな部分で申しますと、「まちなか健やかサロン」という事業がございますけれども、その中の事業の一環としてアルコールの方々の教室等も対応しているところでございます。ですので、いうなればこの基本計画といたしましては、その下の事業という部分でそういう対応はしてまいりたいというふうに考えてございます。

○清水(保)委員長 山田委員。

○山田委員 例えば、低体重児は今、社会的な問題になっていますけれども、これに対してどういうふうにしていくのかとか、それからタバコの問題だとか、かなり難しいですよね、実際のところ、行政としてどのような手だてを使っていくのか。広くお願いしていくということは、個人にお願いしていくということもそうですが、事業者、会社で働いている方々もかなりいるわけですから、そういうところの手だてみたいにしないと、子どもさんの受診率もそんなに伸びてはいかないと。ただ言えることは、子宮がん検診みたいな公的な援助が大きくなっていけば、目標数字はかなり上がっていくなと、そういう感じはするわけです。

 ちなみに、参考に1つだけ教えていただきたいのですけれども、60ページにある子宮がん検診ですね。これは現状の数値が7.1%になっているけれども、平成26年の  13.7と、これは数値が高いわけですが、平成21年度はもう数字が出ていますね。わかりますか。わからない。わからなかったらいいです。

○清水(保)委員長 早川課長。

○早川健康衛生課長 申しわけございません。今、ちょっと数値を持ってございません。

○清水(保)委員長 山田委員。

○山田委員 じゃあ、いいです。ぜひ、漠然とした計画、いい計画ということだけじゃなくて、何らかの行政的な手だてというものを通じて目標に努力していただきたいと思います。以上です。

 甲府市障害者福祉計画の概要について

 

○清水(保)委員長 御苦労さまでした。障害者支援計画、自立支援法等々御説明がありましたけれども、御質問はありますか。 山田委員。

○山田委員 今お話の中で、障害者の御家庭の方々の相談支援の機能強化というものが随分重要だというふうに言われているわけですが、その数値目標に関してはさほど変化がないというか、全く変化がないということのわけで、この内容の充実というものをどのようにお考えになっているのか、その辺をまずお伺いしたいと思うんです。

 それからグループホームの関係です。これはどのように計画を立てていくのか。とにかく今、ケアホームでも、グループホームでも、重要なことは指摘されていますし、甲府市でもこのことがかなり重要視されているわけですけれども、これは相手があってできることですから、それに対する対応というものをこちらから何らかの形にしていかないと、必要性はあるけれども事業者の方がいないと、これはつくられていかないと、そういうことになってくるわけですね。その辺のところをぜひお聞かせいただきたいと思います。

○清水(保)委員長 柳澤室長。

○柳澤自立支援室長 山田委員の御質問でございますが、相談業務の充実ということの中ではどういうふうな内容的に今充実をしていったらいいのかという御質問だと思いますが、この御質問につきましては、やはり相談業務は機械的にやるというものでは、これはもう障害者にとっては非常に問題があるというふうに思っております。やはりその障害を持っていらっしゃる方は、それぞれ障害が違うわけでございます。人によりまして、非常に重い方もいらっしゃれば、当然軽い方もいると。経済的に非常に厳しい方、あるいは経済的には何とかなる方、いろいろな障害を持っていらっしゃる方がいらっしゃいます。そうした中での相談ということになりますが、この相談につきましてはやはりその障害者のいろいろな生活環境、それから経済的な環境、こういうものを十分重視をする中で相談員としての役目を果たしていただきたいというふうに考えております。

 今4カ所甲府市内に相談支援の事業所がございますけれども、やはりこちらの支援をしていただく相談員の充実、こういうものが非常に大切だと思っておりますから、今後は本市、本庁におきましても相談専門員も配置をしてございますので、こういう方々を中心に4つの相談の事業所、意見交換、あるいは連携、こういうものを図る中で、障害者に対しまして支援をしていきたいというふうに考えております。

 それから、もう1点、グループホーム・ケアホームの関係でございますけれども、やはりこちらにつきましては現状、先ほどちょっと御説明の中でさせていただきましたが、どれくらいのニーズがあるのかということがまだちょっと私どもで今まで確認がとれていないというのが現実でございました。現在、22日までにその辺のニーズ調査を今しております。そのニーズ調査の集計といいますか、結果を受ける中で、このグループホーム・ケアホームのあり方、あるいは数が足りているのか、足りていないのか、この辺も含めて調整をしていきたいと。

 ただ、グループホーム・ケアホームにつきましては、やはり事業所が設置をすることになっておりますから、非常にそういう点では事業所との連携・協力、これが不可欠だというふうに考えております。本市といたしましても、やはり甲府市だけではなくて、県においても障害者に対する支援というものがいろいろ考えていただいているところでございますけれども、やはり県との連携も図る中で、アンケート調査をもとにグループホーム・ケアホーム、これをどのように充実していったらいいかを県と連携を図る中で検討していきたいというふうに考えております。

○清水(保)委員長 山田委員。

○山田委員 特に相談事業は重要な事業ですけれども、専門家の、相談に乗っていただける方々の資質というか、それぞれの障害はバラバラですから、内容もかなり深度化しているわけですから、ぜひそういう専門家の方々の機能を充実していただきたいと、経験も含めてお願いしたい。ですから、このことしか知らないということではちょっとやっていけなくなる相談になってきていると思いますので、その内容の豊富化をぜひ強めていく計画にしていただきたいと思います。

 それから、やはりグループホーム・ケアホームというのは事業者の関係ですから、これについては県も含めてこういうグループホーム・ケアホームをつくる場合、維持する場合の財政的資金援助ということも今後検討していかなければ、思うようにいかないんじゃないかと、その辺のところは要望としておきます。

 それから就労移行ですが、自立の問題で言うのならば、障害者の方々が社会的な参画をしていく、やはり就労していくということがかなりポイントになってきているわけですし、国においても障害者雇用率も精神の方も入れているということで、随分この辺の強化、強調がされているわけですが、今回の計画ではその辺のところを意識されてこういうふうな取り組みをこの中に入れているとか、そういうことがありましたら、お教えください。

○清水(保)委員長 柳澤室長。

○柳澤自立支援室長 障害者の就労につきましては非常に厳しい状況がございます。福祉的就労、今山田委員さんのほうから御質問がございました就労移行支援というのは、福祉的な事業所といいますか、そういうところで障害者に勤めていただいて、障害者に給料を払っていくというような事業所でございます。この事業所につきましては、就労移行支援事業、それから就労継続支援事業というような幾つかの事業がございます。やはりこの事業も、非常に今現在学校を卒業して、この事業所が足りなくなってきている状況がございます。県においても現在、県のほうにも計画がございますけれども、この計画をオーバーしているような状況がございます。今、県の支援学校がございますけれども、この卒業生が、あるいは入学生が非常にふえているというような状況の中で、私どももこの就労移行支援事業、あるいは就労継続支援事業というのは、過去2カ年の状況を調査する中で実態・実績を勘案する中で、今回の計画に反映しておりますけれども、そういう点では非常に少なくなっているなと。計画自体がやはり数値が少なくなっている。特徴に挙げた、本市としての挙げたというのはございませんけれども、非常に少なくなっているというのは認識をしております。

 実は、この障害福祉計画の数値目標の部分については、来年度見直しを予定しております。ですから、この見直しの中で、この就労移行支援、あるいは就労継続支援の部分についての数字的な目標を上げていかなければならないのかなというふうに考えてはおります。ただ、やはり、これも先ほどのグループホーム・ケアホームと同じで、事業所が主体でやる事業でございますから、この辺は事業所と協力する、あるいは連携を図る中で対応していかなければならないと、また県も含めて連携を図っていく必要があるというふうに考えております。

 以上でございます。

○清水(保)委員長 山田委員。

○山田委員 先ほどですが、この数字を見ても、障害の手帳を持っている方も、わずか4年、5年の間で数がじりじり上がっているんですね。5年、6年たってくると、1割を超えて2割近くなっているという数字のわけですね。ますます障害者の方々へ対する対応が特に必要になっていると思いますし、やはり自立と言うのならば、就労に対するどういう考え方を持つのか、そのためにも施設型ではなくてグループホーム・ケアホームを含めて、また地域生活体験事業などの充実もぜひ図っていただきたいと思います。

 以上で終わります。

  甲府市高齢者支援計画について

○清水(保)委員長 御苦労さまでした。

 高齢者支援計画について御説明がございました。質問はございませんか。

 山田委員。

○山田委員 高齢者福祉の展開というのは、もうさまざまですから、ちょっとぱっと見た瞬間ではわからないんです。ですから、簡単に、どの事業とどの事業を重点型にして、また新たにしていくのかと、それから、この事業というものは一定程度経験的に効果がないのでやめていますとか、その辺のところをちょっと簡単に言ってくれますか。

○清水(保)委員長 二宮室長。

○二宮高齢者支援室長 健康事業等につきましては、ずっと継続で行っているところで、給付事業等を行っているところでございますが、中でも特に特徴的なのは、これまで生きがい対策としておりました「生きがいデイサービス事業」につきましては、先ほど説明をいたしましたサロン事業への展開を図っていくということで今度廃止をするところでございます。

 大きな特徴といたしましては、そういった地域の人たちと一緒に高齢者の閉じこもり予防とか、そういった活動を推進していこうというのが特徴でございます。

 介護保険。

○清水(保)委員長 相良介護保険課長。

○相良介護保険課長 この高齢者支援計画の中に含まれております介護保険事業に関しましては、法定給付等が中心になっておりますので、あとは新しい事業としましては地域支援事業というものが制度の中で創設されたところでございます。

 以上です。

○清水(保)委員長 山田委員。

○山田委員 今回の全体計画で、この高齢者支援計画によると、4ページのところが「健やかいきいき甲府プラン」というところで、一番最初、冒頭に説明していただいた計画にのっとって、この中で高齢者支援計画もあるんですよということですが、この中で唯一違っているのはバリアフリー基本計画の横の真ん中に、「甲府市住宅マスタープラン」というのだけ強調されているわけですね。この理由はどういうところにあるのかなと、その辺をちょっとお聞かせください。

○清水(保)委員長 相良課長。

○相良介護保険課長 特にこれは介護の関係が中心になるのですが、介護の関係は住宅があって、あとサービス給付があってとか、こういったことが地域においては重要になってきますので、その関連性も含めてここに掲載がしてあるところでございます。

○清水(保)委員長 山田委員。

○山田委員 時間が押していますから、しつこく聞くことはできないんですけれども、ですから、この甲府市マスタープランというものが全体の総合計画で言うと5ページのところと、こちらのほうで言うと4ページのところですけれども、あえて高齢者福祉のほうで住宅マスタープランを入れたというのは、この住宅において高齢者の方々が住みやすい住宅というようなことで強調されているんだと、そんなようなことなのですか。簡単に趣旨だけちょっと言っていただければいいのですけれども、先ほどの説明だとちょっとわかりづらいです。

○清水(保)委員長 二宮室長。

○二宮高齢者支援室長 これは都市建設部のほうで計画しています住宅マスタープランの中に、今後建て替え等で高齢者専用住宅を計画していこうというような位置づけの中で、こういった計画もここへ入ったということだと思います。

○清水(保)委員長 山田委員。

○山田委員 せっかく図入りで大きく載っているんですから、何か意味があるのかなとバンと見たんですけれども、ちょっと目標数字か何かも出ていないみたいなので。その辺のところは、後でいいです。

 実際、今回なくなった目玉みたいなものが、生きがいのデイサービスのほうが廃止と。それにかわるサロン活動ということになっているわけですけれども、その移行等は大丈夫なのかなと。計画において、今まで生きがいデイサービスに実情ボランティアとして随分活躍されてきた方がいるわけですね。その方々と、今度のサロン活動の計画というものに関しては一定の継承性がないと、いかにも残念だと思いますけれども、その辺のところはどのように計画に考えておられるのですか。

○清水(保)委員長 二宮室長。

○二宮高齢者支援室長 この生きがいデイサービスにつきましては今年度で廃止ということで、6月に事業者の方々に説明会を開催いたしまして、了承を得たところでございまして、その事業所の幾つかにつきましても、またこのいきいきサロンのほうの内容等聞いてきまして、今後それらについて、またそういった形で事業をやっていくと、そういったような検討もしているというところでございます。

○清水(保)委員長 山田委員。

○山田委員 この生きがいデイサービスというのは1つの甲府の特徴みたいなもので、この間随分献身的に努力されてきたことですし、これを担ってきた方々というのはそれなりにノウハウをお持ちの方々のわけですね。ですから、サロンとの継承でより安上がりにして、こっちのほうをつぶして、こっちに荷が行きましたというふうに思われちゃいけないわけで、ぜひ今まで頑張ってきていただいたデイサービスの事業をされていた方、ボランティアに協力していただいた方というのを、いきいきサロンの本当の意味での中核になっていただきたいと、そういう継承をぜひ努力していただきたいと思います。これは強く要望して終わります。

次世代育成支援行動計画について

○清水(保)委員長 今までの推進計画について総括的に聞き漏らしがある点について、ひとつ5分時間を与えますので、よろしくお願いします。

○清水(保)委員長 山田委員。

○山田委員 やはり次世代のほうを全然お聞きしなかったもので、ここで言うと、通常保育だけでも結構全国的に保育所が満杯以上になっていると。許容のパーセント以上に飛び出てしまっている。本市のほうも、お伺いするところによると、かなり定員オーバーのところになっている。

 今後、幼保の問題の法的な位置づけや何かも随分検討はされているやに聞きますが、この二、三年の計画において、当面どういうふうにしていくのかということになってくると、やはりこの待機児童という形になると非常にまずいわけですが、どのように計画としてはお考えでしょうか。

○清水(保)委員長 岩下課長。

○岩下児童保育課長 では、今の御質問ですけれども、幼保一体化というのは、来年度法案決定、平成25年度実施ということになっておりますけれども、今のところ、国のほうで幼保一体化の具体的な内容というのは要綱が定められているのみで、状態をまだ把握することができておりませんので、幼稚園と保育、今度は垣根を越えた形のものになると思いますので、それらを踏まえた形で今後ともいろいろと考えて、幼稚園側、あるいは保育園側の関係者と、あるいは有識者等を交えた形で今後の計画を立てていきたいと考えております。

○清水(保)委員長 山田委員。

○山田委員 この現計画中においては待機児童はないという見通しをお持ちなのでしょうか。その辺のところもお伺いしたいと思います。

○清水(保)委員長 岩下課長。

○岩下児童保育課長 現在、待機児童はゼロという形で計画しております。

○清水(保)委員長 山田委員。

○山田委員 待機児童ゼロですけれども、より景気の状態が深刻化してくると、お母さん方も主婦をやっていられないことになっちゃって、パートとか、アルバイトに出ますよね。またこれで全国的にふえていると思いますので、その辺のところは待機児童があるやもしれないということで、しっかり対応をぜひしていただきたいということをお願いしたいと思います。

 それから重要な、病児・病後の対応型の保育の関係です。これはぜひ頑張っていただきたいということですが、これも開設箇所の問題がかなり重要になってくると思います。計画の平成26年で1カ所で増えて、かなりの数が増えているということになりますが、これらに対して見ると、あとちょっとでこういうことになるわけですね。開設しなきゃいけないと。この辺のめどは立っておられるということでよろしいわけですか。

○清水(保)委員長 岩下課長。

○岩下児童保育課長 目標ではあと1カ所ということになっておりますけれども、今、これには医師会等の関係機関と協議してまいるものですから、きょう、あしたというわけにはなかなかいかないところがありますけれども、努力してまいりたいと考えております。

○清水(保)委員長 山田委員。

○山田委員 じゃあ、まだ具体的にはめどが立っていないと。計画はあると。

○岩下児童保育課長 そうでございます。

○清水(保)委員長 山田委員。

○山田委員 ぜひここのところを具体的にめどを立てていただかないと、すぐ年度が来てしまいますので、ぜひ対応方を、これはかなり評価が高い事業ですから頑張っていただきたいと思います。

 それから、放課後子ども教室です。現状の箇所で言うと、6カ所ということですか。かなりこれはきついんです。これが全部で平成26年に10カ所ということになっていますけれども、受け入れる側がやはり、甲府市が始めますよということではないわけですから、この辺のところは本当に大丈夫なんでしょうか。いい事業だと思うけれども、本当にふえるんでしょうか。

○清水(保)委員長 岩下課長。

○岩下児童保育課長 それは教育委員会のほうの所管となっておりますので、申しわけございませんけれども、放課後児童クラブは、連携をとってやるということは、もう今回、天野宣さんの太鼓のあれがあったんですけれども、そのときは放課後児童クラブと連携をとって、両方の、教育委員会と私どもで連携をとって、天野宣さんの前日に子どもたちに触れ合いの行事を行っております。

○清水(保)委員長 山田委員。

○山田委員 ぜひ連携をとっていただいて、なるべく設置しやすくて、活動しやすいというふうにしないと、はっきり言って国の事業との関連でかなりやり方が面倒くさいですね。だからだんだんこれは撤退していくんですね。開設の一番最初のときより数は減っているでしょう。その辺のところも、ぜひ市としてのカバーを教育委員会のほうからしていただければと。

 あと、スポーツ少年団の設置数というか、こういうのを目標に掲げられていますけれども、結構これもきついかなと。ぜひ、そういういい雰囲気ということを市としては醸成をしていただきたいと、要望として終わります。