はなおくらレポート

夙川

日時  : 

2004年10月6日 ( 水 )  晴れ

目的地: 夙川公園 酒ミュージアム
目的  : 夙川公園散策と酒造りの歴史を知る
アクセス:

阪急夙川

 暑さも一段落したので夙川公園を北から南へ散策してみた。
 今年の夏は非常に暑かったうえに台風の塩害の影響で緑も枯葉が目立ち、その代わりに新芽が勢いよく出ており、改めて自然の力の偉大さを感じながらの散策となった。

 夙川駅を10時過ぎに出て、桜と松の並木道を南へ少し行くと、品種はわからないが枝一杯に白とピンクの八重桜が咲いているのを見つけ感動。
これも異常気象のせいかなと思いながらシャッターをきった。

季節外れの桜
 橋を渡ると“夙川延命地蔵”、 “方鉾池”と続く。
池には近頃あまり見られなくなったガマ(蒲)が密生し、その間に亀が甲羅干しをしたり、カラフルな鯉が泳いでいたりでのんびりと休める場所だった。                                                                                                                                             
延命地蔵 蒲と鯉
夙川は水の綺麗な川で小さな魚が群れをなして泳いでおり、夏には子供たちのよい水遊び場という感じ。
夙川橋の下あたりに対岸に向けて飛び石が置いてあり、それを渡ると簡単に道路へ出られる。ゆっくり歩いてここまでおよそ40分。
南に歩いて43号線に出て東へ約10分、西宮えびす神社に出る。
ここは各地の戎神社の総本社で、境内の森は天然記念物。鬱蒼とした樹木、静けさに心が休まった。
境内には石灯籠があちこちに配してあり、その角ばった形が印象的。また、国中の神社が祀ってあるのも興味深かった。
灯篭
西宮えびす神社
えべっさん筋をさらに南へ行くと“酒ミュージアム”に出る。
ちょうどお昼になり、ミュージアム横のレストランでゆっくり食事、 ショップでの買い物の後、ミュージアムの見学。
ミュージアムは酒蔵館と記念館に分かれていた。酒蔵館は明治2年に建てられた酒蔵で県や市の重要文化財である酒造用道具の展示や、明治時代の酒造りが等身大の人形や音の出る仕掛けなどによって興味深く紹介されていた。
記念館はお酒に関する文書、文献、美術工芸品などが展示されており、興味のある人には面白いスポット。
また「西宮市笹部さくらコレクション」の資料室も併設され桜の保護・育成に尽力した笹部新太郎翁のコレクションも展示されていた。
酒造りの道具
 酒ミュージアムで15時になり、帰路に着く。えべっさん筋をまっすぐ北へ、JR線手前ですこし左に折れて高架をくぐり阪急の高架もくぐるとすぐに西田公園に着く。
ここには万葉植物園がある。万葉集の歌に詠まれている草木が植えられ歌碑や写真も添えられてはいたが、台風で傷んだのか、あまり手入れされている様子もなく少しがっかりした。
万葉植物園
再び夙川公園に戻り、山手に行くと散策路の端にポツンと水車がある。
昔は夙川の流れを利用して水車をまわして米を精白し、川の水は地下へ浸透して伏流水となり、海岸近くで宮水となり、灘の生一本が生まれたそうだ。
夙川の水は原料から醸造まで深くかかわってきたようだ。この水車は本物ではなく、また当時の水車がどのようであったか詳しい資料も残っていないようだ。

再び南へ戻り、夙川駅に着いたのが16時30分過ぎであった。夙川満喫の一日であった。

水車
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