はなおくらレポート

春の六甲山

 日時  : 2008年 5月 7日 ( 水 )  晴れ
 目的地: 六甲高山植物園
ホール・オブ・ホールズ(オルゴールミュージアム)
 目的 : 春の六甲山を歩く
 アクセス:

神戸市バス16系統、六甲ケーブル、
六甲山循環バス

ロックガーデン

 

 爽やかな季節になったので、以前から気になっていた六甲高山植物園へ行く事になった。
 阪急六甲駅の改札口で、阪急全線からの割引カード<六甲まやエンジョイパス>(1,900円)を買って16系統「六甲ケーブル下」行きの市バスに乗った。10分ほどで六甲ケーブル下駅に。ケーブルに乗り、約10分で速くも六甲山頂に到着。あいにく霞んではいたものの、神戸空港、大阪湾まで一望できた。気温は16℃。六甲山循環バスで高山植物園に行く。
 東入り口でオルゴールミュージアムとの共通割引券(1,200円)を購入。
 毎日、11時と14時に<花のガイド>があり、職員の方による園内のロックガーデンの案内があるということなので、西入り口に急ぐ。
 花の名前やその由来等、案内を聞いているうちに、難しい花の名前も少しはわかったような気がした。高山植物は、一般に標高2500〜3000メートル、積雪があったり風の強いところで生きている植物なのだそうだ。
 ここは、下界より気温が約5度低く、霧が多いため、高山植物が育つ環境にあっているそうだが、やはり気温の関係で、本来より約2週間程早く開花する。
 高山植物は一般的に背が低く、花も小さく地味で可憐な感じのものが多かった。今の時期、シコタンソウ、オキナグサ、ゲンチアナ・アコーリス、クロユリ、ユキモチソウ等が見られた。陽差しの強くなるこれからの時期には、お花畑は色とりどりの花盛りとなるようだ。
オキナグサ クロユリ
ゲンチアナ・アコーリス ハルリンドウ
 楽しみにしていたミズバショウは、咲き終わったようでとても残念だった.
同じような水辺に群生する背の高いサクラ草の一種、クリンソウ(寺の九輪の塔に由来する)は、花の時期には、まだちょっと早かったようだ。
 ひと月程経ったら、もう一度ここを訪れて満開のクリンソウで埋め尽くされたお庭を見たいと思った。花のガイドが終わった後もゆっくり園内を散策し、写真を撮ったり、おしゃべりをしたり、晩春の植物園を満喫した。
 ロックガーデン以外では、ゴヨウツツジ、ドウダンツツジ、シャクナゲ等もちょうど見ごろだった。
シコタンソウ
シャクナゲ
コケモモ クリンソウ
 高山植物園を出ると駐車場の続きにホール・オブ・ホールズへのゲートがあった。くぐって行くと、ヤマブキなどが咲き乱れ、やっと蕾が覗きだしたアジサイが群生していた。庭園の中のオープンカフェで、池を見ながらやわらかな陽を浴びてのんびりと昼食をとった。
 オルゴールミュージアムはとても楽しい雰囲気だった。さまざまなオルゴールは、それぞれにからくりがあった。大きな円盤に組み込まれた音色はピアノ、トランペット、ドラム等思っていたよりずっと多彩で、迫力もあり大満足だった。また、むかしの精巧な手作りオルゴールの展示や、紙テープに穴を開けた簡単なオルゴールの手回し演奏の体験も楽しんだ。
 帰りは摩耶ケーブルを利用して三宮方面に下っていく予定が、連休の振替休業日のため、行きと同じコースを辿ることになった。山頂を散策して、ケーブルの山上駅まで歩く。時間もまだ早かったので、もう一度循環バスに乗って山上を一周する(約30分)。
 街なかから30分足らずで、山頂まで来られて静かな自然にひたれる。まだ来てない人はぜひ来て欲しいと思った。

 平日ののどかな春の六甲山を楽しんだ一日だった。

手回しオルゴー
自動演奏オルガン
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