はなおくらレポート
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日時 : |
2005年11月21日(晴れ) |
目的地 : | 瑞宝寺公園 銀泉 鼓ケ滝 金泉 |
目的 : | 紅葉狩り 有馬の町探索 温泉入浴 |
アクセス: |
神戸電鉄「有馬温泉駅」 |
神戸で、もみじと言えば、やはり有馬。お天気にも恵まれ、美しい紅葉を期待しながら、朝10時半に太閤橋を渡り、瑞宝寺公園を目指して歩き始めた。 しばらく自動車道を上っていくと「わんわんランド」の前に来た。犬の為の遊園地のようなものだろうか。門は閉まっていたが激しく犬が吠えていたので、横に回り見に行った。どうやら訓練が始まるらしい。しばらく眺めていると、若い男性が現れて「何か用か?」と尋ねてきた。ここは関係者以外は立ち入り禁止らしい。わたしたちは、追い帰された。 |
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秀吉の馬印の千成瓢箪 | |||||||||||||||||||||||||||||
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開園してから、広い園の中に入って見学する時間はなかったので、わんわんランドを横目に見ながら、紅葉の林へ向かった。紅葉坂に入ると燃えるように紅葉したもみじの大木や竹林が大空いっぱいに広がっていた。空の青とのコントラストが美しく、何度も足が止まった。しかし、ここは車の通行量が非常に多く、美しい景色に見とれながら歩くには、かなり危険な道だった。鮮やかな紅葉の道を上りきると、いよいよ瑞宝寺に到着だ。 駅前から約40分の散歩だった。 |
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どうだんつつじ | |||||||||||||||||||||||||||||
瑞宝寺山門 | |||||||||||||||||||||||||||||
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石の碁盤 | 瑞宝寺公園 | ||||||||||||||||||||||||||||
瑞宝寺公園には、600本もの木があるそうだ。もみじと、どうだんつつじが、競うかのように真っ赤に染まり、圧倒される位美しかった。公園全体が自然の山の様子を残しており、小道に沿って巡回できるようになっていた。どこを歩いても絶景が広がっていた。大勢の観光客も、カメラのシャッターを押すのに忙しそうだった。 昔、豊臣秀吉が茶人千利休をひきつれて度々ここで茶会をもったのも、この季節にふさわしく趣があったことだろうと思った。また、秀吉一行が紅葉を賞でながら石の碁盤を囲み、心ゆくまで楽しんでいる内に一日が過ぎてしまったので「日暮しの庭」と呼ばれたそうだ。 紅葉シーズンになると“もみじ茶屋”がオープンしていて、うどんやおでんなど温かい食べ物がいただける。私たちも紅葉を満喫した後で、食事に響かないようにと甘酒で一服した。 |
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もみじ茶屋 | |||||||||||||||||||||||||||||
公園を出て有馬の町がよくみえる杖捨橋まで戻ってきた。12時を過ぎたので、ここからは前もって調べていた食事処を探しながら歩く。やっと探し当てた店は、都合で別亭を紹介された。 探しながらしばらく歩いていくと、急な階段の上に有馬稲荷神社、そして銀泉炭酸泉源があった。 |
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炭酸泉源神社 | |||||||||||||||||||||||||||||
泉源の井戸に静かに溜まっている水を舐めてみると、少し酸っぱく感じた。炭酸ガスを含んだ温泉で、昔は、この炭酸泉に砂糖を入れてサイダーとして飲まれたことで、サイダーの発祥地となった。炭酸せんべいの名前の由来にもなっている。静かな森の中の炭酸泉源公園の脇にも、炭酸水がぶくぶくと湧き出ていた。この公園の管理をしている男性の勧めで少し離れているが、もうひとつの名所「鼓ケ滝」にも行ってみることにした。 |
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炭酸泉源公園 | |||||||||||||||||||||||||||||
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こぶし道をロープウェーの有馬温泉駅めざして歩く。この辺りの道沿いには、色々な会社の立派な保養所が建っているが、バブルのはじけたあおりだろうか、今は使われていない様子。右側の小径をしばらく上って行くと、水音が聞こえてきた。ここは瑞宝寺公園とは異なり、両側が岩山になっているので薄暗く静かだ。鼓ケ滝の名前の由来は、上下2段の滝から落ちる水の音が山々にこだまし鼓の音に似ていることからきている。 | |||||||||||||||||||||||||||||
鼓ケ滝 | |||||||||||||||||||||||||||||
黄色一色に染ったもみじ、茶店の赤毛氈席、滝が自然に溶け込んで素晴らしく、趣のあるもみじ狩りとなった。滝を見るにはこの赤毛氈席が絶景のポイントらしいが、茶店には「何も注文しないで毛氈に座るのはお断り」との意の張り紙があった。私たちが座れない組だったことは言うまでもない。 ここは、この季節には少し涼し過ぎたのでまた夏に来たいと思った。 |
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滝道を下り、こぶしの道から再び炭酸泉源公園の横へ。途中、有馬の名物、炭酸せんべいを焼いているお店があった。まだ暖かい焼きたてのせんべいを試食させていただく。普段味わえない暖かい炭酸せんべいの美味しさに誘われお土産に買う。 | |||||||||||||||||||||||||||||
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お土産店の並ぶタンサン坂から湯本坂へ。有馬工芸品の“有馬かご”の店をのぞく。店先で主が器用に細い竹を編んで籠らしき商品を作っていた。棚には籠はもとより、竹で作った食器や生活用品など。それらは、美しく作品と呼ぶにふさわしく、いつまで見ていても飽きないほどだ。 | ||||||||||||||||||||||||||||
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有馬かごの主 | 有馬筆の店 | ||||||||||||||||||||||||||||
少し歩くと、有馬筆の店があった。古い店の縁側に、様々な大きさや用途の筆に絹糸が丹念に巻かれてあった。筆を立てたり寝かせたりする度、人形の頭が見え隠れするのも、楽しい。どんな人が作っているのだろうと、中を覗いたら3代の女性がこたつを囲んで一心に手を動かしていた。伝統の技の素晴らしさに本当に感動した。懐かしい昔ながらの土産物店街のたたずまいに触れることができ、いつまでも残してほしい風景だと思った。 | |||||||||||||||||||||||||||||
次に湯煙がもくもくと上がる天神泉源を見に天満宮に行った。神社の庭には、勢いよく白い湯けむりを噴出す大きな井戸があり「温泉町に来た」と実感した。泉源温度は98度、湧出量は毎分28リットル。盛装した女性が立つと、嫉妬して出すといわれているゴーゴーと言う音は立ちすくむほどの威力があるらしい。この時は私たちが盛装していなかったからか、修理中だったからか残念ながら聞くことができなかった。側溝には錆びた配管から熱湯が溢れて湯気が上がっていた。恐る恐る触ってみたら熱かった。 | |||||||||||||||||||||||||||||
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天神泉源神社 | |||||||||||||||||||||||||||||
有名なホテルが立ち並ぶ道を20分ほど歩いて、やっと目的のお店に着いた。2時半近くになって疲れも、空腹もピークになっていた。少し奮発した和定食は盛り付けも美しく、上品な味付けも美味しく満足した。 | |||||||||||||||||||||||||||||
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3時半頃、最後の目的、金泉の湯に入る。歩き疲れた足もすっきりし気分も癒されて温泉のよさを体感することができた。充分に温まって外に出ると、そこには誰でも入れる足湯があった。足湯につかりながらの老若男女の語らいは楽しそうだった。疲れを癒した後、駅で饅頭のお土産を買って帰路に着いた。 | |||||||||||||||||||||||||||||
金泉の湯 | |||||||||||||||||||||||||||||
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有馬温泉観光協会ホームページ |
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紅葉に満足し、いつも近くに思っていた神戸の名湯を、ますます身近に感じた1日だった。 | |||||||||||||||||||||||||||||
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