はなおくらレポート

明 石

日時 : 2月18日( 水  ) 天候 晴れ   
目的地: 月照寺   柿本神社  亀の水 魚の棚
目的 : 早春の梅を観る
アクセス:

山陽電鉄人丸前駅から徒歩約5分。

人丸駅から5分も歩くと人丸神社への階段が見える。明石市立天文科学館のすぐ北側、小高い丘を登る。途中、子午線を印した柱が目に留まる。明石海峡と淡路島が一望でき眺望もすばらしかった。
柿本神社の祭神は万葉の歌人、柿本人麻呂。人麻呂が「人、生まる」「火、止まる」に通じることから、学問や文芸だけでなく安産や防火の神様として知られる。境内には人麻呂の歌碑、芭蕉句碑などが点在する。人丸神社の手洗い場や、後に出てくる亀の水も不思議な亀の石像でできている。神社の人の話では中国の伝説の亀ということだ。
 月照寺は、弘法大師空海が弘仁2年(811年)明石城本丸跡に湖南山揚柳寺を建立したのがはじまりで、明石城築城のために現在の地に移った。古い山門は、明治6年に明石城廃城後に移築された。元禄15年(1702年)赤穂四十七士の一人、間瀬久太夫正明が、大石内蔵助良雄と共に月照寺に参拝し、仇討ち成就を願って植えたという「八房の梅」と呼ばれる梅の木がある。明治4年(1871年)の神仏分離令で月照寺から柿本神社が分かれたとき、梅の木も分かれ、寺は紅梅、神社は紅梅と白梅で、これらの梅は1つの花に8本のめしべがあり、全て受粉すれば8つの実が実るのだが実際は4つくらい実がつくそうだ。いずれも見ごろは3月上旬ごろ。実がついた頃に是非見たいものだ。 月照寺の境内には石庭、水琴があり筒に耳を当てると澄んだ美しい音が聞こえた。
参道から石段を下りていくと、播磨三名水の一つといわれる亀の水の水くみ場がある。この日も近所から、また遠くから車で汲みに来ている人も多く見られた。亀の口から湧き出る水を手に掬って飲んでみると冷たくおいしかった。

しばらく南へ歩くと明石城に出る。明石公園の堀の前に織田家長屋門がある。当時を偲ぶかのようにひっそりと、しかし堂々とした構えであった。

さらに、明石駅を越えて少しいくと新鮮な魚が豊富に並ぶ魚の棚商店街に着いた。威勢の良い掛け声に圧倒されそうになりながら歩く。試食品もたくさんあり、何がしかの買い物をした後で昼食をとった。

 昼食は魚の棚で新鮮な魚を使った寿司を食べた。蛸を軟らかく食べやすく工夫してあるとのことだった。別に注文したアナゴの天ぷらと共にとてもおいしく満足した。また明石といえば玉子焼き。地元で有名な店に入った。店内にはスポーツ選手や芸能人、料理界の重鎮までの色紙が所せましと貼られているのには驚かされた。軟らかくふっくらとした食感はいわゆる、たこやきとは、またひと味違っていた。
 さらに、南へ下っていくと波止場に出た。この日は漁が休みだったのか多くの船がつながれて、いてのどかな風景であった。


神戸から気楽にゆっくり楽しめる1日コースでした。