はなおくらレポート

平成の大修理中の姫路城

日時 : 2012年2月29日 (水)晴れ  
目的地: 姫路城、好古園
目的 : 平成の大修理中の城を見る
アクセス: JR姫路駅
世界文化遺産に指定されている国宝姫路城は、現在、平成の大修理中。そこで、この時にしか見ることができない大天守閣の大屋根や最上階層を外側から間近に見られるというので見学に出掛ける。この冬の厳しい寒さと悪天候などの為ひと月ほどのびのびになっていたが、ようやく行くことができ、しかも暖かい日和でのんびり歩くことができた。
姫路城最上階より市内を望む
JR三ノ宮9時11分発の新快速に乗り、9時55分姫路駅に着く。まず駅の中にある観光ナビポートに立ち寄って案内のパンフレットを手にする。お城まで一直線に伸びる大手前通りを北に向かって歩くと15分でお城が目の前に。大手門を入り石垣を見ながら入場口へ。 国宝の姫路城は2009年10月、大規模修理の為に天守閣が、そのまますっぽりと素屋根(白いテントのような建物)の中に入れられ、完成まであと3年ほどかかるそうだ。
最初は特別公開されている「リの一渡櫓(いちわたりやぐら)」で保存に伴う資料が展示されている。     〔櫓・・近世の城郭に建てられた矢を納めた倉庫兼発射台、防衛用の重層又は単層の建物〕

大天守閣の鯱(しゃち)は江戸・明治・昭和各時代が揃っており、時代によって少しずつ変化しているのがよく分かる。また何種類もの鬼瓦や紋瓦からも歴代の城主の移り変わりが読み取れる。甲冑も多数展示され、その大きさから当時の人の体格を想像したり、組みひもの技術に感心したりしながら楽しんだ

鬼瓦いろいろ
修理中の大屋根
瓦に漆喰を塗る職人
いよいよ目的の「天空の白鷺」へ。1階から見学用エレベーターで8階へ。最上層の大屋根の修理の様子を間近に見ることができる。新旧の屋根瓦のサンプルを見たり、目地漆喰の作り方、施し方の説明などの模型の展示を見学して階段で7階へ下り、再現ビデオを見た。再び工事の様子を見ながらエレベーターで1階まで下りる。
百間廊下
外に出て、続いて千姫が、夫・忠刻と暮らしたといわれている西の丸へ。百間廊下に沿って並んだ局(つぼね・小部屋)では「ひめじ千姫ものがたり」が開催されていた。化粧櫓では当時の部屋が再現され、千姫がかるたで遊んでいる様子が見られた。
少し遅い昼食を済ませた後、好古園に行った。ここは、姫路市制100周年を記念して、姫路藩主の下屋敷跡に造営され、平成4年に開園した池泉回遊式の広い庭園で、ちょうど梅花展が開催されていたが、今年の寒さからかまだ蕾は固かった。大きな樹木、赤い木の実や花も美しく、大きな錦鯉が沢山泳ぐ池など綺麗に整備されていた。茶の庭には立派なお茶室(双樹庵)があり、お茶席が開かれていたので、おいしいお抹茶とお菓子をいただいてホッと ひとやすみした。

お茶席にて
好古園にて錦鯉 
おでんと生姜醤油
 姫路城入館料・・・・・・400円

 修理見学施設入館料・・・200円

 好古園入園料・・・・・・300円

 お抹茶代  ・・・・・・500円

帰路、駅前商店街で、いま評判のB級グルメ「ひめじおでん」を味わった。薄味のおでんに生姜醤油がよくあって美味しかった。

日本の文化を満喫した1日だった。

ホームへ