はなおくらレポート

舞子公園散策

日時 : 2011年2月2日 (水)晴れ  
目的地: 舞子駅周辺
目的 : 舞子公園・明石海峡大橋周辺の散策
アクセス: JR舞子駅
例年になく寒さの厳しい冬でありながら、この日の気温は平年並みで、海の側なのに風も穏やかなお出掛け日和だった。
10:00 橋の科学館へ
私たちが2009年7月に歩いて渡った明石海峡大橋が目の前で、相変わらず美しい姿だ。あの時は入館しなかった「橋の科学館」を訪れた。明石海峡大橋のたもとにある橋の科学館は明石大橋をはじめ本州四国連絡橋の建設に使われた架橋技術を模型、映像、パネル等で学ぶことができる施設だ。1998年4月5日に開通した明石海峡大橋の建設には様々な苦労と困難があったと聞いていたが、この展示を見て人間の知恵と知識と努力は必ず実を結ぶものだという思いが強く残った。
ケーソン
10:30 橋の科学館の隣にある舞子海上プロムナードへ

舞子海上プロムナードとは明石海峡大橋と同時に開設された海面からの高さ47メートル、舞子側から317メートル海上に突き出た回遊式遊歩道である。遊歩道の一部はガラス張になって海面を覗きドキドキした。8階には展望ラウンジが設けられ、望遠鏡もあり瀬戸内の景色が楽しめゆっくりとした時間を過ごすことができる。

ガラス張りの遊歩道
11:00 孫文記念館・移情閣(いじょうかく)へ
プロムナードから舞子公園の中を少し東へ歩くと中国の革命家・政治家・思想家である孫文の日本で唯一の記念施設がある。館内には春節の休みに合わせて訪れたのか、中国からの観光客らしい人たちが熱心に見学していた。
1984年に開設された建物は大正から昭和にかけて神戸で活躍していた中国人実業家、呉錦堂の別荘「松海別荘」でその東側に八角三層の移情閣が建てられた。外観が六角に見えるところから「舞子の六角堂」として親しまれてきた。
天井飾り
移情閣
内部は重厚な木の造りで天井の装飾や金唐紙(きんからがみ)の壁など大正ロマンあふれる手の込んだ贅沢な美しさに圧倒された。
金唐紙・・・・中国渡来の製法で紙に胡粉または雲母の粉末で浮凸文様を刷り出し油、顔料、塗料、金箔などで装飾加工したもの。
明治初期に創製
11:30 旧武藤山治邸
移情閣の東側に位置するこの建物は、鐘紡の中興の祖と言われている武藤山治氏(後に衆議院議員になる)の邸宅として、この地に1907年に建てられた木造2階建てコロニアル様式の建物で、後に鐘紡従業員の保養施設として利用されていたが、2度の移築により生活部分が取り壊され、現在は、残された洋室部分のみ見学できる。
武藤山治邸
12:00 舞子駅に戻り昼食に

目の前が海なのでお昼には新鮮な海鮮バーベキューをたっぷりと楽しんだ。ゆっくり休憩の後、最後の目的地へ。

2:00 旧木下家住宅

舞子駅から今度は北へ上がると旧木下住宅がある。この旧木下家住宅は数寄屋造で70年ほど前に建てられた近代和風住宅。わたしたちにはとても親しみのある日本家屋だが、最上級のしつらえの佇まいだ。震災後、姿を消しつつある阪神間の和風住宅の中で創建時の屋敷構えをほぼ完全に残す重要な建物で、広大な敷地を持ち、南に面した応接室や座敷、書院からは海の景色が一望できる。震災後、長い間放置されていたが、修復も進み、創建時の様子が残る手入れの良い広い庭は舞子公園に融けこんでいる。現在は、国の登録有形文化財に指定されている。

和・洋・中の旧い名建築を堪能した一日だった。

旧木下家前庭 茶室より望む
「舞子公園」のサイトより
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