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猿沢の池より興福寺五重塔を望む | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||
今年(2009年)3月20日に<阪神なんば線>が開通したので阪神三宮と近鉄奈良が直結した。早速、奈良へ出掛けた。天気もそこそこで、9時5分の奈良行きの電車に飛び乗った。10時25分奈良についた。 |
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予定を決めていなかった私たちは、駅の観光パンフレットを見ながら相談する。 とりあえず東へすぐの興福寺へ。八重桜が真っ盛りで美しく見とれてしまうほどだ。口の中が、ついつい桜湯を思い浮かべてしまう。寺の入り口前に、「鹿煎餅」を売っている店があった。早速、鹿煎餅を買う。たちまち鹿に取り囲まれた。煎餅を高く上げて歩いていくと、メンバーのうちの一人が後ろから鹿に小突かれた。結構痛い。 興福寺の参道でボランティアの一人が、「鹿の頭より上に煎餅を差し上げるように」と教えてくれた。その通りすると、鹿が1,2回頭を下げる。口元に持っていくとそっと食べる。 |
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入ってすぐに美しい「五重塔」が見えた。右に折れると西国33か寺の一つ「南円堂」。南円堂の左側に<右近の橘>があった。ビタミンが多く風邪などもすぐに治ってしまう、と通らしい老人が教えてくれた。しかし、相当酸っぱいらしい。 そこから少し歩くと、南円堂と同じ形と思われる北円堂。ここは、塀で囲われてあり、じっくり見る事はできなかった。本殿が建てられる予定地の横を通って表に出る。 |
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南円堂 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||
続いて亀がのんびり甲羅干しをしている猿沢の池。池の対岸から見上げる興福寺の五重塔は絶景だと近くに住んでいるらしいご夫婦が教えてくれた。 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||
池の西端まで歩き南へ下がると「ならまち」へ入る。ひなびた、時代を感じさせる商店街が続く。 とある店をのぞく。奈良を愛する人たちが創作した商品だとは店の女主人の説明で、色々な商品が並べられていた。どれも心惹かれ皆、何がしか買い物をした。 |
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漢方薬屋 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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歩いていると古い由緒ある「漢方薬屋」があった。店を覗いてみると、時代劇で見たような薬や道具が並べられていた。ここでも懐かしさに誘われ、少し買い物をした。少し歩いた所で元興寺。人の気配も無かったが門をくぐった。八重桜が迎えてくれた。色々な花が咲いて静かな寺だった。 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||
歩き続けると家々の表に格子を取り付けた町並みに出た。家によって格子のデザインが微妙に違うように見えた。外れまで歩くと「格子の家」と呼ばれる建物があった。 ここは、奈良町の伝統的な町家をほぼ当時を復元してあるらしく、店の間、中の間、奥の間、中庭、離れが一列に作られてあった。その他に蔵、台所、二階もあった。奈良の店は概ね間口が狭く奥行きが深いらしい。これは、間口によって税金が掛けられたという事、みんなが表通りに面したいとの思いがさせた知恵だったようだ。 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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元興寺境内 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||
格子のある家並み | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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歩き疲れたので食事をするお店を探す。いい雰囲気のお店が見つかり入る。 ここも100年程前の建物を改築したそうだ。和定食は、疲れた体と空腹を満たしてくれた。 |
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暫しの休憩の後、残してあった鹿煎餅をボチボチ鹿に振る舞いながらならまちを戻り、東大寺へ向かう。東大寺では、ビックリするほど大勢の人がいた。どうやら修学旅行生のようだ。 ガイドさんの説明を聞いている生徒たちや、その生徒たちを写す先生や写真店の人であふれていた。先生も大変だなあと思った。ガイドさんの説明の漏れ聞こえてくるところによると、大仏殿も大仏も何度も戦火にあい、その度、修復したとの事。本当に戦はくだらない事だと実感。 |
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格子の家の中庭 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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東大寺 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||
裏に回ると色々な仏像が置かれてあった。大仏の鼻の穴の大きさと同じとされている穴がくりぬかれている柱がある。子供の頃私たちもくぐったのを覚えている。学生たちもくぐっている。外国人のグループも興味を持ったらしく楽しそうにくぐっていた。 東大寺をあとにして、お水取りで有名な二月堂へ。 |
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春日大社 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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自由行動になっているらしい修学旅行生が三々五々歩いていた。ここが松明が振り回される舞台なのだろうかなどと思いながら歩いた。 少し離れた春日大社に向かう。有名な<砂ずりの藤>にはまだ早くつぼみは固く短かった。本殿でお参りを済ませ、春日大社をあとにする。 時間もかなり遅くなってきたので、今日はこのあたりで終わりにする。公園の中では鹿もゆっくり座っていた。 |
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夕暮れの若草山 | 春日大社本殿 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||
やっと、近鉄奈良駅に着いたのは6時前だった。そういえば朝、目の前に3人の主婦らしい人たちが乗っていたので、目的地は同じかなと思っていたら、案の定奈良で下車した。神戸からは、京都へ行く人が多かったようだが、これからは気軽に奈良へ行くようになるのかもしれない。
少し近くなった奈良を満喫した1日だった。 |
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あちこちで見かけた八重桜 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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