訣別----梅田雲濱

梅田雲濱は、外国船が日本に押し寄せる状況を憂い、吉田松陰等と江戸で協議すべく、京都を立つ。
妻は、病に伏しており、我が子は飢えに泣いている。家族を思えば別れ難い。
しかし、今こそ、自らの命を賭して国の為に、外国勢力と対峙すべき時である。
死んで二度と会えない別れなのか、命ながらえる別れなのか知る由もない。
非情の出立であるが、天と地の神がご覧なされていることである。

関西吟詩文化協会のホームページにリンク
日本の漢詩欄に解説があります。