花朝下澱江----藤井竹外

藤井竹外は江戸末期の摂津高槻藩の人で頼山陽に詩を学ぶ。
この詩は、高槻の辺りから淀川を下ったものと思われる。桃の花の咲く春の朝、川の水はゆるみ小さな舟で下る。
振り返り指さした、一羽の大きな鴈が消え去ろうとする辺り、比良山の一角には、まだ、白い雪が積もっている。
春まだ浅く、この川の上流である近江の国には、春は及んでいないようだ。
田辺師範の吟詠をお聞きください。
(練習会の一節づつの吟を繋ぎ合わせています。練習用にダウンロードしてください。)



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日本の漢詩欄に松野春秀さんの模範吟詠と解説があります。