フィラリア予防薬について
当院では毎年5月~11月までの7ヶ月間、フィラリア予防薬の投薬を
お勧めしています。

○「犬フィラリア症」とは?
フィラリアは蚊が媒介する寄生虫で、肺動脈や心臓に寄生することで発生し、
多数寄生することで血流が妨げられ、様々な障害が発生し、
放置すれば死に至る場合もある恐ろしい病気です。
しかし、この病気は毎月1回のお薬で確実に予防できますので、
当院では、毎年5月~11月までの7ヶ月間お薬を続けて頂いて、確実に予防
してもらうようご指導させて頂いております。

○フィラリアの予防薬とは?
フィラリアのお薬は「予防薬」と呼ばれますが、本来はフィラリアに感染した分を
後から退治していく「駆虫薬」であり、前もってフィラリアにかからないように
免疫を上げるようなお薬ではありません。

※例えば、4月から蚊が発生⇒
             4月に感染した分(仮定)の幼虫を5月分の投薬で駆虫する、
             ということになります。

つまり、毎年4月~10月まで蚊がいる時期として、前月に感染した幼虫を
5月~11月に薬を飲ませることにより、ひと月遅れで駆虫していくという「駆虫薬」
なのです。
ですから毎月1回確実に投薬し、11月まで飲ませ切ってはじめて完全に
予防することができるのです。

○去年のフィラリア予防薬が抜けてしまっている場合は?

当院では、前年度のフィラリア投薬が抜けてしまっている場合、例えば5~10月まで
飲ませたが11月が抜けてしまっている場合は、今年の投薬前に血液検査が必要です。
それは去年、フィラリアに感染したかも知れないまま今年の投薬を始めると、冬の間に
成長した幼虫が一度に大量に駆虫されることでショック症状を起こし、最悪の場合は
死亡してしまうこともあるからです。
血液検査をすることで、感染の有無がはっきり分かり安心して投薬を始めることができます。
お手数ですが、ご理解の程よろしくお願い申し上げます。


○去年、当院以外でお薬をもらっている場合はどうなりますか?

去年、当院以外でフィラリア予防をされていた場合、当院で検査なしでお薬をお出しするには、
去年の投薬を証明できるもの(レシート、記録など)をご提示していただく必要があります。
なぜなら、万が一お薬が抜けていてフィラリアに感染している場合、そのまま今年の投薬を
始めてしまうと、冬の間に成長した幼虫が一度に駆虫されることでショック症状を起こすことが
あり得るからで、そのような危険を防ぐため、去年の投薬状況を確認させて頂きたいという
思いからです。
お手数ですが、ご理解の程よろしくお願い申し上げます。



直線上に配置

COPYRIGHT(C)1999 動物病院 神戸市 北区  あきペットクリニック  ALL RIGHTS RESERVED.