■パーフェクトシステム不完全用語辞典&作者の戯れ言。

まずは、「パーフェクトシステム」をお読みいただき有り難うございます。
ここでは作者の言い訳や、本SSで使用したネタの紹介、かなりいい加減な用語解説などを行います。
ですので本ページを読んだところで、本作に対する評価が向上したり、貴方のナデシコSSライフに何らかの影響が出るわけでもありませんから、無理に読む必要は全くありません。
適当に流し読んで下さい。

まず、これからお読みになる方へのご注意から……
本SSは劇場版・機動戦艦ナデシコのアフターストーリーという形式となっております。
しかしながら、当方は元ネタとなるナデシコを、TV版、劇場版共に通常のビデオソフトによって鑑賞したに過ぎず、設定資料集やムックなどは一切所有しておりません。
当然、細かい設定などは正直存じません。
(その他は、セガサターンのゲーム・B3Yをたしなんだ程度です)
執筆に辺り、ネット上で調べられる範囲での調査は致しましたが、見落とした部分や間違えて解釈してしまった部分もあるかもしれませんので、その辺りはどうかご了承下さい。
そして、本SSはクロスオーバーという形式上、ナデシコ本編には登場しない大量のオリキャラやメカ、設定が登場します。
ですので、そういった作品が苦手な方は、お読みになるのを控えた方が得策かと思います。
ジャンルは一応シリアスですが、多分ダークな要素も入ると思います。
なお当方はルリ属性である為、物語も彼女を中心に話が進む事になります。
(基本的に本文はルリの一人称となり、ルリが居ない場面では基本的に三人称という形式を取っています)
ユリカファンの方々には大変申し訳ない展開になっているとは思いますが、どうか広い心でお許し頂くか、脳内から当SSに関する情報を全て削除して元の生活へ戻るようお願いいたします。


さて次に、実際の物語内容に関してですが、一言で片づければシューティングゲームの「サンダーフォースV」です。
「パーフェクトシステム」というタイトルからして、そのゲーム(PS版)のサブタイトルですので、ゲームをクリアしている方であれば、本SSの物語は判ったも同然! 恐らくは思った通りに話が進んで行くと思います。
(ですので、タイトルを見て「ああ、TF5ね」と思った方は正直、本SSを読み必要はありません。サンダーフォースVのCDDAトラックを再生し、名曲「ラストレター」を聴きながら、感動に震えていた方が時間を有意義に使うことが出来るでしょう)
しかし、それだけでは芸がないので、丁度その時に遊んでいたシューティングゲーム「R−TYPE・FINAL」をもネタに組み込む事にして、ならばついでに好きなシューティングゲーム「メタルブラック」「シルフィード」も入れてやれ! となり、更についでに「ナデシコはセガがスポンサーだったんだから、セガのハードに関連したソフトのネタを色々混ぜてごった煮にしてしまえ……と肥大化の一途を辿って書き続けているのが本SSです。
つまり本SS=ナデシコ×(サンダーフォースV+メタルブラック+R・TYPE+シルフィード)÷2 という公式が基本になります。

既にお読みになってしまった方は判っていらっしゃるとは思いますが、本SSは作者による自己満足の塊です。
作者自身にさえ制御が出来なくなった物語故に、最後までしっかり書ききれるかどうかが微妙であります。
それでもなお、興味を抱いていただけた方は、気長に本SSにお付き合い下さい。
いきなり気弱な発言をする不出来な作者は1969年産まれ……と、すでに中年の域に入っている人間ですので、ネタとするゲームは相当古く、しかもセガのハードと関連している(もしくはセガのハードへ移植された)作品なので、知らない方の割合が圧倒的に多いと思います。
そこで、本ページでは、SS内にちりばめられたネタや、判りづらい固有名詞などを紹介しておきます。
まぁ知らずとも、なんら影響は無いとは思いますが、参考までに……という事で。
(五十音順・順次追加)


■「アイスマン」
 TAITO(東亜プラン)の縦スクロールシューティングゲーム「BATSUGUN」に登場するキャラクタ。
 32歳の凄腕傭兵パイロットで、「空のハンター」として恐れられている(?)愉快なオッサン。
 いつもサングラスをしていますが、その隠された眼は……。
 当SSではリョーコ配下のパイロットとして登場。

■「アクセル・ストーン」
 メガドライブの傑作アクションゲーム「ベアナックル」シリーズの主人公。
 任意スクロール型のアクションというゲームジャンルとその外見から、誰もが頭の中で「偽コーディ」と思っている。
 本SSでは、ネルガル社員として名前だけ拝借。

■「アーシャ」
 メガドライブの傑作ARPG「モンスターワールドIV」の主人公。ポニーテールとお尻が可愛い元気娘。
 このゲームは操作性、グラフィック、音楽、ゲームバランス、シナリオ、キャラクタ……ありとあらゆる要素が高次元で纏まった傑作中の傑作です。マイナーなのが実に惜しまれます。
 過去のシリーズをプレイしていなくても、殆ど問題ないので、興味の有る方は是非!
 本SSでは、連合宇宙軍のオペレータの名前に拝借しただけです。

■「アダム」
 メガドライブ向けアクションゲーム「ベアナックル」に登場する、悲運の黒人男性キャラクタ。
 初代ベアナックルではプレイヤーキャラとして登場するも、中途半端な性能故に余り人気が無く、続編の「2」では敵に拉致される役どころになってしまう。
 更に続編の「3」で復活が期待されたが、最後にちょこっと出てくるだけで復活ならず。
 だが、そんな笑止な姿がかえって人気を博し、一部からは絶大な支持を得る。
 本SSでは、リョーコの部下として名前を拝借。

■「アタリ」
 米国のゲーム会社。
 その日本とは異なる思想から生まれたゲームの数々は、一部に熱狂的なファンを持つ。
 特に奇妙な「和訳」は有名で、「INSRT A COIN」は「コインいっこ入れる」で、「BEST STUN.RUNNERS」は「ひるいなきスタンランナーたち」になってしまいます。
 本SSでは、海賊の名前として使用させてもらっただけですので、気になさらないように。

■「アネット・メイヤー」
 メガドライブ&メガDCのアクションゲーム「エルヴィエント」「アーネストエバンス」「アネット再び」の三部作に登場するペルー産まれの女性キャラです。
 初代は技術的秀作と認知されていましたが、最終作「アネット再び」ではそのクソっぷりが酷いゲームとして、初代以上に有名に。
 明らかに制作途中の段階で発売したとしか思えない内容でした。なお、この最終作品中のアネットが二十歳という設定です。
 ま、そんな事はどうでも良い事ですんで、単なるオリジナル女性キャラだと思ってください。

■「天草灘」
 あまくさなだ。九州の熊本県の沖合付近の海を指します。

■「RPG」
 携帯型ロケット兵器の総称。バンダイが登録商標にしているゲームジャンルとは無関係。
 簡単な構造と価格の安さから大量に製造されており、ゲリラ勢力が戦車やヘリに対していてよく使用しております。

■「一式オモイカネ」
 ナデシコCに搭載されたオモイカネの名称。他のオモイカネとの区別を図るため、私が便宜上付けさせて頂きました。
 2201年に完成したから「一式」という、安易な設定です。

■「ヴェノム」
 MSX版「グラディウス2」以降のシリーズに登場するキャラクター。
 優れた科学者で部下と共に軍の一部を掌握しクーデターを起こすも、捕縛され宇宙流刑となってしまいます。
 バクテリアンの手によって救出された上に改造手術を施されると、以後何かと惑星グラディウスを目の敵とするようになり、最新作のグラディウスVでもラスボスとして(脳味噌だけだでしたが)登場しました。
 本SSでは名前を拝借しただけなので、上記の設定は無視して下さい。

■「宇宙速度」
 速度の単位で段階別に以下のように設定されてます。
 第一宇宙速度が地球を回る円軌道に乗せるために必要な速度で、秒速7.9km。
 第二宇宙速度は地球の引力圏を抜けるために必要な速度で、秒速11.2km。
 第三宇宙速度は太陽の引力圏を抜けるために必要な速度で、秒速16.7km。
 つまり、地球の外へ出るには第二、太陽系を出るには第三宇宙速度が必要となる……との事です。勉強になります。

■「AX−101」
 マイクロネット製のメガCD向けソフトタイトル。
 「ナイトトラップ」「夢見館」と列ぶバーチャルシネマシリーズとして発売されたが、デキはイマイチだった模様。
 本SSでは、座標名として使ったのみ。

■「エコール」
 伝説のクソゲー「デスクリムゾン」を作った会社の名前です。
 なんかこう、クリムゾンの傘下ってイメージにぴったりなので使いました。

■「越前康介」
 同じく伝説のクソゲー「デスクリムゾン」の主人公。
 5月5日生まれの29歳。血液型はO型。医学の心得もある(?)傭兵。
 人並み以上の正義感を持ち、抑えてはいるが好奇心旺盛な一匹狼で、好きな食べ物:焼きビーフン。
 そして女性の扱いは苦手――という、ゲーム本編には全く活かされていない不要な設定がてんこ盛り。
 コードネームは「コンバット越前」と、これまた凄いセンスをしてます。
 声優(?)による声はどれも独特のイントネーションがあり、プレイヤーのやる気を根こそぎ奪います。

■「F−104スターファイター」
 ロッキード社が作った戦闘機。
 ロケットの様なその外見から「最後の有人戦闘機」と呼ばれました。
 スクランブルからの迎撃任務以外にはどう考えても向いていないのですが、旧西ドイツ空軍では支援戦闘機に使用していたというから驚きです。



■「カイパーベルト」
 冥王星軌道外周に広がる一帯を指します。
 たくさんの氷の塊が存在し、短周期彗星の巣とも言われてます。

■「ガイラルディア」
 本SSオリジナルの、ブラックサレナ用強化ユニット。
 高機動ユニットの代わりに取り付ける、大型重武装ユニットです。
 これも名前の雰囲気だけで決めました。花言葉は「協力」。
 コードネーム「E303」は、ガンダムセンチネルに登場するディープストライカーから拝借しました。

■カイル
 セガサターン用シューティングゲーム「パンツァードラグーン」の主人公。
 フルネームは「カイル・フリューゲ」。同シリーズの三作目にあたる「アゼル」で登場する「K・F・クレイメン」は彼だという説も有るとか。
 本SSにおけるハッカー、ランディの先輩的キャラとして、取り敢えず名前を拝借しました。

■「ガーディアン」
 テクノソフト製のセガサターンソフト「サンダーフォースV」に登場する人工知能コンピュータの名称。
 本SSでは、超オモイカネ級スーパーAIコンピュータとして登場。物語の主軸を担うAI。
 なお、本SSのタイトル「パーフェクトシステム」は、プレステ版サンダーフォースVの副題。
 よって、本SSがどの様な末路を迎えるかは、恐らくこのゲームをクリアした事のある方の想像通りです。

■「ギース・ハワード」
 SNKの看板格闘ゲーム「餓狼伝説」シリーズや「竜虎の拳2」「キングオブファイターズ」シリーズに登場する看板悪役キャラ。
 彼がラスボスとして登場する場合は必ずビルから転落死するが、直ぐに次の作品で復活する脅威の生命力を有しています。
 本SSでは名前だけ拝借しただけなので、何も気にする必要はありません。

■「キュリアン」
 セガの「ザ・ハウス・オブ・ザ・デッド」シリーズに登場するマッドサイエンティスト。
 気付いている方も多いと思いますが、本SSで登場するゲーネタは、基本的に20世紀のセガ及びセガハードにてプレイ可能なゲームから拝借してます。
 ナデシコのスポンサーだったから……という理由もありましたが、単に自分がセガマニアだったからに過ぎません。

■「グレイゾンシステム」
 ゲームアーツ製のメガCD版「シルフィード」に登場する無人艦隊システムと、その運用コンピュータの総称。
 27の恒星系に散らばる10万隻の艦艇をコントロールする能力がある。(ゲームマニュアルより引用)
 本SSでは、ガーディアン型コンピュータである「スプリガン」によって管理・運営されている無人艦隊システムの名称として使用してます。

■「グレッグ」
 フルネームは「グレッグ プルメル」37歳。
 デスクリムゾンに登場(?)する主人公の元傭兵仲間。
 古文書を手に入れ、リムブルク大学教授となっているが、精神を煩っている模様……。
 本SSでは名前だけ借りた傭兵キャラです。

■「グロアール」
 ゲームアーツの「シルフィード」に登場するラスボス巨大戦艦。
 本SSではメガCD版ではなく、PC88版をイメージしてますので、ご存じの方はそちらを思い浮かべて下さい。

■「グローバルネットワーク」
 ニトロプラス制作の「ハローワールド」に登場する、メインコンピュータ「イズモ」によって管理されていた一大コンピュータネットワーク網の事。
 本SSでは、ガーディアンが管理する地球圏全土に広がるネットワーク網の総称として拝借させていただいてます。

■「コスモス」
 ナデシコの2番艦。
 ネットで大きさを調べたら600メートルという記述を見つけましたが、画面を見る限りナデシコの3倍は余裕であるんで、取りあえずこのSSでは900メートルとしておきました。ご了承下さい。
 ※後日、ナデシコAとB、Cでは大きさが全く異なり、Aは200メートル足らずである事が発覚しました。同じサイズだと思っていたので、ナデシコは全て300メートル程度だと思ってました。ありゃりゃ。

■「ゴモラ」
 今は亡き「UPL」製の横スクロールSTG「宇宙戦艦ゴモラ」より、海賊の宇宙船として名前を拝借。
 戦艦が自キャラという一風変わったSTGで、メガドライブにも移植されています。
 アーケードゲームとしてはUPLの製品は非常に壊れやすく、ゲーセン店長時代散々手を焼いた記憶があります。



■「サウスシティ」
 SNKの看板格闘ゲーム「餓狼伝説」や「竜虎の拳」の舞台となる大都市の名称ですね。

■「ザカリテ」
 ゲームアーツ製の「シルフィード」に登場するテロ組織の首謀者。
 自称「宇宙の帝王」です。
 オリジナル(PC88版など)では、「ワシは宇宙の帝王」「お前は弱かった」「貴様等ごときに倒されはせん!」など、色々デカイ口を叩いてくれます。
 本来の一人称は上記の通り「ワシ」でしたが、雰囲気にそぐわない上に何となくムカつくので本SSでは「私」にしてあります。
 本SSでは何故か火星の首相として登場。出世したものです。

■「積尸気」
 「ししき」って読むんですね。調べるまで知らなかったです。「せきとき」って読んでました。
 関係ないですけど「四死鬼」とかすると、何だかレイズナーの「死鬼隊」みたいなの想像して頭ん中がゴステロ様で一杯になります。

■「シルフィード(SA−77)」
 ゲームアーツ製のメガCD版「シルフィード」の自機として登場する有人多用途重装戦闘機。
 数々のアタッチメントを交換する事で、数々の任務に対応できるとの事。
 個人的に大好きな機体なので、本SSでは宇宙軍の主力戦闘機として登場させました。
 ゲームでもグラビティボムというオプション兵装がありましたので、弾数制限有りのグラビティブラスト(当然威力も戦艦のそれに比べて小さい)が撃てる設定にしました。

■CIWS
 近接防御迎撃システムの事。”シウス”と読んで下さい。
 対空レーダーと火器管制装置に連動して動作するバルカンファランクスが有名です。

■「スプリガン」
 北欧神話に出てくる森の守護精霊の事。妖精とも。
 本SSではガーディアン級AIコンピュータの二号機として登場し、グレイゾンシステムの制御を預かります。

■「角力灘」(すもうなだ)
 長崎県の西彼杵半島沖の海域の名称。

■「ゼロス」
 コナミのグラディウスに登場する要塞と、その軍隊の名称。
 本SSでは、地球復興に用いる資源採掘用の小惑星の名前として使用しました。
 外見的なイメージにはガンダムにおける「ルナ2」みたいな物だと思っていただければ幸いです。

■「ゾウザリー」
 メガドライブの傑作アクションゲームにして、2Dロボットアクションの記念碑的作品「重装騎兵レイノス」に登場する、悲運のパイロット。
 本SSではリョーコの配下のエステバリスパイロットとして登場。
 当然、彼には燃え尽きて頂く予定であります。



■「タクマ・サカザキ」
 SNKの「竜虎の拳」や「KOFシリーズ」に登場するオヤジ拳法家にして、極限流空手の創立者。Mr.カラテの別名を持つ。
 初代「竜虎の拳」では天狗の面を被り、主人公の前に立ちふさがりますが、その体躯が後のタクマとは全く違うのが特徴です。
 娘のユリ・サカザキも初代から2になった際、外見はおろか性格までも華麗に変化を遂げているので、そういった血筋なのかもしれませんね。
 本SSでは名前が出ただけですね、はい。

■「ダニー」
 フルネームだと「ダニー フリーデン」で35歳。
 デスクリムゾンに登場(?)する主人公の元傭兵仲間。
 宝石を見つけて大富豪となった(らしい)が、続編の「デスクリムゾン2」ではオープニングデモで台詞も無いまま爆死してしまう。哀れ。

■「ダニエル」
 セガの「ザ・ハウス・オブ・ザ・デッド3」に登場。
 当方はX−BOXを所持していない為詳しくは知らないが、調べてみたところキュリアンには病弱な息子がいて、その子の身体を案ずるがあまり狂気に走った……という設定らしい。
 というわけで、本SSでは試作マシンチャイルドの一人という生い立ちの元で、キュリアンの息子という立場となりました。

■「ディーフェンバキア」
 観葉植物として親しまれています。

■「デス」
 コナミのシューティングゲーム「沙羅曼陀」の5面に登場するボスキャラ(戦艦)。
 その後のグラディウスシリーズにも登場します。
 本SSでは、ルリが脳内でオリジナルバイドに付けた名前。

■「デスクリムゾン」
 セガサターンで発売された伝説的クソゲー。ジャンルは一応ガンシューティング。
 必ずずれる照準、酷すぎるゲームバランス、ショボいグラフィック、不気味極まりないメーカーロゴ(しかも決してスキップできない)、耳障りの悪い音楽、危ない電波を受信した人間が書いたとしか思えないシナリオ、まるで意味が無い設定、プレイヤーのやる気を削ぐ気の抜けたボイス、緊迫感の欠片も無いオープニングムービー、普通じゃないネーミングセンス、そして謎の台詞「せっかくだから、俺はこの赤の扉を選ぶぜ!」等、非の打ち所が無いクソっぷり故に、中古品がプレミア価格(最盛期で2万円オーバー!)となってしまったヤバイ作品。
 そのあまりの酷さ故に、セガサターンユーザーからは「デス様」の愛称で親しまれてました。
 詳しくはこのページなどを参照してみてください。

■「テンゲン」
 アタリゲームズ傘下のソフトハウスで、メガドライブにおいてカルト的人気を博したメーカー。
 笑える「マニュアル」が特徴的で、ユーザーを喜ばす事にかけては非常に斬新な手段を用いるメーカーでした。
 雑誌「Beepメガドライブ」における、乗っ取り広告(最終ページの広告を雑誌表紙と同じデザインにして、折り返して表紙を変化させる事が出来た)のインパクトは今でも忘れられません。
 本SSでは海賊の名前として使用。

■「天文単位」
 天文学で用いる長さの単位で、太陽から地球までの距離を1天文単位とされています。
 単位表記は「Au」。



■「ナノメートル」
 長さの規格の一つで単位は「nm」。1nmは0.000001mmになります。

■「ニュータバル」
 宮崎県の航空自衛隊基地のある地名。新田原と書いてニュータバルと読みます。
 SSでは連合軍の空軍基地がある……という設定です。

■「ニューアーロン」
 元ネタはTAITOのシューティングゲーム「メタルブラック」に登場するパワーアップアイテム。
 第五世代コンピュータと混同し、ニューロンとも呼ばれる事も多いが、正しくはニューアーロンだそうです。(私もニューロンだと思ってました)

■「ノウゼンハレン」
 つる性の植物で、葉っぱが丸くて蓮のようなので「金蓮花(きんれんか)」の別名があります。
 花もきれいですが、葉、花、実とも食用にでき、ハーブに分類されるとの事。
 本SSに登場する、無人人型機動兵器の名称として、イントネーションだけで選びました。
 花言葉は「愛国心」……ちょっとイメージ違ったかなぁ?



■「バイド」
 アイレム製の「R−TYPE」シリーズに登場する敵の総称。
 動物、植物、機械、そして精神にすら寄生し融合してゆく謎の存在で、攻撃本能しか持たないらしい。
 本SSでは、ウィルスとして登場する。物語の主軸の一つ。
 似たような設定のゲームも沢山あり、別にTウィルスでも、バクテリアンでも何でも良かったのですが、個人的趣味でバイドにしました。

■「ハガー市長」
 フルネームはマイク・ハガー。
 カプコンの傑作アクション「ファイナルファイト」に登場するプレイヤーキャラクター。
 メトロシティが誇る肉弾市長で、街を牛耳る地下組織「マッドギア」の壊滅を目指して邁進するも、娘のジェシカがさらわれ自ら救出へと向かう。
 市長のニックネームで活躍するプロレスラーでもあります。
 本SSでは名前だけ拝借しただけなので、例によって何も気にする必要は有りません。

■「バスティール」
 「サンダーフォースV」に登場する正体不明機。
 その正体は前作「サンダーフォースIV」の自機ライネックスです。
 本SSではバイドと並んで物語の主軸となるが、他作品とクロスオーバーの都合上、ライネックスではなくブラックフライに対する呼称となります。
 紛らわしくて申し訳ない。

■「バベル」
 サンダーフォースVにおけるガーディアンが設置された人工島の名称をそのまま拝借しました。
 ルリは文中で言わなかったが、「栄華」「繁栄」だけでなく「滅び」の象徴でも在ります。何と不吉な!

■「バロック」
 セガサターンで発売されたRPGのタイトル。
 ハーロックと発音が何処か似ているので、宇宙海賊の名前として拝借しました。

■「バンガード」
 シャイニングフォースに登場するケンタウロスの一人。
 老け顔に加え、嫌らしい顔つき、微妙な弱さで、今ひとつゲーム中では使う気になれない悲運のキャラ。
 しかしその事がかえってキャラを立たせ、メガドラ専門誌の投稿コーナーでは暫しネタに使われていた。
 ガンダム0083に登場するモンシア中尉に似ているので、あんな顔や性格を想像して貰えればほぼ間違いなし。
 本SSでは、三郎太の部下(アルストロメリアパイロット)として名前を拝借。

■「バングラー」
 TAITOのアクションゲーム「ニンジャウォーリアーズ」に出てくるラスボス(っつーかターゲット)で、ゲームの舞台となる国を支配する独裁者。
 サー・マルクの提唱した革命用人型暗殺兵器によって殺されてしまいますが、その直前の足掻きっぷりが印象深い。
 本SSでは名前だけ拝借しただけなので、何も気に(以下略)

■「ブラックフライ」
 TAITOのシューティングゲーム「メタルブラック」の自機。
 爽快感や一般受けをかなぐり捨て、ひたすら演出に拘ったストイックなハードSF横スクロールSTGで、当然ながらインカムは最低レベルでした。
 (ゲーセン店長をしていた頃、大好きなこのゲームを手放すのが辛かった)
 ボスキャラとのビーム撃ち合い時に発生するエネルギー干渉の演出も凄かったが、ラスボス「Ωゾーン」と戦う場面は、ゲーム史に残る演出だと思います。
 本SSでは、復元したオリジナルバスティールの対する名称として使用。紛らわしくてゴメンナサイ。

■「VLS」
 船体に埋め込んだ、垂直発射式のランチャーの事。
 船の上に取り付けられている通常のランチャーと異なり、装填時間がかからない事や、防御面、そしてステルス性の点などで優れています。
 「セル」というのはその門数で、「バンク」は予備弾倉の数になります。
 2バンク8セルのVLSというのは、8門の発射口を持ち、それぞれ2つの予備弾倉を持っているという意味になります。

■「ボルテガス」
 メガドライブの「ウィプラッシュ」という横シューのサブタイトル「惑星ボルテガスの謎」から引用。発売元はセガだが、制作はビック東海。
 どうでもいい話ですけど、筆者はこのゲームのテストプレイヤーをやっていた過去があります。



■「マリア」
 ビック東海制作のメガドライブゲームソフト「バトルマニア」シリーズに登場するキャラクタ。(主人公のオプション扱い)
 フルネームは「羽田マリア」と言い、それなりに綺麗なお姉さんです。
 社内で予算と人員をSFCゲームのチームに取り上げられた制作者が、その恨みを篭めて入れておいた裏技グラフィック(主人公がSFCを踏みつぶす絵)が有名だが、ゲーム自体も良作に入る。
 続編の「大吟醸」に至っては、馬鹿なノリはそのままに、見事名作と呼べる内容に仕上がってます。
 本SSではリョーコ配下のパイロットとして名を使わせてもらっています。

■「マルク」
 TAITOのアクションゲーム「ニンジャウォーリアーズ」で名前が登場する革命家の名で、二体の殺戮人形をもって独裁者バングラーを倒す計画を考案する。
 一面のBGM「ダディ・マルク」は、そんな彼から名付けられている模様。
 本SSでは、単に名前を出しただけなので、何ら気にする必要はありません。

■「水原唯」
 メガドライブ用ゴルフゲーム「バトルゴルファー唯」の主人公。
 世界征服を策謀する悪のゴルフ結社ダークハザードによって人体改造を施され、バトルゴルファー・ブラックファイヤーとなった少女・唯がゴルフで戦うというバカゲー。
 どこからどう見てもバカゲーなのですが、想像を絶する壮絶なエンディングが待っており、当時の私は多大なショックを受けた記憶があります。(いや、ホントに)
 エンディングのBGMの素晴らしさも相まって、個人的に思い出深いゲームの一つですね。
 本SSにおいては、木連移民の少女という役どころに起用しました。
 改造人間化は……えっと、流れを見て考えましょう。

■「メトロシティ」
 カプコンのアクションゲーム「ファイナルファイト」の舞台となる治安の悪い街。
 食い物がドラム缶の中に落ちていて、それを住人が平気で食すなど、衛生面でもなかなか問題が有りそうな街ですね。

■「モスボール」
 使用しなくなったものの、解体する事もしない軍艦等を長期間保存する時に行う処置の事。
 グリース等で機関部を覆い尽くし、いわば艦艇を冬眠させる為の処置と言えば分かりやすでしょうか?



■「ヤタガラス」
 ユーチャリスのオモイカネ級AIコンピュータの名称として、作者が勝手に用いた名称。
 咫烏と書き、古事記に出てくる伝説上のカラスの事で、サッカー日本代表チームのマスコットとしてエンブレムに描かれています。
 吉野山中で迷った神武を熊野山中で助ける為に天から派遣されてきます。
 「咫」というのは物の長さの単位で、翼を広げると「8咫」の長さを持つカラスという意味になります。
 メートル法換算だと約約1mですね。
 色が黒いという事と、主人公を助ける役どころが、イメージに有っていると思いましたが、劇場版ナデシコのビデオをコマ送りで確認していたら、ルリ達がナデシコCへ乗艦する際に用いたシャトルのコードネームで使用されていた事が判明。いやーん。

■「ライネックス」
 サンダーフォースIVの自機です。
 シルフィードもそうですが、本SSで人型機動兵器でなく戦闘機を出しているのは、複雑な機構をしている人型よりも、戦闘機みたいな物の方が明らかに安価でしょうし、整備も楽なはずですし、同サイズでも無駄な機構を入れなくて済む分、大出力のジェネレーターも積めますし、それならその分、速度や攻撃力、防御力を上げる事が出来ます。
 ブラックサレナの高機動ユニット装着時の威力がそれを物語ってますよね。
 肢体を持つ人型の様な接近戦能力や細かい運動性能は無くなりますが、一点突破や突撃用に戦闘機や攻撃機の需要が上がっても良いだろう……と思って、連合軍、GS共に戦闘機を所有させました。
 ――というのは、実は後付の弁明で、今後の展開でどうしても戦闘機が活躍出来る場を作る必要があったからです。

■「ラギ」
 セガサターンのソフト「パンッツアードラグーン・ツヴァイ」に登場する、ドラゴンの名前(愛称)。
 本SSでは、飼い主であるランディのハンドルネームとして使用させて頂きました。

■「蘭」
 バトルゴルファー唯に登場するライバルのバトルゴルファー・シャドーサンダーの事。
 フルネームは「竜崎蘭」といい、本当は唯の親友兼キャディでしたが、唯と同じくダークハザードによって改造&洗脳され、悪のバトルゴルファーとなってしまいます。
 ゲームラストで正気に戻り、唯の元へ帰還を果たしますが……。
 本SSでは唯と共に木連移民の少女として起用しました。

■ランディ・ジャンジャック
 セガサターンの傑作シューティングゲーム「パンツァードラグーン・ツヴァイ」の主人公。
 取り敢えず名前だけ拝借しました。
 ちなみに「ラギ」は同ゲームに登場するドラゴンに、彼が与えた名前です。

■「レイノス」
 メガドラが誇る、メサイヤの傑作メカアクションゲーム。
 熱くドラマティックな物語、多種多様な武器とステージ構成、場面を盛り上げる音楽、激しい弾幕、敵味方入り乱れる戦場、爆風や味方の弾にも当たり判定のあるリアルさ、重力と無重力の再現、そして難し過ぎとも思えるもやり堪えのある難易度と、ほぼ完璧なデキで数多くのメカマニアやゲーマーを虜にした。その後、SFCでヴァルケン、サターンでレイノス2等の続編が登場したが、結局第一作目を越える事は出来なかったと思う。
 本SSでは、火星軍の人型機動兵器として登場。

■「レティクル」
 航空機のヘッドアップディスプレイ上に表示されるマークの一つ。
 機体が辿り着く位置を視覚的に伝えるもので、機関砲の照準や、機体制御に用いられます。



■「ワイルドリザード」

 TAITO社製のシューティングゲーム「ガンフロンティア」「メタルブラック」に登場する敵の名称。
 本SSでは宇宙海賊の名称として使用させて頂きました。

■「ワーナー」
 ソフトメーカー「ワーナータイムインタラクティブ」より。
 テンゲンの新社名だが、発売ソフトはごく僅か(三本だったかな?)で、アッという間に倒産してしまいました。
 本SSでは海賊の名前として使用させてもらっただけです。

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