ホタル情報 2005/2004
第一疏水水分線 京大農学部(京都市左京区北白川)近くにある第一疏水分線は、古くからゲンジボタルが見られる名所として、地域の人々に親しまれている。町内会の人々の清掃活動などのおかげで、ホタルのエサ・カワニナが生息できる環境が保たれている。
哲学の道 -2005.06.10-
京都市左京区の哲学の道沿いの疏水分線で、初夏の風物詩のホタルが飛び交っている。9日夜、暗がりで点滅する「光のショー」に訪れた人たちが見入っていた。地元住民らでつくる哲学の道保勝会によると、疏水分線では20年ほど前からホタルが多く見られるようになったという。今年は5月末から飛び始め、ピークを迎えている。
午後9時ごろ、同区鹿ケ谷の法然院橋付近では約30匹が見られ、ほのかな光を放ちながら水際をふわりと飛んでいた。周辺にはカップルや親子連れら約50人が訪れ、「あそこに飛んだ」「きれい」などと声を上げていた。
同保勝会の江幡博会長(67)は「例年より1週間ほど飛び始めるのが遅かったので、しばらく楽しめそう。近所迷惑にならないよう、静かに見てほしい」と話している。
ホタル乱舞、光の競演 長岡京で観賞の夕べ -2005.06.11-
京都府長岡京市奥海印寺の小泉川上流で10、11両日の夜、「ホタル観賞の夕べ」が開かれた。初日は、金ヶ原橋や、さらに上流の西代橋、ほたる橋付近に計約3000人が足を運び、柔らかな光の線を描くホタルを見て、夏の夜を楽しんだ。
この催しは、地元の「ゲンジボタルを育てる会」(藤井礼子会長)が、市民らに環境保護の大切さを実感してもらおうと、1998年から毎年開いている。10日は、金ヶ原橋付近で100匹以上のホタルが見られた。例年並みの数といい、川辺の草むらや樹木の陰から淡く黄色い光が見え隠れすると、歓声がもれた。
同育てる会の会員らは、川沿いの通路にロウソクを入れた竹筒を並べたり、野だて席を設けるなど、訪れた人を楽しませていた。「夕べ」は、雨あがりの11日夜も行われた。
下鴨神社 -2005.06.11-
ホタルのほのかな光を眺めながら、雅楽や琴の演奏などを楽しむ「蛍火の茶会」が11日夜、京都市左京区の下鴨神社で開かれ、訪れた人たちが京の風情を満喫した。
同神社では、かつてはホタルの名所だった糺の森を復活をめざして、糺の森財団(千玄室理事長)が、せせらぎの整備を進めた。茶会は、ホタルが森に戻ってきたのを記念し、明治時代の「納涼茶席」の再興を願って14年前から始めた。今年で15回目。
日が暮れた境内には、約500匹のホタルを入れたかごが御手洗池などに置かれ、訪れた家族連れなどが、薄明りの中で浮んでは消える黄緑色の光に見入っていた。
また、重要文化財の橋殿・細殿に設けられた茶席では、琴や雅楽の音が流れる中、市民約1000人が優雅な一服を楽しんだ。
鴨川
1999年に出町商店街の店主を中心に発足した「出町ホタル会」によると、賀茂大橋〜丸太町橋まで(一部不可)見られるという。今年は5月21日に初めて見つけたという。同会では6月6、7日に無料鑑賞会を午後8時半から開催する。
問い合わせ申し込みは同会事務局075-231-4779へ。宇治・万福寺で放生会 ホタルが水面を乱舞 -2005.06.19-
京都府宇治市五ケ庄の万福寺は18日夜、境内の放生池にホタルを放つ「蛍(ほたる)・放生会」を初めて開いた。夜間特別拝観も行われ、水面を乱舞するホタルの光が訪れた人たちを魅了した。境内には夜店が並び、ミニコンサートも催された。
同寺は日本3禅宗のひとつ、黄檗宗の大本山で、上空から見ると全山で龍を表すといわれる。その心臓部とされる放生池にホタルを放つことで、龍の心に光をともそうと、蛍放生会を計画した。
この日は午後7時から、放生会の法要が営まれた。夕やみが迫まる中、僧侶によって中国式の経が読まれ、東宇治幼稚園の園児約50人が手に持ったホタル1000匹を次々と池に放っていった。梅雨の晴間の涼風が吹き抜ける境内には、夜が深まるにつれてホタルの淡い光が明滅した。
境内では夜市も開かれて、茶店や骨董店などが並んだ。同時開催のミニコンサートは、ハープとフルートのデユオの音色が響き渡り、夜間の拝観者らを目と耳で楽しませた。
19日も午後6時半から同9時まで法要を除いて催す。拝観料は高校生以上800円、中学生500円、小学生300円。問い合わせは同寺Tel:0774(32)3900。
貴 船
7〜8種類ものホタルが一度に楽しめる場所が貴船だ。貴船神社によると、貴船川沿いにゲンジボタル、ヘイケボタルのほか、オバボタル、ヒメボタル、光らないカタアカホタルモドキなどが観察できる。ホタルが姿を現すのは例年並みの6月下旬で、ピークは7月初めと予想される。川床でも楽しめる。
高 雄
今年は5月が寒かったため、6月3日現在ではまだ確認されていない。例年は6月中旬に飛び出し、同下旬がピーク。スポットは神護寺下、清滝沿いにある高雄橋の上流100メートル。時間は午後8時から同9時がお勧めとか。
滋賀県
ホタル 幻想の乱舞 守山の目田川沿い -2005.06.03-
滋賀県守山市内で、遅れていたホタルの乱舞が見られるようになった。守山町の目田川沿いでは、水辺に飛び交う100匹近いホタルが一帯をほのかに照らし、見物に訪れた市民を光が織りなす世界へいざなっている。
ホタルを調査しているNPO法人(特定非営利活動法人)「びわこ豊穣(ほうじょう)の郷」によると、3日現在、同市内では目田川をはじめ、鳩の森公園(播磨田町)や伊勢戸川などで計約550匹が飛んでいるという。
例年に比べると、全体的にホタルの数は少ないが、「3日に雨が降ったので、気温が上がれば数も増えるだろう」と話している。市内では、郊外に見物客用の駐車場を設け、ホタルの飛び交う場所をバスでめぐる「パークアンドライド」が5日まで実施されている。
鉢巻き姿で子どもらハッスル 山東ほたるまつりで太鼓演奏 -2005.6.11-
山東ほたるまつりが開かれている米原市長岡で十一日、地元の子どもたちが、まつりの呼び物のパレードや太鼓の演奏を行った。
当初は会場周辺を行進する予定だったが、あいにくの雨模様のため、山東東小学校で行われた。同校の児童らは、手作りのみこしを担いだり、鼓笛隊がヒット曲「マツケンサンバ」を演奏。多彩な演出で、観客約五百人を楽しませた。
長岡保育園の園児らは童謡「ほたるこい」に合わせて太鼓を披露。頭にはホタルをイメージして黄色の鉢巻きをし、元気なバチさばきを見せた。
まつりは十二日まで。今年はホタルの数が少ないが、同市商工観光課は「雨の後は乱舞が見やすいため、十二日に期待したい」と話している。
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