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月の異称の異説

 表紙の背景をときどき変えていましたが、いつのまにか12種類に達しましたので、これからは月替わりで変えられるようになりました。こちらから順にどうぞ)
 この安曇野の四季も四季から8季、いずれ12季節にしたいと思っています。
 そこで考えたのが、12か月を季節ごとの名前で呼ぶとどうなるか――。
 睦月、如月、弥生…という名称のほかに、昔から月の異称というのはたくさんあって、春夏秋冬を当てはめると下表の a ようになります。
 これは陰暦(旧暦)なので、実際の季節感とはずれがありますから、陽暦(新暦)にあわせてずらすと b のようになります。
 ところが、「仲秋」というのは仲秋の名月でなじみがあるのですが「仲夏」「仲冬」というのがちょっと気になる。季節が移行していく過程の春秋に対して、夏冬は寒暖が反転するピークが存在するので「仲」のすわりが悪い(と思う)、というわけで「盛夏」「厳冬」にします。ついでに「新春」も旧暦なら正月と一致していいけれど新暦では違和感があるので「早春」にする。 c のようになり、これで個人的にはしっくりきました。
 しかしながら、いまや地球温暖化は止めようもなく進行しています。東京あたりより南の地方では、すでに季節感が変わってしまっています。それにあわせてみたのが d です。勝手に夏の異称を増やしてみました。
 さらに温暖化がすすみ、夏の増殖が止まらないと e のようになるおそれがあります。……。夏に飽きそう。

月の異称の異説
月の異称の異説

(2008.3.22記)


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