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読書記録

Latest Update at 20th November, 2009 by KITORA


このページでは KITORA のかなりバイアスのかかった文章が書かれています。御承知おき下さい。

夜想


貫井徳郎 著 (2009/11/20 読了)
☆☆☆☆☆
文春文庫 ¥714- ¥750-(税込)
ISBN978-4-16-768203-3

予想よりも早めに文庫化されました。
帯の煽りでは処女作「慟哭」のタイトルが彩られ、
否応なく期待させられていた作品です。

カー・ディーラーの雪藤は交通事故に巻き込まれ、最愛の妻と娘を失っていた。
仕事には戻ったものの、生きていく希望を失い、ただただ惰性で生きているようなものだった……
そんな時、ふとした偶然で雪藤が落とした定期入れを拾った天美遥(あまみ・はるか)と出会う。
遥は定期入れを雪藤に渡す際に「かわいそう」といいつつ涙したのだった……
何故初めてあった少女が雪藤の境遇を知り得るのか?
雪藤は遥を捜し始める……
そして、遂に遥を見つけ、彼女の能力を知る事となる。
遥には物に残された残留思念のようなものを感知し、その対象者の心を知るような力があったのだ。
喫茶店でウェイトレスをしながら無償で占い師のような事をしていた遥であったが、
雑誌の取材を受けた事から彼女の周りには変化を遂げ始める……
雪藤は遥のお陰で無気力な毎日から救われた気がし、彼女の支えになろうとする。
自らのマンションを提供し、遥が相談を受ける場所を与え始めたあたりから、
彼らをサポートする人々が募り始めるのだった……
それはあたかも新興宗教団体ができるようなものであった……


「慟哭」とは異なり、ミステリとしては薄味になりましたが、
物語としては圧倒的とも言える印象でした。
三日ぐらいかけて読む予定だったのですが、結局トータル 3時間少々で一気に読ませられました。
とてもじゃないのですが途中で栞を挟む余地がありませんでした。
私はこういうエンディングが嫌いじゃない、否、正直好きなのでしょう。


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