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読書記録
Latest Update at 19th October, 2009 by KITORA
このページでは KITORA のかなりバイアスのかかった文章が書かれています。御承知おき下さい。
怪人二十面相・伝
北村想 著
(2009/10/19 読了)
☆☆☆☆☆
小学館文庫 ¥571- ¥600-(税込)
ISBN978-4-09-408302-6
映画「K-20 怪人二十面相・伝」の原作に当たります。
著者は劇作家として著名な方ですが、シナリオのノヴェライズ以外に、
エッセイや小説も執筆されておられます。
映画はスケジュール的に見に行けなかったのですが、
やはり私のようにポプラ社のジュヴェナイルで育った身には、
「怪人二十面相」という Keyword はツボな訳です。
そんなこんなで、続編「Part II」と共に購入した次第……
平吉は八歳にして遠藤曲馬団(サーカス)に入団することとなった。
働き者の艶やかな母とぐうたらな父親の間に生まれた子で、兄たちは既に他界したか奉公に出ていた。
海外からサーカス団がやってきたのだが、高額のチケットを何故か母親が工面して来て、
二人で観に出かけたのだが、その際に母親はある男となにやら話し込んでいたのだった……
その帰り道、平吉は母親に一人で返るように言われ、一旦引き返して母を捜すも行方は知れず。
家に戻ると既に父親は勘づいている様子、事の次第を尋ねられ、答えを聞くや父親は飛び出していった。
夜中に戻ってきた父は母を刺したと言い、平吉と共に死のうと首を絞めてきたのだった……
何とか逃げ出した平吉であったが、結局父親は自害し、母も行方知れずの身となった。
兄に頼る訳にも行かず、保護された警察で平吉は行く宛を尋ねられてサーカスに入りたいと言ったのだった。
そして、紹介された遠藤曲馬団で平吉はあの男≪丈吉≫に再び出会う。
あの日、母と話していたあの男であった。
丈吉は平吉の師匠として様々な技を仕込んでいくのであった……
「回答二十面相・伝」です。そう、伝記形式のように進むのですが、
昭和初期という時代背景も相まって、実に見事に平吉の感情移入させられました。
ここでは当然怪盗二十面相側に立っていますので、名探偵明智小五郎は敵役になる訳ですが、
これがまた小粋でよろしいですね。
堪能させて戴きました。
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