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読書記録

Latest Update at 20th October, 2009 by KITORA


このページでは KITORA のかなりバイアスのかかった文章が書かれています。御承知おき下さい。

怪人二十面相・伝 PART II


北村想 著 (2009/10/19 読了)
☆☆☆☆☆
小学館文庫 ¥533- ¥560-(税込)
ISBN978-4-09-408309-5

怪盗二十面相・伝の第二部です。
単行本出版は「怪人二十面相・伝 青銅の魔人」というタイトルでしたが、
文庫化時に改題・加筆修正がなされたようです。

平吉は遠藤曲馬団に於ける曲芸の師匠;丈吉こそが怪盗二十面相であると考えていた。
そして、気球の爆発と共に行方知れずになった二十面相を追っていたのだが、
結局会えずじまいのまま第二次世界大戦の開戦を迎え、曲馬団をやめた後、
終戦後に東京へと向かった。
その途中に旧友の吉三と再会したのをきっかけに、丈吉の跡を継いで二十面相となるべく泥棒修行に勤しむのであった……
ひょんな事から明智小五郎と会って、丈吉の残した様々な資料を手にした平吉。
病魔に冒された小五郎は小林少年がこの後、明智小五郎の名を継ぐだろうと言い、
平吉が二十面相を継げば二世対決になると見越していたのであった。


事件として明智 VS 二十面相という対決が次々描かれている訳ではないのですが、
むしろじっくりと平吉の生活を描きながら対決が盛り上がっていく様が良かったです。
テンポ良く畳みかけるように事件が起きる方がエンターテインメントとしては王道だと思いますし、
私自身そういった物語を好む傾向があるのですが、
本作はあくまでも伝記形式をとっていて、二代にわたる二十面相の人となりを上手く描いており、
このスタイルが物語のリアリティを高めているような気がしました。
それに伴って物語のテンポに対して頁を繰る速度が高まっていったようです。
それぞれ二代にわたる名探偵・明智小五郎 VS 怪盗二十面相の対決に重きを置きたい
(そちらを楽しみにしていた)読者にはちょっと物足りないかも知れませんが、
私には充分に堪能出来る作品でした。


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