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読書記録
Latest Update at 13th October, 2009 by KITORA
このページでは KITORA のかなりバイアスのかかった文章が書かれています。御承知おき下さい。
探偵Xからの挑戦状!
辻真先・白峰良介・黒崎緑・霞流一・芦辺拓・井上夢人・折原一・山口雅也 著
(2009/10/13 読了)
☆☆☆
小学館文庫 ¥619- ¥650-(税込)
ISBN978-4-09-408440-5
NHK の深夜に放送されていました携帯電話との連動番組。
メールで毎日小出しに小説が配信され、
放送前に犯人当てを行い、番組内で発表という形式。
そのノヴェライズ版が出ましたので、
未見の作品もありましたので、読んでみることにしました。
探偵Xからの挑戦状!:以下の 8 編を所収
・DMがいっぱい/辻真先
・赤目荘の惨劇/白峰良介
・猫が消えた/黒崎緑
・サンタとサタン/霞流一
・森江春策の災難/芦辺拓
・セブ島の青い海/井上夢人
・石田黙のある部屋/折原一
・靴の中の死体−クリスマスの密室−/山口雅也
・ DMがいっぱい/辻真先
編集者が広告費の取り立てに訪れた不動産会社で、社長の死体に遭遇。
その日は創立記念日らしく、社内には誰もおらず、すぐさま警察に連絡を取った。
彼の妹夫婦が素人探偵として警察に協力してきたお陰で、やってきた中に馴染みの捜査官がいた為、
変に疑われることなく初動捜査に立ち会うこととなったのだが、
死体が横たわる絨毯には地図がプリントされており、
彼の左右の手と足が指し示す地名と、
有力な容疑者として浮かび上がった社員達の名前が見事に一致していたのだった……
・ 赤目荘の惨劇/白峰良介
江楠探偵社の香月は依頼人の別荘に赴いたが、その夜、激しく降り続いた雨の影響で、
土砂崩れが起き、別荘は陸の孤島となってしまう。
そして、香月の前に来ていた客達も足止めを食って別荘に泊まることになった……
依頼内容は村の橋を立てる費用を出さないと言い出した主人に対して、脅迫状が届き、
その脅迫の主を突き止めろというものであった。
翌朝、晴れ渡った空に香月は散歩に出かけ、土砂崩れ現場まで出かけてみたが、
やはり通行は無理な様子であった。
別荘に戻ってロビーで一休みしていると依頼人である主人が戻ってきたが、
どうやら体調を崩した様子。二階の自室へと戻った主人であったが、
その直後にその部屋から不振な物音が激しく響くのであった……
丁度ジョギングから帰ってきた長男と共に部屋に行った香月は、
背中にナイフを突きつけられ絶命した主人を発見するのであった……
・ 猫が消えた/黒崎緑
ペットシッターの後輩から突如驚きの知らせが入った。
何と担当していた猫が誘拐され、500万もの身代金を要求されているのだという……
元々は自分の担当だったが、母親の看病の為に代わって貰った仕事だった。
すぐさま連絡を取って、詳細な話を聞いたのだが……
・ サンタとサタン/霞流一
雪山で男が殺された。男はお笑いグループのリーダーで、
父親が所有する別荘でクリスマスライブの練習を仲間と行っていたのだった。
ロッジ形式の別荘で、四人組のメンバーはそれぞれ個室として個別のロッジを与えられ、
大きなロッジで練習を行っていたのだった。
そのロッジで惨劇が繰り広げられていた様を渓谷を挟んだ、
対岸の山小屋にいた OL 二人組が目撃しており、
警察の事情聴取で OL 二人組がその目撃談を披露するのだった……
・ 森江春策の災難/芦辺拓
レトロビルと呼ばれるアールデコ調の意匠が施された古いビルにある、
弁護士森江春策の事務所で電話が鳴る……
仕事敵の検事からの電話だった。
留守番電話に吹き込まれた内容は、花村という男が森江を狙っているらしいという情報であった。
それを聞いていた男は驚いて、書類をまき散らしてしまう……
レトロビルの森江事務所と同じフロアに引っ越してきた男達が引っ越し作業を一段落させた頃、
帽子を目深にかぶり、コートを着た男がよろよろと森江事務所の方に歩いていく。
引っ越し作業をしていた男達の一人が気づいて、その様子を訝しんでいると、
若い女性とぶつかりそうになってしまう、その女性が男に引き続いて森江事務所に入るや、
悲鳴が響き渡った。男達が駆けつけると、件のコートを着た男がナイフで背中を刺され死んでいた……
・ セブ島の青い海/井上夢人
メールのやり取りで進められる物語。
元・旅行代理店の添乗員であった女宛に送られてきた一通のメール。
その女が仕事を辞めるきっかけになった海外での爆弾テロ事件についてであった。
男の婚約者が一人でそのツアーに参加し、犠牲となっていたのだった。
添乗員であった女も顔に大きな火傷を負い、そのトラウマから仕事を辞めたのだという。
男は婚約者の亡くなった情況に疑問を抱いている様子だった。
どうやら旅行中に変な男が婚約者の周りをうろついていた事実を突き止めたのだという……
・ 石田黙のある部屋/折原一
「黙に気をつけろ」という謎の脅迫状を受け取った男。
家族と別荘に籠もり、戸締まりにも気をつけていたのだが、
一人で部屋に戻った際に「出て行け!」と叫んで倒れてしまう……
家族達が駆けつけるが、施錠しており中に入れない、窓から入って見ると既に男は絶命していた……
警察が到着し、検視したところ、心臓発作による自然死であるというのだが、
当然のことだが家族は納得しない。
部屋の中には変わった絵が二点有り、何れも「石田黙」という作家の絵だという。
その絵は二点共にある男の借金の形に取り立てたもので、
脅迫状にはその男と同じイニシャルが記されていたのだった……
・ 靴の中の死体−クリスマスの密室−/山口雅也
パラレルワールドの英国が舞台であるキッド・ピストルズ・シリーズ。
クリスマスに富豪の女性の元に招かれた刑事達。
彼らを嘲笑うかの如く、女性は翌朝、靴をかたどった離れで殺されていた……
雪の上には一組の足跡のみ。そして、現場の隣の部屋には彼女の息子の死体も発見されるのであった……
それぞれ問題編と解決編が別れており、問題編が全て出尽くしてから、
解決編がまとめて載っているというスタイルでした。
ここは実際の放映順通りに各作品毎に「問題編」→「解決編」とあった方が良かったと思いました。
私が On Air を見たのは第二話である「赤目荘の惨劇」からでした。
携帯メールの方は第三話から読み始めた次第。
流石に携帯メールの方は情報量が少なくて、かなりの部分推論で進めないといけませんでした。
ほぼ解明できたのは「セブ島……」と「石田黙……」の二話くらいでした。
尚、本作の出版とタイミングを合わせて、NHK では再びこのシリーズの放映が始まりました。
今シリーズから問題編と解答編が二週に別れて(前後編形式で)放送されるようで、
初回は頑張って解いてみました。
でも携帯から解答送信フォームで送るのは辛いですね。
文字数が 100文字では或る程度(殆ど推測の域を出ませんが)推理できても、
文字数がオーバーしちゃいます。
やはり要点を絞って問われたことにだけ答えるのが得策でしょうか……
実は初読の作者の方もいて、そういう意味ではなかなか面白い企画でした。
この中には一人とても苦手な作者の方もいたのですが、
何とかスルーできました。(^_^;)
中にはこれをきっかけに他の著作を読んでみたいと思った方もおりますので、
今後リスト入りする方もあるかと思います。
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