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読書記録
Latest Update at 13th October, 2009 by KITORA
このページでは KITORA のかなりバイアスのかかった文章が書かれています。御承知おき下さい。
贄門島
内田康夫 著
(上 2009/10/11・下 2009/10/12 読了)
☆☆☆★
角川文庫
(上) ¥552- ¥580-(税込)ISBN978-4-04-160773-2
(下) ¥552- ¥580-(税込)ISBN978-4-04-160774-9
久しぶりに浅見光彦シリーズです。
ほぼ20年ぶりくらいかな……
学生の頃に初期の作品群を読んで以来です。
浅見家で盆の入りに恒例行事をこなしている時のこと、
ふと20年前に光彦達の父親が遭遇した事故の話になった……
当時、光彦達の父は旧大蔵省の主計局長を勤めており、
千葉県選出の代議士の招きで房総半島の別荘に行ったのだが、
その息子達とボートに乗っていて海に落ちたのだった……
土地の漁師達に救助されて九死に一生を得たということだったが、
光彦は母親に不思議な話を聞かされるのだった……
光彦はその話に興味を覚え、タイミング良く房総半島の祭りの取材が入ったことから、
当時の関係者を訪ねることにするのであった……
本当に久しぶりに読む浅見光彦シリーズでした。
あれ?こんな感じだったかな?という印象を途中から持ち始めたのですが、
著者のあとがきを読むとその辺がスッキリしました。
意識しての味付けではないにしろ、著者自身が有する問題意識のようなものが露出してくるようですね。
(敢えてぼかした表現になってしまいますが、)私は個人的にそういう傾向の小説は嫌いではありません。
田中芳樹のように露骨になってしまうとちょっとうざく感じてしまいますが、
とある政治家を具体的にイメージできるところは、それはそれとして読み飛ばしてしまいます。
ただ、本作の結論というか浅見光彦が選んだ解決策では、ちょっと不満が残っています。
最初の被害者である密漁を行っていた男に関しては、
彼の母親に対して答えないままというのは探偵としては如何なものでしょうか……
(浅見本人は探偵ではないと常に言い張っていますが……)
私としてはここが不満で、残念という印象を持ちました。
このシリーズを積極的に今後読むかどうかは分からないのですが、
本作の後書きで触れられていました「霊棄島」が来月文芸春秋社から文庫化予定ですので、
それは読んでおきたいと思っています。
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