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読書記録

Latest Update at 30th September, 2009 by KITORA


このページでは KITORA のかなりバイアスのかかった文章が書かれています。御承知おき下さい。

死神を葬れ/Beat the Reaper


Josh Bazell 著/池田真紀子 訳
(2009/09/22 読了)

☆☆☆☆
新潮文庫 ¥781- ¥820-(税込)
ISBN978-4-10-217421-0

ちょっとタイトルに惹かれて購入してみました。
ハードボイルドサスペンスなストーリーなんですが、
コミカルなタッチで面白かったです。

ピーター・ブラウンは研修医。日本と同様(それ以上)に劣悪な勤務体系で睡眠時間が削られ、ふらふらだが、
出勤途中に強盗に出くわす。相手を苦もなく撃退して模造品のような拳銃を取り上げ、
あげくに怪我をさせた相手を病院に搬送までする……
実は彼はマーシャル・アーツなど格闘技のプロ。
どうやら代わった素性の持ち主らしいのだが……
ある日、彼の勤務する病院に彼の過去を知る患者が入院してきた。
症状的にかなり難病を患っているのだが、
死んだら彼の所在を彼が最も知られたくない人物に告げ口してやるという……
何とかその患者を活かそうとピーターは奔走するのだった……


帯や解説にあるノワールという印象は個人的にはさほど受けませんでしたが、
主人公の過去と現在が交互に繰り広げられる構成で、
何とも見事なページターナーぶりでした。
メディカル・スリラーではなく、サスペンスものでコミカルなタッチが私には良い感じでした。
ただ、クライマックスとラスト間際に過激な描写が二箇所ほどありますので、
苦手な人もいるやもしれませんね。

主人公の出自を巡るエピソードでは結構ハードというか、
シリアスな展開を余儀なくされかねないストーリーだと思うのです。
それをコミカルなタッチで綴ることでポップというか、
テンポ良く物語を進行させている当たりが私の好みでした。


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