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読書記録
Latest Update at 30th June, 2009 by KITORA
このページでは KITORA のかなりバイアスのかかった文章が書かれています。御承知おき下さい。
プラスチック・ラブ
樋口有介 著
(2009/06/30 読了)
☆☆☆★
創元推理文庫 ¥640- ¥672-(税込)
ISBN978-4-488-45912-3
樋口作品らしく高校二年の木村時郎が主人公となった連作短編集。
表題作の「プラスチック・ラブ」は柚木草平シリーズ番外編となっています。
八編の短編で、必ずしも時系列に並んでいる訳ではなく、
更に書くと全ての作品で時朗が付き合っている女性は別人だったりします。
種明かし的に書かれている解説では、もともと主人公は違っていたものを短編集としてまとめた際に、
主人公が時朗に統一されたらしいのです。
作品の発表年からも柚木シリーズの発表前年から交互に書かれており、
時朗の性格描写にはかなりの共通点が見いだせます。
それ故に「プラスチック・ラブ」で柚木と時朗が会食するシーンが一層面白く感じられました。
柚木シリーズ番外編というのも登場ページ数からは言い過ぎな気がするのですが、
時朗があたかも柚木の分身のような感じがして、あながち外れでもないと思えました。
著者らしさが充分に出ている短編集と言えます。
ミステリ的な面白さはあまり無いのですが、個人的に樋口作品を読んだ際に得られる
何とも言えないノスタルジックな感覚がツボになってしまいました。
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