僕は、とあることがきっかけで、その日以来
    人と握手をするときはきまって、その人の目を見て
    がっちり相手の手を握ることを心がけている
    (いつだか、牧師と握手を交わしたら、牧師もそういう
     「タイプ」だった。やはりすごい人だ!それ以来毎度牧師とは
     握力勝負になる・・・)

    "その日"は坂井も一緒だったわけだが、出会って以来
    "その日"初めて二人で飲みに行く、なんてこともあり、
    それは当然孤独に慣れている二人であるからにして、
    どっちでも(帰っても)良かったのだが、まあ、
    「なんとはなし」な感じであったな

    今思えば、それがSPOONFULの本格的なスタートとして、
    「あった」のかも知れないが、その日は、対談混じりな、
    いわゆる「音楽を始めたきっかけ」やらそんなことを話した
    記憶がある。もうずいぶん昔のことだな。

    今夜、そんなことをチラッと思い出したせいもあり、
    僕が初めて買ったBLUESのレコードを紹介しよう。

 

 

 

 当時僕はオリジナル曲を10曲ほどかいていたと思う。
 その頃は五線譜を買ってきて、事細かにボーカル、ギター、
 ベース、ドラムのタブ譜まで書いていたな。弾けないくせに。
 いわゆるつくりはじめの頃だ。そして、ミュージシャン、ジャンル、
 等と言った、いわゆる言語には未だ無知な方だった
 

 そんな中、"ブルース"という「言語」に魅力を感じた。それは何故か
 よくわからない。ブルースとはなんなのか、とても興味が沸いた。
 (現在において、ブルースについて言及するのは、長くなるので
  やめとこうね。)

 頭の中も生活もそれで満たされたし、ブルースという言葉を発する
 感覚に、自分がうまい具合にリンクしたんだな。

 そして、ついに手に入れた。どこで手に入れたかは覚えていない。
 ただ単純にタイトルで決めた。

そのアルバムとは、ウィリー・ディクソン(Willie Dixon)の
「I am the blues」という。すごいタイトルだ!これしかないと思った。

 

この人は、ベーシストでシンガーなんだけど、ソングライティングでとても有名な人でもあり、
かの「HOOCHIE COOCHIE MAN」(フーチー・クーチー・マン)はこの人の曲でもある。


そして、ハウリン・ウルフがヒットを飛ばした、「SPOONFUL」もこの人の楽曲であり、
このアルバムに収められているのである。