夜想曲〜私が愛するように〜

無条件に好きな歌、個人的な想い入れがある「愛の歌」のお話です。

最期の夢/舞姫/夢の夢/流星雨/夢/おそらくあなたに聴こえない小夜曲/ONLY〜薔薇園〜/青の季節

最期の夢

     あなたの夢が見たいと思う  きっとあなたに会いたいと思う

人生の伴侶を、人は選び間違えることがあるのかも知れない。もちろん、すべての人がそうではな いが。気づいたとき、引き返すことの できる人は幸せな人。いや、勇気がある人なんだろうな。 これまで犯してきた過ちを償いたい人もいるけれど、 人生の最期の日には、今までで一番愛した人の夢を見たい。我侭だね。
(収録アルバム「日本架空説」)

舞姫

・・・私が待っている間は この恋決して嘘じゃない・・・

あてもなく待つことは、ほんとは辛いはずです。待ち続けられる理由は、「決して捨てない夢」や 「一途な思い」なんだと思う。 私は簡単に男に惚れない性分だから、本当に惚れた人には誰にも負けないぐらい一途になる。 命懸けて愛してしまう。 他人に嘲られても、自分が幸せだと思えばそれでいい。

(収録アルバム「日本架空説」)

夢の夢

      〜夢の夢だと わかってる けれど 逢いたい〜

せめて夢の中だけでも願いが叶えられたら・・・と思うことがある。 「あなたとふたりきりで どこかの町で暮らしてる」夢は、寝て見た夢ではなくて起きて見て いた夢だと思う。現実では決して叶うことの ない夢。叶えてはいけない夢。はかない願いに違いない。 たとえば、その人の言葉がその場しのぎの「嘘」だとしても 今だけ愛を信じていたい。腕の中で儚い夢の続きを見ていたい。 けれど夢を見れば見るほど、現実を思い知らされる。 愛してはいけない人を愛することは、ただ夢見ることよりも苦しくて淋しい。

(収録アルバム「季節の栖」)

流星雨

 ・・・愛はつかの間の浅い夢のなごりでなく
         永久に寄せて返す水辺の波のよう・・・・


この歌を初めて聴いたとき、「雨のように降る流れ星」をせめて死ぬまでに一度は見たいと強く 思った。たとえ叶えられなくて も、流星に託したい想いがあった。とても人には打ち明けられないが、星ならば黙って 聞いてくれるだろう。 願いが叶うか叶わないか、そんなことはアテにもしていない。 ただ、この想いを託したい。ETAERNALLY・・・・

(収録アルバム「夢唄」)

〜優し過ぎたら届かない けど優しくなければ 夢じゃない〜

その人への愛は、他の誰にも負けないと言い切れるほど強いものであればこそ、自分よりも 幸せになってほしいと思う。例えば「自由」になることで、愛する人がいつも笑顔で いられるのなら、私はそうさせてあげたい。 愛する人が幸せでなかったら、それは自分も不幸だと思うから。愛する人の笑顔が私の幸せ 。綺麗ごとだろうか。 いや、そんな愛があってもいいだろう。忘れられても、私は愛し続ける。 「あなた」は私の「夢」そのものだから・・・。

 
(収録アルバム「ADVANTAGE」)

おそらくあなたに聴こえない小夜曲〜MOON BOW〜

    ・・・・はるか彼方でおそらく 霧が降ってる
            幻に見せかけて MOON BOW 夜の虹がかかる・・・・



思うように逢えない人。遠く離れた・・・は、単に距離だけじゃなくて、逢いたくても逢えない人 だと思う。
逢いたくても逢えなくて、ただせつないだけの日々。 私が想うほどには、あの人は私を想っていてはくれなかったよ。 どうにもならない恋なのに、想いを捨てきれなくていつかこの想いが届く日を今も夢見てしまう。
月虹は、不思議な夜の虹。満月前後の強い光がないと見えないという。小雨ふる夕に、月の光 を頼りに白く空にかかる。 そして、それに気づく人は極めて少ない・・・。

(収録アルバム「あの頃について」)

ONLY〜薔薇園〜

たとえ生まれ変わり 100人の人と出会い 恋をするより
   あなたひとりとそれ以上に 何度も何度も恋がしたい

「愛される」ことよりも、「愛したい」人にめぐり合うこと、それが最高の幸せのように私は思う。 もしも生まれ変わっても、また「愛したい」と思う人、きっと私はその人を愛するために 生まれてきたのではないかしら・・・と 思うことがある。もしもその人が死んでしまっても、あるいは私が死んでしまっても、 誰にも気づかれなくても 「愛した真実」だけは消えない。

(収録アルバム「風待ち通りの人々」)

青の季節

〜またはじめから 愛したい 何度でも 何度でも 何度でも あなたと〜

シャガールのステンドグラス(赤、青、緑、黄、青の5枚)は、スイス・チューリッヒ市にある プロテスタント教会 フラウミュンスター(聖母寺院)にあります。5枚の中から、なぜ青だけが選ばれたのでしょう。
「平等に見つめたはずなのに青のイメージが焼きついているのは、多分僕等が青から生まれたせい だろう。」 (「さよならにっぽん」ライナーノーツより)

人を好きになる瞬間は、ほんとに小さな小さな心の揺れ。心の泉からひそかにあふれだした想いを 恋というなら、 愛は簡単には涸れることのない川。そしてそれが大きな河となり、すべての命を包括する海 となっていくように、 ゆるぎなく愛しつづけられたらどんなにか幸せだろう。
河は海へつながり、水は蒸気となって空へ帰り、雨となってまたいつの日か海に戻る。 そして命は海から生まれ、 しばらくの時を経てやがてまた海に戻っていく。人は死ぬために生まれ、再び生まれるために 死ぬのだろうか。
水の粒が生まれ変わるように、まためぐり逢いたい。たとえ肌の色や瞳の色が変わっても、 また愛したい・・・。

(収録アルバム「さよならにっぽん」)