16th まさしんぐWORLD(1999.6.23) NO.2
<MC6>
ポールサイモンに「僕の25周年のために歌を作ってもらえませんか?」と打診したときに、「今は曲を作る状態でないから、僕がこれまでに作った中からどれでも君が好きな曲を使っていいよ。」と言ってくれたんです。ところが、ポールが出してくる曲が「ミセス・ロビンソン」とか「時の流れに」とか「明日に架ける橋」だとか(笑)・・・私は、そんな大それたことはできません!(笑)・・・それで「ワントリックポニー」の映画で使われていた「JONAH」という曲にしたんです。ポール・サイモンは音楽の神様を男として歌いましたが、僕は女の神様として歌いました。
「前夜」を作ったのは、イラン・イラク戦争・・・イライラ戦争と言ってましたが、詩が先にできた、僕の曲作りでは珍しいタイプの歌です。バーッと書いていって、ここまでが1番、ここまでが2番と分けて、あとは曲をつけてすぐできあがったんです
僕等、あちらこちらを旅してきて、日本は綺麗な国だなーと思うんです。体裁、見てくれかも知れないけど、いい国だなと・・・僕のツアーは、9月から始まって次の年の5月ぐらいまで続くんですけど、その間に8の字に日本列島を2周するんです。・・・北海道と沖縄には1回しか行けないですけども・・・今年は、北海道ツアーに1週間行ってきました。北海道、よかったですね。ね!石川さん!(笑) (そういえば、石川さんって北海道出身だったかな)・・・北見に17年ぶりに行きました。17年ぶりのコンサートというのが、成立するんですね。1,200人の会場に1,500人・・・北見仏教会の主催だったんですけど、僕はお坊さんに愛されてるようで(笑)・・・(ほんとに、まさしさんは仏教関係に人気がありますねぇ(笑)・・・東大寺落慶法要コンサートは有名ですもんね〜。)
以前、広島の公会堂で仏教関係の後援でコンサートがあったとき、垂れ幕にね、「さだまさしと念仏を!」なんて書いてあるの(笑)・・・前の5列くらいおばあちゃんばかり・・・コンサートでさだが何かいいことを言うと、普通のお客さんは「うんうん」って頷くけど、その時はね、みんな数珠を持ってて、「なんまいだ〜」って(笑) そんなわけで(笑)、北見のときは「何か宗教に関係することをお話したほうがいいでしょうか?」とお尋ねしたんですよ・・・そしたら「いろんな宗派が集まってきているんですよ。気にしないで普通のさださんでやってください」って(笑) 北見では(雪で?)、開始時間が遅れて・・・代表のお坊さんが「さださん、申し訳ないですね。もう少しお待ちください。準備ができましたら、私すぐにお迎えに参ります!」(笑)・・・「お迎え」(笑)・・・(来なくて)いいって(笑)
オホーツクビールで打ち上げしたんですけど、美味しかったですね〜。ビール(笑)、美味しかった〜(笑)・・・お坊さんが、三つ揃いを着てたくさんいると、まるで危ない集団(笑)・・・コンサートの時は、 自分達でもマズイと思って、お揃いのジャンパーにしたんだそうです。それが、ショッキングきみどりのジャンパー(笑)・・・そっちのほうが、もっとコワイって(笑)・・・そこでサインしてたら、興奮したお坊さんが来てね、「さださん、頭に書いて!頭に!」(笑) 驚いたねぇ。これまで、いろんなサインをしてきたけどね(笑)・・・後から「あ、やばい!明日お通夜があるんだった!」って(笑)・・・そしたら、他のお坊さんが「なんとかなるっしょ〜」(笑)
あっちゃん(チェロの高橋さん)、『北の国から』間奏弾ける? よし、じゃ行くよ。
「北の国から」・・・初めて聴きました。>チェロの間奏。素敵ですね〜。客席も一緒に歌いました。
そうか!失礼しました。楽器を弾ける人は、楽譜がなくても知ってる曲だったらどうにでも弾けるんですよね。チェロの音は、男性の肉声に一番近いそうです。いや、別にあつしにシビレてるわけじゃないよ(笑)
旅の中で喜びも悲しみも乗り越えてきたんですが・・・ロスでレコーディングをしたあと、ナベちゃんと二人でヨーロッパ旅行をするはずだったんです・・・ロスからパリへ行って、ロンドン・・・まるで新婚旅行みたいだったねっ!(笑)(ナベさんも、笑いながら「うんうん」頷いていました)ところが、旅先で「雨やどり」がチャート1位になって・・・ここで客席から拍手・・・え?ダメダメ?もう時間ないから・・・え?やるの?(笑)(催促されて、なんだか嬉しそうなまさしさん(笑))
「雨やどり」・・・すっかりお馴染みになったキティちゃんバージョン(笑) 途中、歌詩が「雨どりや」になったのに、気づいた人いたかしら(笑) そんないたずらがお茶目なまさしさん(笑)、大好きだなぁ
!(*^^*) 「もうひとつの雨やどり」もまたいつかどこかで聴けるといいなぁ。
<MC7>
予定にない曲を歌ったんで、お帰りに86円ずつ置いていってね(笑) 消費税込み(笑)・・・(途中、トイレ休憩のため?席を立つお客さんに向かって)行ってらっしゃい! 他の方は大丈夫ですか?(高橋さんのお父さんに向かって)お父さん、大丈夫ですか? 我慢できなくなったら、手を上げてね(笑)
一人でパリに行ったんですよ・・・憧れていたパリだったんですけど、失望してロンドンからすぐに帰ってきたんです。・・・日本のスチュワーデスと違って、あっちはベッド・ミドラーみたいな女の人ばっかり。(ゲンナリという感じのまさしさん、そう言えば、奥さん(映子さん)は元スッチーだったわね(笑))
ロンドンのポートマンホテルでチェックインしたとき、人種差別を目の当たりにしたんです。僕の前に並んでいたイヌイットの親子が、宿泊拒否されたんです。悲しかった・・・その親子のために、何もしてあげられないことが情けなかった・・・日本人の俺だって、きっと断られるだろう・・・「なめんじゃねぇ」って言い返してやろうと思ったけど、何ていえばいいのかわからない(笑)・・・語学力の無さ・・・とにかく何か言い返してやろうと思っていたら、あっさりと、いい部屋に通されちゃってね(笑)
ロンドン塔に行ったとき「この鳥がいなくなったら、この国が滅びる」って言うんです・・・猫ぐらいの大きさのカラスですよ・・・なんだこの国はと思ってしまって・・・ちょうど5月1日で、メーデーだったんです。ホテルの部屋にハイドパークから、労働者達のシュプレヒコールが聞こえてくるんです。・・・その晩、僕は「泣いた赤鬼」という短い小説を書きあげたんです。・・・「泣いた赤鬼」は、ファンクラブ会報に小説として連載していたので、古くからのファンの方の中には、覚えていらっしゃる方もいらっしゃるでしょう・・・なんで?ロンドンで?日本のことを書いたのか?・・・今でもわからないけれど・・・祇園祭の夜のことを書いたんです・・・小さい頃の可愛かった僕の妹、最近は眉間に皺を寄せて歌ったりしてますが(笑)と顔の大きい、足の臭い弟をモデルに・・・弟はガキ大将でね・・・ガキ大将って言うのは、ケンカが強いだけじゃ駄目なんです・・・いじめていても「もうやめとけ!」って言えるのが、みんなに好かれるガキ大将の条件・・・大人になって弟は慎重な人間になりましたね・・・僕の方が大胆になってるか・・・僕は、よく泣かされて帰ってきたんです(笑)・・・いつも弟が敵討ちに出ていってた(笑)・・・「まさし、誰にやられたんか!いわんか!おいがくらわしちゃるけん!早よ、いわんか!」(笑)(しゃがんで繁理さんの子供の頃の真似をするまさしさん、長崎弁とガキ大将だった繁理さんの面影があいまって愉快です。>大爆笑)
お祭に行って、妹が風船がほしいって言うんです。風船は30円。ところが、僕は20円しか持ってなくて、10円足りない・・・妹は泣くし・・・そしたら弟が「10円ある」って言って・・・汗でベトベトになった熱〜い5円玉2枚なんです。手の中でギュツと握り締めていたんでしょうね。何か買おうと思っていたんでしょうねぇ。(まさしさんが、東京で下宿で一人暮しをしていたころ、お金がなくなって長崎の家に電話をかけて「金、金、金」って言って切ったら、繁理さんが500円札を送ってきてくれたことがありましたっけ(笑))
あの頃、20円で福砂屋のカステラの耳が買えた(笑)・・・弟の10円のおかげで、妹は風船を手に入れることができたんですが、帰り道妹は、弟の背中におんぶされたまま寝てしまって、その風船を飛ばしてしまった。それで、正義感の強い弟がね。「風船屋が悪い!ちゃんと指に結んでおかなかったんだ!」と怒って風船屋に抗議に行くって・・・そしてもう1個貰ってきてやるって言ってね・・・結局(親に)もう1個買ってもらったんです・・・次の朝、妹の枕元で、風船は気が抜けていて、結び目のところで・・・(気の抜けた風船の真似をするまさしさん、まるでマリオネットを見ているみたいです。こういうテクは、さすが芸達者ですね(笑))・・・それを見て妹は泣いたんですが、子供だったから忘れるのもすごく早かったんです。弟の方が、ショックが大きかった・・・まるで肝油ドロップの蓋の絵みたいな顔で(笑)、一所懸命泣くのを我慢しているんです・・・そのあと弟は、その風船を埋めたんです。かまぼこ板に「ふうせんのはか」って書いて・・・実際にそんなことをしたのか?遠い遠い昔のことですが・・・ロンドンで僕はそんな話を書きました。20年も前に書いたこの話が、10月に児童書になることになりました。こども向けに少し直しを入れて、「ふうせんのはか」という題名で、この秋に出版されます。(会場から拍手)
(そうかぁ。「泣いた赤鬼」がとうとう・・・まさしさんは、作家としても有望で「賞」が取れるんじゃないかという噂もあったわね。)
「天然色の化石」・・・好きな曲です。スクリーンに映る大都会と満月・・・倉田さんのコーラスがいい感じ。
急いで上着を脱いだまさしさん、Tシャツにサスペンダーで、思った以上に胸板が厚くてカッコイイ!!(*^^*)
「まほろば」・・・嬉しい!!私の一番好きな曲です。なぜか、故郷ではない奈良に対して「懐かしさ」を覚えるのは、この歌がでる1年ぐらい前に奈良を旅行したせいもあるんだけど、この歌をはじめて聴いたとき、すっごく切なくて悲しくて・・・最後の絶叫のような歌い方も大好き!名曲だと思うなー。
「修二会」・・・わぁ!!久しぶりに「生」で聴きたかった曲のひとつ!宅間さんがすごい!まるで千手観音だわ(笑) でも、まさしさんのバイオリンを弾く姿って、凛々しくて何度見ても素敵!上体を後ろに反らせ気味にして、歯を食いしばって弾く・・・やっぱりまさしさんにはバイオリンがよく似合いますね
<MC8>
(脱いだ上着を再び着て、もう「〆のトーク」です。)いつもコンサートの最後は、「どうぞ、元気で!」と申し上げているんです・・・コンサートで気をもらって・・・そのキャッチボールが元気のもと。次は、新しいツアーでお目にかかりたいと思います。お互いに元気で。
「桜月夜」・・・以前に「さだまさしには書けない詩だ」と言っておられたけど、素敵な歌だなぁと思う。曲の美しさ、詩のせつなさが、バイオリンの音とよくあっていて、こういうさだまさしもいいじゃない!と思わせる仕上がり。
「枝垂れ桜を抱くように 月に隠れて君を抱く」という歌詩のときに、まさしさんは歌いながら、まるで女性の肩を抱くように、マイクスタンドにすうっと指を滑らせ・・・きゃー(*^^*)、色っぽーい!!ドキドキ!(爆) やっぱりまさしさん、最近歌い方がセクシーになってるよ〜(A^^;)
「夢の夢」・・・これも「季節の栖」からの選曲、これも私のお気に入りの曲だわ(笑) 全曲歌詩集で最初に詩をチェックしたとき、ぐぐっと来る歌詩だなぁと思っていて、公式サイトで聴いてすぐに好きになった曲。そうね、せめて夢の夢でもいいの・・・
幕〜アンコール〜
なかなか出てきてくれませんでしたが、照明が暗くなったままなので、アンコールは絶対ありだとわかります(笑) 幕が上がってビックリ! 紅白の時の「3億8千万のパジャマ」にお召し替えだったんですね(笑) 実物を見ることができて嬉しいわ。
EC1.「秋桜」・・・山口百恵さんが引退したあとは、やっぱりまさしさんが歌いつづけなければなりませんね。ここ1年ぐらい「21世紀に残したい歌」等の番組で何度も聴いてきたから、ちょっと食傷気味だったんだけど、やっぱりいい歌ですね。まさしさんは、「山口百恵という人は、いつか芸能界をやめていくと思っていた」というけど、それもすごいなぁ。
EC2.「ディジー」
・・・ああ、これも好きな歌(笑) 「僕だけは君の味方、たとえ世界を敵に回しても」 このフレーズを聴くたびに、福田幾太郎さんのことを思い出します。まさしさんにとって、幾太郎さんの死は、この25年間のうちで一番辛いことだったと思う。私も、ずっとまさしさんの味方でいるからね。忘れないで!
EC3.「風に立つライオン」・・・イントロの「アメイジング・グレイス」を松原さんのエレキギターで聴きました。いやー、ビックリしたけど、いままでとぜんぜん違うのもいいなー。
6/23日は、まさしさん最後まで声がよく伸びていました。前日は、後半喉が苦しそうだったと人づてに聞いていたから、とっても心配だったけど。かすれるところもなく、安心して聴けました。懐かしい曲、私の好きな曲が多くて、まるでリクエストをして歌ってもらったような気になってしまったわ〜(笑) ありがとう!!>マイダーリン(笑)
おまけの話(笑)
どこかに書いたかも知れないけれど、実はこの日の席は「S1列36番」、つまり最前列だったんです。初めてでした。こんないい席に当って、しかも先行予約で・・・・私、これで「運」を使い果たしたかもしれないですね(笑) 隣の席は、大阪のKさん。そして、レナさん特製の「まさしさんのお手つきうちわ」(笑)をお借りして持って行きました。(「うちわ話(笑)」の詳細は、レナさんのレポートの部屋「心の時代」コンサート/茨城県民センター(1998.10.15)を見てくださいね。うちわの写真もあります。)
今回のWORLDは、ストリングスが入ったシンフォニックなものになると前々から聞いていたので、「うちわふりかざし隊」(笑)としては、雰囲気をこわさないでどんな応援をしようかと秘策を練っていたんです(笑) 悩んだ挙句、目障りにならないようにそっとうちわを持っていようということになりました。なんたって最前列・・・まさしさんにだけ気持ちが伝わればいいのだから。
36番の席は、ステージに向かって右がわ。最初、真ん中じゃなくて残念だなぁと思っていたんですけど、最初のMCで、まさしさんが私達の前で立ち止まってくださいました(笑) 実は、まさしさんが何を話していたかよく覚えていないんですよ。うちわを前に出しながら、メモもとりながら、でも目はまさしさんに釘付けという有様で(A^^;) まさしさんは、うちわに気づかれたようで・・・目が合った瞬間、目の奥が笑っておられた気がします。きっと、私もKさんも目がハート形になっていたでしょうね〜(笑)
思っていたよりステージが低くて、まさしさんをほんとに間近に見ることができました。石川さんたちの細かい表情までよく見えます。右端の高水さんのお顔はあまりよく見えませんでしたが、左側の倉田さんは今回よく見えました。最前列って、楽しいですね。玲子さんとの「あなたを愛したいくつかの理由」の出をしくじったときのまさしさんの照れた表情や、「精霊流し」のリズムが合わなくて見せた一瞬見せた厳しい面、トークの時の細かい振り(仕草)とか、こんな楽しみを今まで一度も知らなかったなんて! なかなか取れない最前列だけど、もし取れたら充分観察して楽しんでくださいね。>皆様
お見送りは、「お見送りし隊」の皆さんにもうちわを一本ずつ持ってもらいました(笑) 今回は、結構長いこと待ちましたね〜。ストリングスの方達が、通るたびに「わ!すごい!」と言って行かれるのでちょっと恥ずかしかったけど(A^^;)
玲子さんは一人タクシーで。雅人父さんと喜代子母さんは、別のタクシーで帰って行かれました。宅間さんは、若い女性2人を連れて、なぜか珍しく「歩き」???・・・このあと、どこかへ飲みに行かれるんでしょうか。実はこのあと、その謎はすべて解けた!(笑)んです。(A^^;)
やっぱり、まさしさんは最後でした。ずらっと並んだうちわ隊(笑)に、ちょっと驚かれた様子でしたが、「あ、どうも」という感じでサーッと車は走りさって行ったのでした。ああ、ちょっと消化不良・・・でも、最前列でたっぷり生まさしを堪能したんだから、それだけでも有り難いと思わなくちゃ(A^^;) この後、私達は「モンペ2(モンペトクワ'S BAR)」に行ったのですが、そこでまさしさんと遭遇してしまったんです。この日のことは、きっと忘れられないな(A^^;)