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2004年6月28日  イラガのマユの中は、イラガかセイボウか? 



毎年、春がやってくる前にツルバラの剪定・誘引作業を行います。
我が家の暴れん坊、シロモッコウから作業を行うことにしました。

そのシロモッコウ、昨年の秋にイラガが大発生して農薬を撒く羽目になったのですが
それでも、いくつものイラガのマユを見つけるのでした。
オソルベシ、イラガ・・・


そこで、目に付いたマユをもぎ取り、虫かごに入れて観察することにしました。


何ヶ月も虫かごに入れたまま、ベランダの隅っこに置いていました。
生きているんだろうか・・・
と、時々気にしながら中を覗くのでした。
中には、木にくっついていた部分が剥ぎ取るときに破れたらしく、
中で干からびているような気配も・・・

それから約4ヶ月ほど経ちました。

6月12日

無事?!
イラガ一号の誕生です。

殺生なことですが、そのまま様子を見ることに・・・
昼間はじっとしているイラガ成虫ですが、
さすが夜行性!
夜になるとブルンブルン羽を震わせて騒いでいました。

そこから遅れること2週間ほど経った今朝、
ベランダの片隅の虫かごに目をやると、
丸くなって死んでいるイラガイツツバセイボウと
かろうじて生きているイラガイツツバセイボウが。
先日からの雨で、ベランダに出ることなく
過ごしていた間に、どうやら羽化していたみたいです。




すでに死んでいるイラガイツツバセイボウには
可愛そうなことをしてしまいましたが、
生きているイラガイツツバセイボウは
すぐさま虫かごから外の世界へ・・・

しかし、飛ぶ様子もなく
しばらくじっと葉っぱの上にうずくまっていました。


ちょこちょこ触覚を動かしながら移動する俊敏な姿しか
見たことがない私でした。
弱ってしまって気の毒だったなぁと思う気持ち半分、
この昆虫の美しさをじっと見ることができるこの機会をラッキーと
思う気持ち半分・・・



あまりに動く様子がなかったので
私の手に移動させ
葉のしずくを一滴・・・


ずいぶん喉が渇いていたんでしょうね・・・
長い間、水を飲んでいました。





それから、バラの枝に移しておきました。


今、庭には、もうイラガの卵が産み付けられ小さな幼虫が孵化し、
植物の葉裏にかたまっています。
(私は今年もうすでに何箇所も刺されてしまいました〜涙)

イラガイツツバセイボウとイラガの羽化に時間差があるのは、
イラガの成虫が交尾→産卵→孵化する時間を読んでのものでしょうか?


イラガイツツバセイボウは、イラガの幼虫に産卵します。
(2003年9月15日の虫日記をご覧ください)

イラガイツツバセイボウが交尾し卵をカラダに貯めている間に
先に羽化したイラガは産卵し、そこから孵化した幼虫がある程度大きくなっている・・・
そして、いざ産卵するときには、イラガ幼虫はいい具合の大きさになっている。

もしかしたら、時間差の理由は、そうなのかもしれません。

それは私の想像論ですが、(もしそれが本当ならば)
すごいメカニズムだよなぁ〜〜
と・・・

想像論で、感動してしまうのでした。



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