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2002年7月3日  チュウレンジハバチの産卵 


バラを育てている方にはお馴染みの害虫ですね・・・
はじめて見た時は成虫、幼虫ともかなりショッキングでしたが・・・慣れとは怖いもので
飛んでいるとき両手で叩き落とし、産卵中でも手でつまんで処分してしまいます。
チュウレンジハバチの成虫です
胴がオレンジ色、羽は真っ黒のハバチです
バラの茎が縦に割れています。
これはチュウレンジハバチの産卵痕です。
茎の両脇にびっしりと卵が産み付けられています
よく見ると一つずつ部屋のように区切られていますね
翌日・・・
部屋が空っぽになっていました

1センチにも満たない小さな幼虫です
お行儀よく並んであの痕に近い場所から食していっていました
頭の黒いイモムシのような幼虫ですが
蝶や蛾などの幼虫と決定的に違うのは
”足”があるということです!
彼らは”蜂”の幼虫なのです。

さて、この虫日記でもハチについては色々とお話してきました。
普通、ハチといえば”刺す虫”というイメージがありますが、
全てのハチが刺すわけではないのです。。
刺す=攻撃するのは、主に子育てをしたり集団で生活を営むハチです。
自分たちのコロニーを守るための武器として針を使うわけです。
しかし、このハバチのように植物に卵を産み付けるハチは刺しません。
また、どのハチでもオスは刺すことはありません。
それは・・・針は、そもそも産卵管なのですから。


チュウレンジハバチのような植物を割って産卵するハチの産卵管はノコギリ状になっています。
昆虫の幼虫などに産卵するヒメバチの産卵管は先が鋭く尖った剣状になっています。
また、昆虫の幼虫などを自分の幼虫のエサにするため捕獲するカリバチのは毒針に変化しています。
ミツバチの毒針は、一旦敵に刺さったら抜けにくいように先がカギ状になっていますし、
攻撃性の高いスズメバチは、何度も何度も敵を刺すことが出来るように毒針が進化しています。

ハチでも、いろんなハチがいるのです。



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