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2002年6月2日  成虫になるということは・・・ 

アブラムシを食べてくれる頼もしいヒラタアブの幼虫
蛹になりたてのヒラタアブ
とてもきれいな乳白色の蛹です
背中の模様が、幼虫の面影を残してますね・・・
数日もするとしっかりと色がつき、
こんな風になります
蛹になってから約3週間ほど・・・
そろそろ羽化かな??という感じです

足?が見えるのでしょうか・・・

羽化を見れるかもしれない!
とても楽しみにしていました

それが・・・・
あるとき、よーく見てみると、蛹の上部に小さな穴が開いていました

ほう〜〜!これは!!!
蛹から羽化する時にヒラタアブは、殻の頭のほうをくり抜いて頭から出てくるはずなんです・・・
それが・・・・・近くにある他の蛹もこれと同様でした
残念ながらこのヒラタアブは、羽化できなかったのです
きっと寄生蜂に寄生され、最終的にはカラダを食べ尽くされたんでしょう
上部の小さな穴は寄生蜂が出た痕・・・
ヒラタアブよりもずっと小さな穴です

どの虫にも”天敵”というものがいるんですよね・・・


益虫、害虫問わず、成虫になるということは
とても大変なことなんですね

人間にとって迷惑な虫(害虫)を食べる虫(益虫)
その益虫を食べる虫(害虫っていうのかしら?)
またその虫を食べる虫・・・

虫の世界も食物連鎖で成り立っていると実感しました。
益虫、害虫という言葉は、本当に人間世界の勝手な分類にしかすぎません。

「虫たちにとっては、自分の生活圏で与えられた当たり前の暮らしをしているだけ」

小さな小さな虫たちの世界

益虫と呼ばれる虫ををエコヒイキし、
害虫と呼ばれる虫を目の敵にする

ガーデニングを楽しんでいる私たちにとっては、仕方のないことだけど
もう少し、虫たちの声も届くといいなぁ、と思う今日この頃です。


どの虫でも
一人前(一虫前?)の大人(成虫)になる虫は
凄い幸運の持ち主なのです



しみじみ語ってしまいました(笑)



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