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6/16 葉っぱのイヤリング?!「虫こぶ」

バラの「コーネリア」の葉っぱに小さな玉が幾つかくっついていました
玉の重さでちょうど葉っぱがしなだれて、まるでイヤリングのようです


葉っぱにくっついているように見えますが
実は葉っぱの組織が膨らんだものです

   
中身は何だろう?・・・手で割ろうとしても堅くて割れません・・・
やっぱりカッターの出番です(庭仕事の必需品ですねぇ〜)
「ザックリっ」
まるで果物を切る感覚です


すると・・・ほら〜〜
中には小さな小さな幼虫がいました

  
この「虫こぶ(「ゴール」とも呼ばれる)」の正体は虫の寄生した部分でした
このバラに寄生したのは「バラタマバチ」というタマバチの一種でしょう・・・
また、この虫こぶには「ノイバラマルタマフシ」というニックネームまで付いているのです!

植物に虫こぶをつくる虫は「タマバチ」「タマバエ」「アブラムシの一種」
「ダニ」「線虫」「菌類」などが知られているそうです

まず、植物に寄生する虫の成虫が葉っぱに卵を産み付けます
(あるものは葉っぱの中に、あるものは葉っぱの外に・・)
葉っぱの外に産み付けられた虫の場合は、孵化後幼虫が葉っぱの組織に潜り込むそうです
そして、葉っぱの中の虫の刺激によって植物の細胞が異常成長や異常分化を起こして変形します
それが「虫こぶ(ゴール)」なのです

虫こぶの中では天敵に襲われる心配も少なく、食べ物に囲まれて温々と成長できるわけなんですね〜
虫こぶは虫の赤ちゃんのシェルター兼ゆりかごでした!



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