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6/13 「Robber Flies」 その名もズバリ「強盗アブ」

夏の日射しが照りつける毎日・・・
最近、毎朝、このムシを見かけます。その名はシオヤアブ!
ハエやアブの仲間にしてはスマートな体型をしています
もちろん、動きも敏捷そのもの!!
複眼はハエやアブ特有のギャングのようです
ハエ目ムシヒキアブ科のシオヤアブ・・・
私が近くでじっと見ていても微動だにしません!
むしろ、こちらをにらみ付けるように直視してきます
フンっ!態度のデカイ虫(-_-;) アブのくせに・・・
が・・・突然、スゴイ速さで飛び上がったかと思うと、また再び近くに舞い降りてきました
・・な、何なんだ!コイツ!人を小馬鹿にするのもいい加減にしろ〜
と思っていたら・・・



ゲゲゲッ・・・
何かをくわえているではないですか!!
ホンの一瞬、舞い上がっただけの早業。
これには私もビックリたまげてしまいました

ええぇ〜〜〜(-_-;)
空中キャッチしたその獲物って
アシナガバチではないですか!!!

それも顔を見てみるとアシナガママ・・・
も、もしかしてウチのアシナガ?!
これは大変です
巣で待っている子ども達はどうなるの?
これから巣作りは・・?
私はこのスゴ技に感動し、また、思いっきり動揺してしまいました
結局ウチのアシナガではなかったんですけどネ・・・(^^;
しかし、このシオヤアブのハンティングには驚きました!

シオヤアブをはじめとするムシヒキアブの仲間は
見晴らしの良い葉の上や、石の上に止まって獲物が通りがかるのを待っています
そしてハチやチョウ、甲虫などの昆虫が通ると、飛び上がって背後から捕らえる凄腕のハンターなのです
大きくせり出した複眼で獲物を見逃しません!
そしてギザギザした足で獲物を抱きかかえて離しません
鋭い口を突き刺して消化液を注入し、一瞬にして虫を殺します
そして足場の良い葉っぱの上などに止まってゆっくりと体液を吸うのです
ムシヒキアブの仲間は世界中でおよそ5000種が知られています
昆虫界の食物連鎖ピラミッドでは高位置に就く虫に違いありません!

シオヤアブの幼虫は土中に住むウジ虫で(見たことありませんが・・)
コガネムシの幼虫などを捕らえて食べるそうです(ありがたい♪)
土の中で3年くらい過ごした後、蛹になるそうです

成虫も幼虫も強烈、強力な助っ人ですね(^^ゞ


コガネムシを捕らえたシオヤアブ


尻尾に白い毛が付いているのがオス



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