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11/13 アブラムシの一番の敵・・・アブラバチ


ふっとバラの新芽に目をやると小さな虫を見つけました。
「おや?この虫もハチかな?」よく見ると一生懸命何かを探しているようでした。
「あ!この子も寄生バチだな?!何を探しているんだろう?一体何に産卵するのだろう・?・・・」


アブラバチ


羽アリのような小さな虫・・・
3oくらいの黒い虫!アブラバチの一種です。


長い触角を小刻みに振り寄主を探しています。
動きは不規則。
右に行ったり、左に行ったり・・・
触角が寄主に触れたようです。
そうです!アブラムシに卵を産み付けるアブラバチです。
触角が寄主に当たるとお尻をグッと曲げて
卵を産み付けます。
どんな場所でもお尻の産卵管が届く限り
体を曲げて産卵します。


さぁ、アブラバチに卵を産み付けられたアブラムシはどうなるのでしょうか?


アブラバチに寄生されたアブラムシの行く末です。
バラにやってきたこのアブラムシは緑色をしていました。
それが黒色に変わりそしてカラダが異常に膨らんで風船のようになっています。
これはマミー(英語でミイラの意味)と呼ばれています。
この写真を撮った後、マミーの中身の状態を見たくなりカッターを用意しました。
しかし・・・・
すでに中はカラッポ。よく見るとマミーのお尻の方が丸くくり抜かれていました。
もうアブラバチが誕生した後でした。



アブラムシを退治してくれる虫はテントウムシの幼虫、成虫・クサカゲロウの幼虫・そしてこのアブラバチ・・・他にもいますが掲げたこの3種の虫が生物農薬として非常に有能ではないかと思います。
特にこのアブラバチは一番重要なアブラムシの天敵と言って良いでしょう。
アブラバチはアブラムシがいるところには必ずいるはずです。
アブラムシの群を見つけたらその中をじっと観察してみてください。大きく膨らんだアブラムシを見つけることができます。(マミー)
黄金色や黒色・・・・アブラムシの種類によって違うんでしょうね。
マミーだけをそのままにしておきアブラムシだけを取り除くとマミーから次々にアブラバチが出来てきます。そして、アブラムシを次々に退治してくれます。
そうなるとそのシーズンはアブラムシの被害はかなり軽減するらしいのです!
「アブラムシ??オルトランを根元に撒けば大丈夫!!それに農薬散布で一発よ♪」
そんな事を言っていたらこんな虫たちの存在を知ることもなかったんですね。
自然は本当に良くできています。虫が付けばその虫を生きる糧にする虫が付く・・・・
この自然のサイクルを上手く取り入れて庭作りを楽しみたいものです。



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