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10/29 究極の子育て

朽ち木をのけると黒光りするお尻にハサミを持った虫に出会いました♪
小さい頃からなじみの深い「ハサミムシ」です。
日本には約20種類の仲間がいるらしいのです・・・

多くは夜行性のために暗いところを好むのでしょう・・・
いきなり日向につまみ出すと急いで陰に隠れようとします。

このハサミムシはメスのようです。区別をするにはハサミに注目してください!
ハサミがほぼまっすぐのものはメスで、オスは種類によってそれぞれ異なった形をしており
トゲがあったり湾曲していたりするのです。


ハサミムシのハサミって何のためにあるのでしょうか??
まず第一は防御のため!手でつまもうとすると挟んできます。種類によってはそのハサミで虫を捕まえるそうです。また求愛や交尾に使うものいるのです。
ハサミムシと言えば・・・子育てをする虫で有名です!
初夏、ハサミムシは地上で交尾をし、メスは石の下などに小穴を作って卵をそこへ20〜30個まとめて産みます。その上を体で覆って保護するようです。
また、いつもその卵を順番に舐め、ある時はバラバラに広げたり、ある時は積み上げたり、いつも卵の世話に追われています。これは卵に生えるカビを防いでいる行動なのです。もしこのこの時に卵からメスを離すと卵はたちまちカビに侵されて死んでしまうのです。
こうして約12日くらいすると孵化し、その後10日間くらい母ハサミムシが口移しでエサを与えます。
そして子ども達は脱皮して巣立ちの時を迎えます。
ハサミムシの中でコブハサミムシやキバネハサミムシは春先に産卵します。気温が低いために孵化まで約1ヶ月かかります。この間、母ハサミムシは飲まず食わずで卵を守り続けるのです・・・
そうして無事孵化した幼虫は肉食性なので母ハサミムシを食べはじめるのです。体も大きく逃げようと思えば逃げられるのでしょうが、あえて自分の体を提供するのです。


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