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7/29 クサカゲロウの話 その2

優曇華(うどんげ)の花が咲いたよ

優曇華とはインドの伝説にある吉兆の花で三千年に一度咲くという花のことです。
昔の人がこのクサカゲロウの卵を見て優曇華だと思いこんだらしいのです。
クサカゲロウが卵から孵ったあとはこのような真っ白な卵殻が残り、あたかも花が咲いたようです・・・。
(←生まれたてのクサカゲロウを見つけることができますか?)
@
産み付けられたばかりの卵
瑞々しい緑色のうどんげ
A
だんだん黒くなってきました
クサカゲロウ誕生
間近でしょう・・・
B
無事、孵化したようですね
残された卵の殻です
C
小さな小さな幼虫です
もう素早い動きをします
D
葉っぱにくっついたゴミや
食べたアブラムシのカスを
背中にくっつけます
蛹になる準備ですね・・・
E
この子はバラのスス病が乾いて
はがれたモノをまとって
まん丸な蛹になりました
まるで恐竜の卵のよう・・・
F
いつの間にか
羽化していました
カラッポになった蛹の横に
脱け殻が・・・

クサカゲロウの成虫は透明感のある薄緑色で美しい羽を持ちレースウイングと呼ばれるとても優美な虫です。
細身の体の割には大きなキラキラ光る目を持ちハラハラと舞う様子は神秘的なものです。

実は私、このクサカゲロウについて大きな思い違いをしていたのです・・・
カゲロウの命は儚いという言葉をご存じでしょう。私は昔からこのクサカゲロウのことだと思っていましたが
実はこのクサカゲロウの事ではなかったのです。
全く別種の幼虫期を水中で過ごす白いカゲロウの事だったのです。
一年かけて水中で脱皮を繰り返しやっと成虫になり地上に上がった時にはもう一切食べ物も口にせず
子孫を残すためだけに川の上流へと上がっていき死に絶える・・・その間ほんの数日のこと。これこそ
はかないといわれるカゲロウの正体なのです。(学名;エフェメラ・和名;モンカゲロウ)

クサガゲロウを漢字でどう書くと思われますか?もちろん草蜻蛉ですよね?!
私も、草の間に身を潜めているから”草”カゲロウだと思っていたのですが実は・・・
なんと”臭”カゲロウだったんです・・・(^^ゞ
クサカゲロウを手でつかむと独特のにおいを出すらしいのです。そこから付いた名前だそうです。

それでも儚い・優雅・華奢・という言葉がピッタリのクサカゲロウなのです。


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