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KIKIウズベキスタン共和国にてヘヴィーにデビューする
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94年9月に旅行しました。一応日本から個人手配旅行って形でした。
KIKIの海外デビュー戦です☆
サマルカンドにて警察に連行される
ブハラへ密航するハメになる
ブハラで運ちゃんの家におじゃまする(工事中)
ウズベキスタンの写真コーナー(整理し直します(^^ゞ)
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サメルカンドにて警察に連行される 

 モスクワ滞在のあとやってきたのが、ここ、ウズベキスタン。
ということは初めての海外旅行だったんですねぇ。なんて無鉄砲な奴だったんでしょ。
KIKIは、、、。この地でもお〜色々あって旅にはまっちゃったんですよねぇ。
同行してくれた友人、JJには(JJも海外は初めて)感謝しております。

 KIKIがウズベクに行った時はまだ大使館も日本にはなく、モスクワでしかVISAが
取れませんでした。だからモスクワでは領事館を訪れ、VISAの申請をしました。
ちゃんとウズベクのバウチャーも持っていたし、ロシア人のガイドさんにもついて
行ってもらいました。それなのに、
「ここでは発行できないよ。サマルカンドで直接取りな。
っておっさんに冷たくあしらわれてしまったのです。KIKIはなんせ海外旅行は初めて
だったので、そんなもんなんかなぁ。とサマルカンドで直接取ることにしたのです。

*後で、この日にここでちゃんとVISAを支給してもらった日本人に会った。 なんでやねん。おっさん!

そしてアキレタ飛行機、アエロに乗り、空路サアマルカンドへ。
フッフッフ、い〜じゃな〜いサマルカンド。
この響き♪小さな小さな空港だったけど、そんなことはどうでもいいの。
憧れの地、青い都サマルカンドなんだもの。

で、入国です。私達は元気よく言いました。
「VISAくださーーい!」
すると返事は・・・
「ニェット。」
えーとニェットって…ロシア語でぇ…NOやんけ!
悲しいかな、憧れの地に何故か、いきなり振られてしまったんです。
「お嬢ちゃん達あのねぇ。ここではVISAなんか発給してないんだよ。」
「っで、でもモスクワではここで発行してもらいなさいって言われたんだも〜ん。」
としか言いようがありません。
「困ったわねー」空港職員の人達はヒソヒソやってます。
同じ飛行機で来た人達は全員どこかへ消えてしまっています。
「そう言われたんだもん…」
密かに呟き続ける…いきなしKIKI達どうすればええのよ…。
でも私達のせいではありません。モスクワのおっさんが悪いのです。
全然どうなるか検討もつかなかったので、KIKIとJJは、ただただぼんやりしてました。

この結果登場したのはなんとポリースマン
ッゲゲゲ!?
しかもこいつ英語が話せないのです。KIKIとJJは挨拶程度のロシア語と日本語です。
どうやって意思の疎通をはかるのでしょうか……。
こうして私達は空港の外につまみ出されたのです。日本でもお世話になったことの
ないおまわりさんに連行されてしかもこんな訳の分からない国で、、。

車に二人は乗せられました。「いったいどこへいくんやろう。」 聞いても通じません。
しかもこの車、な、な、な、ななんと動かないじゃないですかーー!
「おっかしいなぁ〜。」 て感じでおまわりさんはごそごそやってます。
どこに行くもありません。動かないんだから。おまわりさんは車を降りてどこかへ
行きます。
「どうしよう〜JJ〜。」声をかけてもJJは引きつっています。
気がつくとおまわりさんは戻ってきています。
車の後ろには大勢のおっちゃん達……。

おっちゃん達はエンヤ〜コ〜ラ〜車を押し始めるのです。ひゃー!!!
カタガタ……なんとか車は動き出します。そう、おっちゃん達は車を押す為に
駆り出されてきたのです。こんな状況にもかかわらず、KIKIはめっちゃ受けて
しまいました。だってパトカーがエンコしてるんやでぇ〜!!

こうして無事走りだしたパトカー(!?)ですが、すっかり気分が高揚したKIKIは
調子こいて、おまわりさんの帽子を貸してもらってかぶったりして遊んでました。
なんでこんなに図太いんでしょうね。我ながらたまに怖いです。
JJはこんなKIKIにかなりアキレタそうです。

警察署についたもののさっぱり言葉は通じません。2時間ぐらい色々やりとりを
しましたが、向こうが何を望んでいるのかさっぱり分からないのです。
最悪の状況です。姉さん!
地球の歩きかたの後ろのロシア語会話集なんかじゃぁとても賄いきれないっす。
悪い状況に陥らないように、KIKI一応ニコニコしながら話を試みてみる。
JJその笑顔を見て、「コイツ…」と思ったらしい。

(今考えるとさっさと賄賂を渡したらよかったんだろうに……。)
最後の方にかろうじて分かったのは、一人$20払えばいいよってことです。
なんや仕方ないんで、お金を渡して罰金書みたいなもの(後で会った日本人に見せ
たら罰金書って言われたの)にサインさせられ、解放されました。
「え?金払えばよかったの?さっさと言ってくれればいいのに〜。」
さてさてここで考えます。VISA代は一人$40。今払ったのは$20
ラッキー半額ですんだじゃ〜〜ん。
こんないい事があったんですねー。




ブハラへ密航するハメになる

サマルカンドだけにずっと滞在する予定だったのですが、割に小さい街だった
ので、すぐ見て周ってしまいました。
ホテルで出会った青年、K田さんが夜行列車でブハラに行くって言ったので、
女だけだと夜行は怖かったので一緒に連れてってもらお〜ってことになりました。
このK田さん英語と独逸語が得意な方で、不正なことには抗議をきっちりしなきゃ
気がすまないって熱き漢(と書いてオトコと読む…)でした。
ホテルでもフロントの人に食って掛かっているのを見たことがありました。
他の日本人の人はお子様なKIKI達が血が熱いK田青年と一緒に行くってことで
よりトラブルに巻き込まれるのではと心配してくれました。

夜中にでる列車を待ってる間は何も問題はありませんでした。AM1:00。
切符の売出しが始まりました。悲しいかなつたないロシア語が通じず、切符は
買えません。
ねばりにねばってなんとか買えそうになった瞬間、何故かKGBの
おっさんが現れた
のです。
「何揉めてるんだそこの日本人達よ。怪しいから私にパスポートとVISAを見せた
まえ。

たぶんロシア語でこう言ったのではないかと思われます。どうしよう。
KIKIとJJはもちろん、K田青年もVISAはもってないのです。
それでも見せなければなりません。

おずおずとおっさんにパスポートを差し出します。おっさんはジロ〜リ、ジロ〜リ
一つずつチェックをいれてます。はりゃ〜どうなるのかしらん…KGBのおっさんは
切符売り場のおばちゃんに命じます。
「こいつらに切符は売るな。」と。
「マジっすか?罰金もちゃんと払ったで〜。しかもこんなに切符買うの待ったつーの」
と英語で言ってみてもおっさんはジロ〜リと私達を見るだけで全く通じてないようです。
(だめだ。英語は通じない。)おっさんは切符売り場を離れません。
「なんだなんだ。」と野次馬達も集まり、KIKI達を見守ってます。

ここで血の熱き青年K田さんが怒りまくりだしました。
「ちゃんと罰金も払っているのに納得いかーーん!!英語分かる奴連れて
くる。」ドンドンと待合室の方へ消えて行くK田さん。
「誰か英語分かる人いますかー!」遠くの方で声だけが聞こえています。(もちろん英語)
KIKIとJJは野次馬達に囲まれ、どうなるんだべ〜と困ったままです。

長く感じた時間の後にK田青年が通訳を連れてきました。
そうして通訳を通じていかにこのおっさんが不当であるか野次馬や、切符売りの
おばちゃん達にアピールしだしたのです。すると野次馬やあばちゃん達がKIKI達
の見方になってくれたのです。通訳のお兄さんもさることながら、熱く民衆(!?)
に訴えるK田青年の姿にも心うたれたのでしょうか、、、、。
結局KGBのおっちゃんは敗れ去ったのです。K田さん凄すぎ、、、。
ちょうど汽車はやってきました。おばちゃん達は何故か切符代はいいから
(てゆうか結局切符売ってくれなかっただけやん)私達をホームに急がせます。

さて、切符がないまま列車に乗り込んだ私達。どうなるのでしょうか?
車掌さんに切符がない旨伝えると、賄賂を要求してきました。25スーム。
切符代は6スームです。うーん普通なら4倍以上じゃないの!って怒るとこですが、
¥100=18スームだし、さっきのこともあったので、あっさり払いました。
(よくよく考えると¥30ちょっとで5時間走る夜行列車に乗れるなんてすごい物価
安いんだね)

「ばれるとやばいんだ。」みたいなことを車掌さんは口にします。スタスタと歩く彼の
後ろをついて行くと、どう見ても客室には見えないドアの前でたちどまります。
そう、ここは多分車掌室。
そして車掌さんは私達三人を、自分の車掌室に押しこめたのです。
K田さんはバックパック持ってたし、狭い!!三人がなんとか座り込んでキチキチ
です。おまけに車掌さん、声も立てるなって外から鍵をかけたのです。
これじゃあまるで監禁ではありませんか。
ちょっと〜トイレしたくなったらどうすんのよー。

夜中だし、真っ暗です。人がドアの前を通る度にバレチャいけないって息を止めて
ドキドキしながら潜み続けていました。気分はひたすら密航者でした。
最悪です。ただブハラに行きたかっただけなのに、どうしてこんな目にあってるの
でしょうか…。KIKIはなんだか大変疲れて、ちょっぴり悲しくなってきました。
やがてノー天気なKIKIはこんな状況なのに不覚にも眠りこけてしまいました。
JJはまたもやこんなKIKIにアキレタそう。自分でもたまにアキレます。ハイ。
こうして無事ブハラの地は踏めましたん。



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