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3/2 ある朝突然に

引越しが終わって3日後の早朝、荷物が多いダーリンを特別に会社に車で送っていくことになった。
寝ボケ眼でとりあえずラパンのゲージにペレットを入れておいた。1時間後帰ってきて見るとペレットに全然手をつけていない!?いつもなら入れたとたん半分はたいらげるのに!

ラパンの様子をみると隅にうずくまり、その時点で首は90度は曲がっていて目は眼振を起こしていた。うわっ斜頚だっ!!
以前からその病気になったウサちゃんの話はきいていたのでこれは即病院に連れて行かねば!と焦った。昨夜は新しい家の中をピョンピョン飛びまわっていたので突然の斜頚に気が動転した。とりあえず冷静にならなきゃ・・・

幸い近所に動物病院があるのは見かけていたので日曜でもやってるか、ウサギも診てくれるか調べるとOKとのこと。早速ラパンを連れて行くと胃の活動が停まるのをふぜぐために点滴と抗生物質(対パスツレラ)の注射をしてもらった。効くといいんやけど…。

動くとバランスをくずして倒れて動けなくなってしまうので、水を飲ませたりトイレに行くのを手伝うためにずっとラパンのゲージの前に座っていた。ラパン自身もビックリしているようなので手をそえて首を支えてあげ、頭を撫で続けた。
ネットで斜頚で死んじゃったウサギさんの話も読んだことがあったので死んだらどうしようとつい涙ぐんでしまっていた。買い物にもいけないのでダーリンにラパンの好きな野菜や果物を買って帰ってくるように頼む。エサは通常の半分ぐらいしか食べてくれなかった。

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3/3 症状変わらず

動くと倒れるのでゲージで音がする度に起きてラパンをチェックするのであまり眠れなかった。昨日と様子が同じで目ん玉も上下に動きつづけ辛そうだ。病院に今日も行き点滴と抗生物質の注射をしてもらう。翌日からは薬を自宅で飲ませることになる。
食欲がなくなったら大変なのでペレットや牧草を水にひたしてやるも5口ぐらいしか食べない。でもバナナだとペロリと食べるとゆう…。(好きなものは食べるんやね)
やっぱり今日も1日ラパンのそばにいてトイレに行くのや水を飲むのを手伝ったりする。ラパン自身も上手く動けない自分にいらついてるようだ。

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3/4 ゲージを改造          →この頃のラパンの写真

病院がくれた薬はなんと錠剤。砕いてバナナに練りこませてのませる。今日はローリングといって横に支えがないとゴロンゴロンいつまでも転がりつづける症状もでだした。
とても飛び跳ねて出て来られなさそうなのでゲージの横の網の部分をとってしまい(つまりは高さ20pぐらいのでかい箱状態)まわりを100均で買ってきてもらった座布団でかためる。
トイレにもいけなくなりずっと角っこで座布団にもたれたままで、おしっこもその場所でするようになる。悪くなっていってる気がする…。
それでも口元に好きな野菜(パセリやチンゲン采)果物をもって行くと少しながら食べてくれる。今は食べてくれるだけでもありがたい。

ネットで斜頚を克服した子のサイトを読んだりもして諦めてはいけないとは思うものの、このまま死んでしまうかもと不安になる。今日もラパンのそばにずっといた。

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3/7 このままでいいのか?

食欲は回復したといっても固いペレットは水でふやかしてもあまり食べてくれなく野菜中心。(牧草は少しながらも食べてくれ、食糞もなんとか自力でやってる。それでも、首は90度以上傾いてるし動けない状態だ。たまに動いてもひっくり返ってしまって自力では元の状態に戻れなくパニックを起こしてしまう。んだもんでやはり家をあけることはできない。

手がかかるのはいいけど(幸い私はずっと家にいる身やし)どうも薬が効いてない気がする。それに近所の獣医さんは引越し以前に(大阪と広島で計3箇所)かかっていた病院の先生に比べウサギはどうも得意ではないようで、私としてももう少しウサギに詳しいに診てもらいたい。
そんな時ダーリンがネットで調べてこの斜頚は「エンセファリトゾーン」(研究会サイト)からきてるのではないか?と言い出す。
聞いてみて損はないので近所の獣医さんにエンセファリトゾーン(以下EZ)のことを話してみてできればこの治療もやってみて欲しいとお願いしてみた。

先生は快くも素人の私の意見をきいてくれ、自分の病院ではもってないEZに対する薬を手に入れるべく色々調べて下さった。けど自分のでた大学病院の系列のツテでは手に入らないとのことだった。(EZは国内では公にみとめられてないので、治療薬も研究機関でないと持ってない。だそうです)
どうしてもとゆう場合は先生にはツテがないので自分で(私個人で)探してみたほうがよいとも言われた。・・・近くにはなくともラパンに負担にならない位置でEZ治療をしている病院なんて見つかるだろうか!?

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3/8 病院をかえてみた

ダーリンが休みだったので、ネットや電話帳を駆使してEZの治療を行ってくれる病院を探してくれた。夕方車で30分かけてラパンを連れて行ってみると先生はエチオピア人だった。(日本語は流暢)一瞬ビックリした。(ナイル動物病院って名前やもんなぁ)早速EZかどうか血液検査をしてくれることになった。ただし日本国内ではやってないのでアメリカへ血液を送るため結果は10〜14日後とのこと。それでも何箇所か電話したどこの病院も検査はやってないとまで言われてたのでそれに比べれば全然すごい。ただーし、お値段は¥15000と高めでした。

近所の病院は「この薬が効いたらいいんですが…」と天に運をまかせる感じだったのですが、今度の先生は「この薬が5日ほどで効かなかったら別の薬にかえましょう。色々頑張りましょう」と積極的な治療をしようとゆう感じが全面にでていたのでそれだけでも病院かえてよかったぁ。と思った。
そしてその日からEZの治療薬であるフェンベンタルゾールと抗生物質(名前忘れた)を飲ませ始める。今度は液体なのでおさえつけて注射器で飲ますのだ。あぁ一苦労。
ラパンは車で移動して疲れもでてグッタリしてるんだけど、動いたからか沢山糞をし、おしっこをした。

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3/12 元気でてきたのかな?

朝晩にと薬を飲ませる。ちょっとずつペレットも固いままでも食べるようになってきた。首は相変わらず曲がったままだけど、角度がちょっとましになって80度ぐらいになった気がした。まだ薬を飲ませる時に手で押さえきれなかったら、ゴロンゴロン転がりつづけてしまう。

それでも気持ちに余裕がでたのか、ゲージ(カゴ)の外に興味を示し、身を乗り出した時などにひっくり返ってしまってた。一度何故だかエサ箱に顔をつっこんで逆立ち状態になってた時は焦ったけど笑えた。(ごめん)
あとおしっこした際にも前はジッとどのままその場で座ってたけど、今回は下にしいてるペットシーツかえて〜と言わんばかりに 自分で動いてアピールするようになった。
これってやっぱり元気がでてきたのかなぁ?

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3/15 いい知らせ

薬が効いてきたのかラパンの頑張りか、徐々に傾いてた首の角度がましになってきた!今では20度ぐらいなのだ。
そのおかげかエサも病気以前と同じ量は食べるようになり、自分から外に出たいとアピールさえしだした。外に出すと遅くたまによろけてしまうけど、ノタノタと嬉しそうに走っている。
私もダーリンも嬉しくて目頭があつくなっちゃいました。

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3/20 ほぼ回復?          →この頃のラパンの写真

首こそほんのちょっぴりかしげてるけど、食欲も走りっぷりもほぼ以前と同じ状態になった。春の発情期シーズンにそなえてか私の腕でカクカクとする程元気になった。(汗)ラパン一応メスなんだけどなぁ。
3/8に受けた検査の結果がでた。薬の効きが示した通りラパンはEZだったのだ。薬のフェンベンタルゾールは長い期間服用しないといけないので病院には定期的に通うことになってる。

正直いって私はEZとゆう言葉をきいた時ラパンの斜頚は別の原因で、まさかねぇ。と思ってたのだ。
でもラパンの調子があまりに悪いままなので、できるだけ色々やってやろうと思っただけで可能性があるならば…とゆう思いで治療も開始したんだけど…。もしダーリンがEZのことを調べてくれず、病院もかえないままだったら今の元気なラパンはなかったからもしれないと思うとゾッとする。

ダーリン曰く「自分たちは病院なんか頼りないなぁと思っても自分で変えることができる。でもラパンはウサギだから電話をかけたり病院を選んだりはできへん。だからそれはできる自分たちが動いてあげないと。」

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4月 まだまだ続くけど

多分劇的な変化は見られないと思うので、とりあえずラパンの斜頚話はここでいったんお休みします。
首は10度ぐらい傾いたままだけど、ご機嫌な時は腰をふりながら垂直ジャンプもできる元気な状態です。薬や医者通いはしばらく続くけどね。

あまりウサギメインのサイトじゃないのでウサ飼いの方は読まれないかと思いますが、これを書いたのはラパンの近況ってのもあるけど、EZ を多くの人に知ってほしいからって思いからでした。だって私もEZのサイトに出会わなければラパンをなくしたかもしれないからです。
** Special Thanks エンセファリトゾーン研究会 **

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2003年4月半ば

↑では変化しないだろうってことでしたが、あれからあっさりと首は元の角度にもどりました♪
フェンベンはあと2ヶ月続けますが。

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